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■タイトル
ベテランヒロイン散華〜数も力に負けたセイバーピンク〜 [No.11856]
■プロット
登場人物
セイバーピンク/佐倉 美咲(さくら みさき)
32歳。冷静沈着で圧倒的な戦闘能力を誇るのベテラン隊員。
セイバーイエロー/山吹 陽菜(やまぶき ひな)
22歳。純真無垢で規格外の身体能力を誇る新人隊員。
※セイバーピンク、セイバーイエローのデザインは「デイトナレンジャー」のイメージですが、そのまま使うのは畏れ多いので適当な名前をつけました。
※ブーストという瞬間的にパワーをアップさせる能力をつけてあります。
『リーチ』
蛭の名を持つ戦闘サイボーグ。幾度もセイバーピンクに挑み、幾度も敗れたが、それでも何度も戦いを挑んでくる執念の怪物。
『戦闘員』
リーチに多額の報酬と特別な褒美を条件に集められたギャングや反社会的勢力、半グレや元囚人などセイバーピンク、セイバーイエローに恨みを持つ男たち。
①セイバーピンクとセイバーイエロー
ベテランと新人のスーパーヒロインコンビ、セイバーピンクとセイバーイエロー。
年齢も経験も大きく離れてはいたが、二人の相性は抜群だった。
セイバーピンク・佐倉美咲は冷静沈着で圧倒的な戦闘能力を誇るベテラン。
セイバーイエロー・山吹陽菜は規格外の身体能力を誇る次世代の逸材。
コンビネーションは抜群で、圧倒的な戦闘力で敵を倒し続けてきた。
ここに、そのコンビに苦杯を舐めさせられ続けている男がいた。
コードネーム『リーチ』
蛭の名を持つ戦闘サイボーグ。幾度もセイバーピンクとセイバーイエローに戦いを挑み、幾度も敗れたが、それでも何度も挑んでくる執念の怪物。
リーチは学習していた。ピンクは強い。単独でも勝てるか怪しい。だが、イエローなら違う。状況次第で勝機はある。
さらに観察と分析を重ねた結果、リーチはついにピンク唯一の弱点へと辿り着く。
それは、
『美咲の年齢による衰え』
技術は今なお一級。だが筋力と持久力が確実に落ちている。ならば答えはひとつ。
『短期決戦ではなく、消耗戦』
リーチは莫大な報酬を用意して大量の戦闘員を雇った。更に戦闘員たちを狂喜させる特別な「褒美」も。報酬と褒美に釣られた戦闘員が集まった。狩りの開始だ。
②狩り
廃工場。
無数の敵に囲まれながら、美咲は一瞬で状況を理解した。
「陽菜、下がって!」
「先輩、まだいけます!」
ピンクとイエローが同時に飛ぶ。
連携は完璧だった。敵は次々と倒れていく。
だが、減らない。いや、増えている。いくら倒しても、新しい戦闘員が現れる。
美咲の眉がわずかに動いた。
「(多すぎる……)」
遠くの高所でリーチは無言で戦況を見下ろしていた。
30分後。
連携に綻びが出始める。陽菜の呼吸が荒いのは美咲も分かっていた。敵が多すぎるし長引きすぎた。これは明らかに異常だった。
その瞬間。陽菜が不意に間合いを詰めてきた戦闘員の攻撃を食らう。それ以降、明らかに陽菜の動きがおかしい。
「陽菜!」
「くっ...」
「陽菜、一旦退きなさい!」
「でも...」
「命令よ!」
ピンクが前へ出る。
「私が時間を稼ぐから行きなさい!」
陽菜は悔しそうに唇を噛む。
「…先輩、必ず生きて会いましょう!」
陽菜は去り、美咲は戦い続ける。
陽菜を守るために。
その頃、リーチは音もなくその場を離れていた。
③陽菜の死
逃走経路の先。
陽菜は壁に手をつき、荒く息を吐いた。
「折れてる...」
その時、背後に気配を感じた。黒い影。
リーチ。
陽菜の目が見開かれる。
「……!」
反射的に攻撃を試みる。しかし鈍い。リーチが動いた。視認すらできない速度。衝撃。
視界が反転。一瞬にして首の骨を折られたイエローは地面へ叩きつけられた。
