「投稿」「いいね」「コメント」を行うにはログインが必要です!
ログインする


ごー
タイムアスモデウス
ごー
タイムアスモデウス
まりもっこす
路地裏ヒロイン譚
■タイトル 

除霊師ひとみ 崩れゆく聖域 [No.11810]

■プロット
【登場人物】

九十九 ひとみ 聖蓮高校の保健医。
普段は穏やかなマドンナだが、真紅のボディコンに
霊力を同調させ、校舎を侵す悪意を焼き払う「孤高の除霊師」

【あらすじ】

聖蓮高校の保健医・九十九ひとみには、もう一つの顔があった。

それは、学園に巣食う悪霊を祓う除霊師。

ある日、校内で発生する怪異を追うひとみは
地下深くに封印された巨大な怨念の存在を知る。

若者たちの負の感情が長い年月をかけて積み重なり
生まれたその存在はこれまで相手にしてきた悪霊とは
比較にならない強大な力を持っていた。

学園の平和を守るため、ひとみは決死の戦いへと身を投じる――。

ACT-1

午後の陽光が差し込む聖蓮高校の保健室。
消毒液の匂いに混じって、わずかに甘い香水の香りが漂っている。

校医・九十九ひとみは、パイプ椅子に深く腰掛け、足を組んでいた。
白衣の裾からは、肉体を過剰なまでに強調する赤いボディコンが
覗いている。

「先生、またそんなピチピチな服着て。目のやり場に困るよ」

擦り傷の手当てを受けに来た男子生徒が
赤面しながら視線を泳がせる。

ひとみはフッと艶やかな笑みを浮かべ、身を乗り出した。

「あら、これ? 血行を良くする最新の医療用インナーよ。
……それとも、傷口よりもこっちが気になるのかしら?」

「っ、そんなんじゃ……!」

「ふふ、元気があってよろしい。その若すぎるエネルギー
あんまり溜め込みすぎないことね。毒になるわよ?」

ざっくばらんな物腰と、大人の余裕。
彼女は生徒たちの憧れであり、同時に何でも話せる
「マドンナ」だった。

しかし、彼女の視線は時折、誰もいない廊下の影――
そこから漏れ出る、澱んだ冷気を見逃してはいなかった。

放課後のチャイムが鳴り響き、校舎から人の気配が消えていく。
夕闇が急速に濃くなり、影が生き物のように長く伸びる。

ひとみは保健室の鍵を閉めると、ゆっくりと白衣のボタンを外した。

肩から滑り落ちた白衣は、まるで彼女を縛っていた
「日常」という仮面のよう。

鏡に映るのは、完璧に磨き上げられたボディラインを包む
濡れたような赤。

鏡の中の自分を見つめる瞳が、自らの肩に触れる指先を見つめる。
わずかに触れただけで、背筋を走る震え。

……痛みにも、そして悦びにも、過剰なまでに反応してしまう
この忌々しいほど敏感な肌。

彼女は深く息を吐き、精神を集中させる。

体内から溢れ出る膨大な霊力を、赤いボディコンの繊維へと
一気に送り込んだ。

「霊力防壁展開」

柔らかな質感をしていたボディコンが
一瞬にして硬質な光沢を帯びた。

外部からの刺激を遮断し、彼女を除霊師として動かすための
完全な殻が完成する。

彼女が首元に手を添えると、「霊払いのネックレス」が鈍く
しかし力強く青白い光を放ち始めた。

指先がネックレスに触れる。
……先代から継承された、九十九家の秘宝。

体内から溢れる霊力とネックレスが共鳴し
彼女の霊圧が爆発的に高まる。

これがある限り、この過剰な防壁を維持するための
霊力は枯渇せず、彼女の心が乱されることはない。

「……さあ、夜の診察の時間ね」

眼鏡を外し、不敵な笑みを浮かべる彼女の瞳からは
昼間の優しさが消え、除霊師としての峻烈な意志が宿っていた。

月明かりが差し込む深夜の廊下。
そこには、歪んだ情念が形を成した「低級な生霊」たちが
蠢いていた。

壁や天井から、ドロリとした影がひとみに向かって殺到する。

「青臭い執着……。まとめて浄化してあげるわ」

ひとみは瞬時に指先から三枚の霊符を放つ。
放たれたお札は空中で火花を散らしながら生霊の核を正確に貫き
霧散させていく。

逃げ場を失い、一体の怪人がひとみの背後に迫る。

しかし、彼女は振り返ることさえせず
