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タイムアスモデウス
タイムアスモデウス
まりもっこす
錯乱坊主
■タイトル 

ヒロイン絶望~利用された愛と憎しみ~ [No.11835]

■プロット
【登場人物】
桜田 真帆(さくらだ まほ)
29歳。現役の特務執行官『エンフォースピンク』

朝比奈 遥妃(あさひな はるひ)
36歳。特務警察機構第9課課長。元特務執行官『エンフォースブルー』で現在は予備役。AI搭載アンドロイド警官(通称『アンディ』)導入反対派。
                 
十条(じゅうじょう)
特務警察機構装備局長。アンディ導入推進派。

京極(きょうごく)
軍需企業アポジアームズの幹部。アンディ開発責任者。

鬼崎(きざき)
極悪非道の〇罪者。無敵を誇っていたが6年前に真帆・遥妃のコンビに逮捕される。

アンディ
量産型AI搭載アンドロイド(人型ロボット)警官(ANndroiD InteragencY)通称『アンディ』

【プロローグ】
6年前――
極悪非道の〇罪者・鬼﨑を追い詰める真帆と遥妃。しかし簡単には捕まらない。2人は特務執行官エンフォースピンク、エンフォースブルーに変身して戦う。
「冷静になりなさい」熱くなりやすい真帆を冷静な遥妃がサポートしながら完璧な連携で鬼崎を捕縛した。
ヘルメットを外してひと息ついた真帆を労う遥妃。
「よくやったわね」といいながら真帆の髪についたゴミを何気なく払う遥妃。真帆は赤くなった。
「どうしたの?」と遥妃が聞くと「先輩の顔が近いからです」と照れる真帆。
「変な子」遥妃が笑う。「記念に写真を撮りましょう」遥妃は端末を取り出してツーショットを自撮りした。
そんなやり取りを連行されながら見つめる鬼崎。
「(そういう事か。あいつらいつか…)」

【ふたりの休日】
珍しく休日が一緒になった真帆と遥妃は2人でショッピングに出かける。
町で〇罪者を過剰に制圧するアンディを見かける。
あまりの強引さに止めようとする真帆を遥妃が止める。
「試作型のAI学習のために手出しはしない命令でしょ」「でも…」
気持ちが抑えきれない真帆に遥妃も「私だってアンディは認めてない。機械が人間を裁くようなことなんてあり得ない。でも生身の警官を危険から守るために仕方ないのよ」
納得ができないが押し止まる真帆。「行きましょう」

別れ際、遥妃が神妙な面持ちで真帆を呼び止める。
「真帆、この後時間ある?」「はい、ありますけど」「じゃあ…」
続きを口にしようとした時、2人に緊急招集がかかる。
「つづきは、今度ですね」真帆の言葉とともにそれぞれの端末を見て2人は緊急招集の理由を知った。

【脱獄と陰謀】
緊急招集の理由は鬼崎の脱獄が原因だった。
「私、現場に行きます」急いで刑務所に向かう真帆。「相変わらず感情で突っ走るのね」
真帆を見送った遥妃の端末に本部名義で情報が届く。
『脱獄した鬼崎に装備品が横流しされる情報をキャッチ。1530時。アポジアームズ第83倉庫』
時計を見る。15時。アポジアームズ第83倉庫はここから15分。今なら間に合う。だが同時に応援要請は間に合わない。「真帆に連絡…」思いとどまる遥妃。「(単独行動は愚策)」「(でもあの子を無茶はさせたくない)」
「…私も感情で行動するなんて、あの子に何も言えないわ」
愚かだと思いながらも遥妃は単独でアポジアームズ第83倉庫へ向かった。

【遥妃の最期】
アポジアームズ第83倉庫――
京極が鬼崎に強化スーツを横流ししている。「信用できないな。なぜお前はタダでこんな装備をくれるんだ?なにか裏があるんだろう?」
「そんなに信用できないか?」そこに現れたのは十条。「私の手引きで脱獄できたのに酷い言い草だ」
十条と京極は結託していた。アンディ導入の障壁となる反対派抹殺のために。「裏も表もない。あるのは共通の敵だけだ」