立てない。呼吸ができない。
リーチが見下ろす。無言。無表情。
その足元にはセイバーイエロー、山吹陽菜の亡骸が転がっていた。
④セイバーピンクの敗北
美咲の体力も、限界に近づいていた。
肩で息をする。脚が重い。膝が笑う。
「(時間は十分稼いだ...そろそろ潮時ね)」
その時だった。戦闘員たちが突然動きを止める。リーチが戻ってきた。
その腕には、何かが抱えられていた。黄色いスーツ。動かない身体。
「…陽...菜?」
リーチはそのまま、何の躊躇いもなくイエローの亡骸を、戦闘員たちの群れへ放り投げた。
「...いやぁぁぁぁぁ!」
美咲が叫ぶ。
戦闘員たちは憎悪と欲望を剥き出しにして陽菜の亡骸に群がった。イエローのスーツを引き裂き、陽菜の亡骸を嬲りものにした。
「陽菜から離れなさい!!」
走り出す美咲の前にリーチが立ちはだかる。美咲は分かっていた。疲労が蓄積した今の状態の自分ではリーチに勝てない。回復が必要。冷静なら撤退を選ぶ。しかし、目の前で陽菜が嬲りものにされている。陽菜を置いて退くなどという選択肢はなかった。
「(一発で蹴りをつける!)」
ブーストを使ったピンクがリーチに突っ込む。渾身の一撃。効かない。何発撃ち込んでも効かない。その時リーチの拳が顔面に入り、ピンクのヘルメットが飛ぶ。視界が白く弾け、次の瞬間には美咲は地面に転がっていた。
完全な敗北だった。
⑤襲いくる戦闘員たち
だが、リーチは美咲をすぐには殺さない。それはなぜか。その答えはすぐ分かった。戦闘員たちへの褒美。戦闘員たちの真の目的。それは、
『ヒロインを好きにしていい権利』
美咲に襲いかかる戦闘員たち。ある者は必死に抵抗する美咲の口に肉棒を押し込み、ある者は膣へ押し込んだ。
「嫌っ!やめて!」
戦闘員たちは、必死に抵抗する美咲の上下の口の中に欲望を吐き出していった。
「陽菜から離れなさい...」
動かない陽菜が蹂躙されている姿を見ながら、美咲は無数の戦闘員たちに蹂躙された。
「(逃した私のせいで陽菜を守れなかった)」
蹂躙されながら美咲の身と心は壊れていった。
⑥選択
数時間後。
リーチは美咲に、「命乞いをして楽になるか、それとも全世界の前で処刑されるか」を選ばせた。
美咲はボロボロだった。顔の化粧も落ちてすっぴんになり、ぶちまけられた戦闘員たちの欲望が穴という穴から溢れ出ていた。
汗。涙。乱れた髪。そこに横たわっていたのは32歳のただの女だった。
それでも美咲は顔を上げ震える唇で、絞り出した。
「...殺しなさい」
「命乞いなんて…するわけないでしょ!」
「上等だ」
⑦公開処刑
公開処刑の日。闇サイトで世界中に中継されたのは鉄環絞首刑台に座らされた1人の女。
ボロボロの強化スーツにすっぴん。髪は乱れ、顔には年齢と疲労が刻まれている。かつて最強と呼ばれたヒロインの姿は、そこにはなかった。
それでも、彼女の目だけは死んでいなかった。彼女が最期に見たものは隣で晒されている陽菜の姿。
美咲は静かに微笑んだ。
「…ごめんね、陽菜。今そっちに行くから」
そして、処刑。首の骨が折れる音が響くと一瞬の静寂。その後、戦闘員たちの歓声。そこで中継は終わった。
⑧エンディング
後日。
ふたつの亡骸が並べて晒された。
そこにあったのは、セイバーピンク、セイバーイエロー、最強のヒロインたちの最期であり、佐倉美咲、山吹陽菜、2人の女の最期。
そして、人々に刻まれたのは絶望と恐怖だった。
2人の亡骸遠くから見つめるリーチ。
その目は静かに次の獲物を探すように光っていた。その場を去った。彼の狩りは、まだ終わらない。
END
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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