折りたたんでいた長尺の霊棍を鮮やかに旋回させた。

ガォン! 重厚な金属音が静寂を切り裂く。
霊力を帯びた霊棍の一撃が怪人の頭部を粉砕し、床に沈める。

「私の前で、その汚らわしい欲望を剥き出しにしないで。
身の程をわきまえなさい」

圧倒的な武力と霊力。

ひとみは舞うように校内を駆け
湧き出る影を一つ残らず「処置」していく。

その姿は、この学校の平和を守る除霊師そのものだった。

ACT-2

数日後の深夜。
ひとみは、悪霊の成敗に追われていた。

目の前で三枚のお札が炸裂し、生霊が霧散する。

しかし、その霧が床に落ちる前に
別の影が湿った音を立てて近づいてくる。

「……っ、キリがないわね。まるで、もぐら叩きだわ」

霊棍を杖代わりに、ひとみは肩で息をする。

倒しても倒しても、校舎に満ちる澱んだ空気は薄れるどころか
より濃密に、より粘り気を増している。

何かがおかしい。彼女の除霊師としての直感が
表面的な処置では届かない「根源的な膿」の存在を告げていた。

翌日の放課後。ひとみは図書室の奥底、埃を被った
「学校史・別巻」を紐解く。

そこには、数十年前、当時の理事長が凄腕の退魔師を呼び
校舎地下に「あるもの」を封じたという記録があった。

それは、若者たちの行き場のない情念を吸い込み
隔離するための霊的墓場。

「……なるほど。先人が臭いものに蓋をしたわけね。
それが今、限界を迎えて溢れ出している」

ひとみは笑み浮かべる。

「いいわ。その膿、私が根こそぎ絞り出してあげる」

今は使われていない旧校舎の地下倉庫。

隠された重い鉄扉を抉じ開け、ひとみは深淵へと足を踏み入れる。

下層へ行くほど、空気は重く、湿度は増していく。
霊力を送る赤いボディコンが、周囲の邪気に反応して
ピリピリと肌を締め上げる。

「出てきなさい。……まとめて消去してあげるわ」

闇の中から現れたのは、これまでの雑魚とは明らかに違う
「実体」に近い悪霊だった。

その動きは鋭く、速い。ひとみが霊棍を振り抜くよりも早く
悪霊の鋭い拳が彼女の身体を打つ。

「っ……!? 速い……!」

赤いボディコンが衝撃を吸収し、火花を散らす。

しかし、防壁越しに伝わる鈍い衝撃が
彼女の敏感な肉体を揺さぶった。

防戦一方になる中、背後から音もなく現れたもう一体の悪霊が
ひとみの細い身体を背後から羽交い絞めにする。

「離しなさい……この、下衆がっ!」

抗うひとみの耳元で、悪霊の湿った吐息が漏れる。

自由を奪われた彼女の胸元に、悪霊の冷たく汚らわしい手が伸び
赤い光沢を放つ胸を無慈悲に揉みしだいた。

「あ……っ、ん、やめ……っ!」

鉄壁のガードを誇るボディコンでも
悪霊の手から伝わる感触までは防ぐことができない。

それどころか、過剰なまでに敏感な彼女の肉体は
その執拗な愛撫に激しく反応してしまう。

強気な瞳が潤み、膝の力が抜けかける。
ガードしているはずのボディコンの中で、肌が粟立ち
熱を帯びていく。

「……ふざけ、ないで……っ!」

羞恥と怒りがひとみの理性を叩き起こす。
彼女は体内の全霊力を一気に爆発させた。

「封解……(ほうげ)ッ!!」

青白い閃光が地下室を包み込み
羽交い絞めにしていた悪霊を吹き飛ばす。

ひとみはよろめきながらも、渾身の力を込めて霊棍を叩き込み
二体の悪霊を強引に浄化し切った。

静寂が戻る。しかし、ひとみの消耗は激しかった。

ネックレスの輝きは弱まり、霊力の補給が追いつかない。
赤いボディコンの光沢も、どこか曇りを見せている。

「……ハァ、ハァ……。一旦、出直しね。
……次は、絶対に許さないんだから……」

ひとみは乱れた髪を乱暴に払い、悔しさを噛み締めながら
重い足取りで保健室へと引き返した。


ACT-3

保健室に帰還したひとみは
荒い呼吸と共に赤いボディコンを脱ぎ捨てた。
鏡の中の自分を睨み、刻まれた汚らわしい感触に指を這わせる。

「……っ、あんな下衆な悪霊に、あんな……っ」

敵の強さ以上に、肉体が反応した事実にプライドが軋む。