そこへ遥妃が倉庫に侵入してきた。
「執行官のお出ましだ。信用できないなら試してみろ。予備役のあの女が相手なら容易かろう」
「それじゃ遠慮なく」

強化スーツを装着した鬼崎が遥妃の前に立つ。「久しぶりだな。元気だったか」
遥妃と鬼崎の戦闘が始まる。強化スーツを着た鬼崎相手に遥妃は劣勢になる。
「念のため持っていてよかった」「3年ぶりか…まさかまたこれを使う日が来るなんて」
遥妃は変身ブレスレットを使って特務執行官に変身した。

「現れたな。憎きエンフォースブルー」
その姿を見た途端、鬼崎の憎悪が増す。『強化モードON』『サポートパワー200%』
鬼崎の強化スーツに搭載されていた機能。憎しみの感情を検知するとスーツの能力がアップする。

強化モードになった鬼崎に対し、旧型装備の上に年齢的衰えで劣勢になった遥妃は鬼崎に敗北した。鬼崎は遥妃をもてあそぶようにいたぶって両腕を折り、無力化した。

「お楽しみはこれからだ」鬼崎は遥妃の顎を掴み顔を寄せた。遥妃はこれから起きる事態を察知し顔を背けるも唇を奪われた。真帆との口づけを夢見ていた唇を。
更に鬼崎は腕を折られ抵抗できない遥妃を〇した。「なんだお前、歳のわりに処女だったのか」折れた腕では抵抗できず、体と破瓜の痛みと口惜しさで泣きながらおかされる遥妃。
「中で出してやる」「それだけはダメー!」
真帆への純潔を汚された遥妃は絶望した。

遥妃の髪を掴んで体を起こし、首に腕を回して止めをさそうとする鬼崎をビデオカメラを持った十条が止める。
「遺言も残さずに死なせるのはかわいそうだ。桜田くんに言い残すことがあるんじゃないか?」意味を察し残忍な笑みを浮かべる鬼崎。
「すべてはあなたが仕組んだのね」「ようやく気づいたか。本部名義のタレコミは私からの招待状だ」「君は有能だが感情に支配されるようじゃアンディには勝てない。さあ、最期の言葉をどうぞ」

口惜しさと絶望感。しかしそんな顔を真帆には見せたくない。折れた腕では涙は拭えないが、優しい笑顔を作って遥妃はカメラに向かった。

【新型スーツの支給】
翌日、遥妃が行方不明になった基地は騒然としていた。緊急事態に対応するためという理由で真帆は十条に呼び出され、新型スーツを受給された。

アポジアームズ製の新型スーツ。鬼崎に横流しされたものと同型だ。鬼崎のスーツにはヘルメットは付いていない。そしてもう一つ違うのは強化モードに入るトリガーと作用。鬼崎のスーツは憎しみの感情で強化モードに入りパワーが増加し、憎しみの感情がなくなると制御モードに入りパワーダウンする。逆に真帆のスーツは冷静な時は強化モードになっているが、感情が乱れると制御モードに入る。表向きは感情の起伏による使用者の暴走を防ぐためだが、その実は真帆に仕掛けられた罠だった。

【決戦へ】
遥妃の安否を心配する真帆の端末に本部名義で画像ファイルが送られてくる。もちろん遥妃の時と同様に十条が送信先を偽装して送ったものだ。送られてきた画像を見て真帆は息を飲む。それは椅子に座らされたエンフォースブルーだった。
「噓でしょ…先輩が…なぜ?」予備役である遥妃のエンフォースブルーに変身している。それだけで真帆は瞬時に異常事態を察知した。画像ファイルの位置情報を確認すると居ても立っても居られなくなった真帆は飛び出した。位置情報の示す『アポジアームズ第83倉庫』へ。

倉庫で待ち構えていたのは鬼崎だった。真帆はすぐにエンフォースピンクに変身して戦う。
鬼崎は地力の違いで劣勢になる。焦りの感情が鬼崎を襲う。『制御モードON』『サポートパワー0%』
「なんだこれは」急に動きが鈍くなる鬼崎。「観念しなさい」

「世話の焼ける奴だ」潜んでいた十条が倉庫の壁に映像を流した。鬼崎に止めを刺そうとする真帆の目に、鬼崎に抱えられた遥妃の映像が飛び込んだ。「先輩!」

「真帆…本当は直接言いたかったんだけど、私、あなたのこと――」

ゴキッ!最後まで言い終わる前に鬼崎が遥妃の首の骨をへし折った。
「残念でした。時間切れ。最後の最後にくだらないことほざくんじゃねぇよ」鬼崎の腕から崩れ落ちる遥妃。ビクッビクッっと痙攣する遥妃の体。しばらくすると痙攣が収まり、股間から失禁した姿は遥妃がこと切れたことを物語っていた。

静寂――

「嘘…先輩…嫌ぁぁぁぁぁ」
愛情。怒り。憎しみ。あらゆる感情が爆発する真帆。
「お前だけは絶対に許さない!」大きな感情の乱れをスーツが検知した。『制御モードON』『サポートパワー0%』急に体が重くなる。
一方、鬼崎は再び真帆への憎しみの感情が沸き起こる。『強化モードON』『サポートパワー200%』一気に形成が逆転した。

【真帆の最期】
真帆は強化モードになった鬼崎に一方的にいたぶられる。
「(先輩…もうダメかも)」そう思った時、真帆の脳裏に遥妃の顔が浮かんでくる。「冷静になりなさい」

あの日と同じ励ましを思い出し冷静になった真帆。『強化モードON』『サポートパワー100%』
冷静になり強化スーツも復活した真帆。今度は劣勢に立たされる鬼崎。
「待て!これを見ろ」鬼崎はここで最後の切り札を使う。

ひっそりと倉庫の片隅で布に覆われていた物体。布を外すと出てきたのは椅子に座らされた遥妃の亡骸だった。
「いい女だったぞ、お前の先輩。最後まで靡かなかったが。心に決めた奴でもいたのかな」
そう言うと鬼崎は遥妃の乳房を揉み、唇を吸った。

「――――――――!」
声にならない怒りが爆発した真帆。『制御モードON』『サポートパワー0%』
自ら勝利の芽を摘んでしまった真帆。今度は真帆が鬼崎にボコボコにされてしまう。一縷の望みを託して変身を解除して戦うも生身では勝ち目がない。鬼崎は、遥妃の時と同じように両腕を折って真帆を無力化した。

「お前もあの女のように〇してやるよ」鬼崎は遥妃の顎を掴み顔を寄せた。キッと睨みつける真帆の唇を奪う鬼崎。遥妃との口づけを夢見ていた唇を。
更に鬼崎は腕を折られ抵抗できない遥妃を〇した。「なんだお前も処女だったのか」
『も』の一言に、遥妃におきたことを悟り、怒りと悲しみで涙があふれた。
「中で出してやる」「やめてー!」

絶望に打ちひしがれながらもまだ心が折れていない真帆の目をみて、鬼崎は心にも止めを刺すことにした。
「いいものを見せてやろう」鬼崎が持っていたのは遥妃の個人端末だった。そこに遥妃の自撮り画像が映し出された。それは単独で倉庫へ向かう道中で撮られた映像だった。

(回想シーン)
倉庫に向かう道中、何を思ったのか急に立ち止まった遥妃は端末のミラー機能を使って前髪を整える。照れ笑い。「…ホント私らしくないわ」
録画開始。
「真帆。これを見ているということは、私、ちゃんとあなたに気持ちを伝えられたってことね」
「ずっと好きだった。あなたの気持ちにも気づいてた。だけど言えなかった」
遥妃は泣きそうに笑う。
「これからは堂々と言えるね。不束者ですが、これからもよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げて録画を終える。

気づいてた気持ち。伝えられなかった思い。失った最愛の人。
「遥妃さん…私も…大好きです」
真帆は身も心も完全に壊れてしまった。

「揃いも揃って最後にくだらないことほざくんじゃねぇよ」「安心しろ。お前もあの女のところに送ってやる」
鬼崎は真帆の首に腕を回し、遥妃と同じように首をへし折って止めを刺した。

【エピローグ】
爆発音とともに倉庫にアンディが飛び込んできた。十条と京極と共に。ここで鬼崎はすべてを悟った。自分も所詮は駒だったのだと。『制御モードON』『サポートパワー0%』
鬼崎は抵抗することもなくアンディにより処分された。

後日、警察機構の記者会見。単独行動で殉職した遥妃と、感情をコントロールできずに殉職した真帆。一方で圧倒的な力と判断で鬼崎を制圧するアンディ。人間は感情によって判断を誤り弱体化する。だから判断を誤らないAI搭載アンドロイド警官『アンディ』が必要なのだと語る十条と京極。
正式に『アンディ』の大量採用が可決された。

遺品整理される2人のロッカー。そこには6年前の鬼崎逮捕時に撮られたツーショット写真が飾られていた。

END

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