彼女は棚の奥から予備のスーツを取り出し
首元のネックレスを握りしめた。

外法・纏衣(まとい): 九十九家禁忌の術式。霊力補給を断ち
蓄えられた全霊力を一時に燃焼させ、身体能力を爆発させる。

「補給を断てば、長くは持たない。
……でも、そうでもしなきゃ、あいつらの根源(ねっこ)には
届かないわね」

反転した術式と共に、真紅のボディコンが硬質な光沢を放つ。

「九十九が血脈に命ず。……封、解(ほう、げ)!!」


再び地下へ。

通路を埋める悪霊を、ひとみは文字通り「一蹴」していく。

「……どきなさい。今度は前回の様にはいかないわよ」

紙一重で拳をかわし、霊棍を一閃。
反撃の隙さえ与えず、無双の勢いで最深部の扉を抉じ開けた。

そこに鎮座していたのは、学校中に充満する
「解放されなかった男子たちの情念」が凝り固まった
巨大な人型の怨念体だった。

受験の焦燥、恋愛への飢え、孤独な妄執……。

「……すごい濃度ね。これが、この学び舎の裏側に溜まった
膿の正体というわけ」

ひとみは不敵な笑みを浮かべ
あえて挑発するように髪をかき上げた。

怨念体から放たれるのは、単なる殺意ではない。

彼女を「女」として貪り
飲み込もうとするドロリとした粘着質な飢餓感だ。

「可哀想に……浄化して、安らかに眠らせてあげるわ」

ひとみが指先を弾くと、三枚の霊符が青白い軌跡を描いて放たれた。

勝利を確信し、霊棍を構え直したその瞬間。
凄まじい風圧と共に、怨念体が爆炎を真っ向から
突き破って突っ込んできた。

「っ、止まらない……!?」

ひとみは瞬時に霊棍を旋回させ
肉薄する巨躯へ鋭い連撃を叩き込んだ。

霊力を帯びた一撃が怨念体の表面を深く削り取る。

その時、怨念体の裂けた肉の隙間から
粘着質の高い半透明の液体が弾丸のように放たれた。

「っ、くあ……っ!?」

咄嗟に腕で顔を覆ったが、数弾の飛沫がひとみの胸元と腹部へ
べったりと吸い付いた。
赤いボディコンの光沢を、どす黒く濁った粘液が汚していく。

「な、に……これ。離れ、ない……っ」

ひとみは忌々しげにそれを振り払おうとした。

だが、その液体はまるで生き物のように
ボディコンの繊維に食い込み、内側の肌へと浸透を始めた。

「……あ、っ……んんッ!?」

ひとみの口から、耐えがたいほどに甘い吐息が漏れた。

触れられてもいないのに、吸着した粘液が脈打つたび
胸元が、腹部が、見えない無数の指で執拗に
愛撫されているかのような錯覚が彼女を襲う。

「あん……いやっ。気持ち悪い、……触らないで……っ!」

拒絶とは裏腹に、ボディコンの裏側で肌が粟立ち、熱を帯びていく。

それは物理的な攻撃ではなく、彼女の過敏な神経を
直接焼き焦がすような、どろりとした情念の侵食だった。

「……あ、っ……んんッ!? やめ……なさい、っ。
私の、中に……入ってこないで……っ!」

一瞬ひとみの回避機動が鈍った。

その隙を見逃さず、怨念体の丸太のような両腕が
ひとみを正面から力任せに掻き抱いた。

「あ……っ、ん、ああぁッ!」

凄まじい締め上げ。
ひとみの豊かな胸が、怨念体の厚い胸板へと無慈悲に押し潰される。

肉体の間でプレスされたスライムが、さらに深く「毒」を
浸透させていく。

至近距離で凝視する、怨念体の表面に浮かぶ無数の男子たちの瞳。

「先生……」「こっちを見て……」

「やめ……なさい。そんな目で、私を……見ないで……ッ!」

締め上げられるたび、赤いボディコンがミシミシと悲鳴を上げる。

防壁(ガード)は維持しているが、精神と肉体の境界線が
圧倒的な質量によって削り取られていく。

(……ハァ、ハァ……このままでは、身体が……やられてしまう)

ひとみは首元のネックレスを握りしめ、最大霊圧を解放した。

「……九十九が血脈に、命ず。……封……解(ほう、げ)ッ!!」

青白い閃光が爆発し、怨念体を壁際まで弾き飛ばす。

付着していたスライムも焼き尽くし
ひとみは再び霊棍を構えて跳躍した。

――カーンッ!!

空気を切り裂く一閃。
だが、その一撃は怨念体の拳に正面から弾き飛ばされた。

(……しまった、手が……動かない……っ!)

先刻の締め上げで、すでに握力は奪われていたのだ。
武器を失い、丸腰となった彼女を猛攻が襲う。

ひとみは死力を振り絞り、紙一重でその衝撃を回避し続けた。

(……くっ、このままじゃジリ貧ね。
――最大の一撃で終わらせるしかない!)

彼女は大きく後方へ跳躍した。
迎撃のための間合いを稼ぐ。これ以上は下がれない、最深部の壁際。

「九十九が血脈に宿る、全ての清廉なる光よ……集えッ!!」

ひとみは両手を突き出し、全霊力を込めた光球を練り上げる。

「これで……浄化してあげるわ! 霊光波!!」

ひとみの掌から、純白の熱線が放たれた。
それと同時に、怨念体からも絶望の暗黒波が放射される。

光と闇。

正反対のエネルギーが空間の中央で激突し
凄まじい衝撃波が地下室の壁を震わせた。

(……耐えて……お願い、私の身体……っ!)

拮抗する二つの輝き。
しかし、地下室の闇から無数の「声」が湧き上がる。

『……あいつら、可愛いからって調子に乗りやがって』

『勉強、勉強……恋愛なんて、俺たちには許されないのかよ……!』

『どうせ誰も、俺のことなんて見てないんだろ……ッ!』

校舎全体から新たな情念が生まれ怨念体へ吸い込まれる、
そして暗黒波が爆発的に膨張した。

「っ、な、に……力が、まだ強くなるっていうの……!?」

一進一退の均衡は崩れ去る。
霊光波は漆黒の濁流に押され、ひとみの身体を正面から飲み込んだ。

ドォォォォンッ!!

「あ……あああああぁぁぁッ!!」

凄まじい衝撃波が彼女を吹き飛ばし
最深部の冷たい壁へと叩きつける。

「……っ、が、は……ッ」

(……そん、な……。私が、こんな……ところで……)

朦朧とする意識の中、潤んだ瞳の先に映ったのは
獲物を仕留めにゆっくりと近づいてくる巨大な影だった。


ACT-4

怨念体はひとみの真上まで到達すると、その両脇に膝をつき、
巨大な上半身をゆっくりと彼女の上へと折り曲げた。

「あ……っ、う、ああ……ッ」

逃げ場を完全に失ったことによる、本能的な恐怖。

怨念体は、ひとみの細い両腕を強引に頭上へと押し上げた。

「あ……っ、な、なに……ッ! 離しなさい、っ!」

「……や、やめて……そこは……っ!」

ひとみは身を捩るが、逃げ場はない。
怨念体の口が、ゆっくりと彼女の腋へと近づく。

そこはボディコンにも守られていない、彼女の生身の領域。

――レロリッ

「ひゃうぅっ!? ……あ、ぁ、ああッ!!」

(……やだ、っ。こんな……汚らわしい……っ。
なのに、身体が……ッ!)

ひとみが腋への執拗な愛撫に意識を奪われ始めた、その瞬間。
怨念体は獲物の反応を楽しむかのように、濡れた舌を引き抜いた。

「ハァ、ハァ……っ。……お、終わり、なの……っ?」

だが、追撃はすぐに訪れた。

怨念体のどす黒い右手が伸びた。
その手は迷うことなく、ひとみの豊かな胸元へ。

ギュッ!!

「ひゃんっ、や、やめて……ッ!!」

ひとみの悲鳴が反響する。

巨大な掌が、彼女の胸を、ボディコン越しに根元から
大きくわしづかみにした。

怨念体は、わしづかみにしたその手を、ゆっくりと、
しかし力任せにもみしだき始めた。

「あ……ん、ううぅッ! 離し、なさい、この……下衆が……ッ!」

ひとみは顔を歪め、両手で怨念体の身体を押し返そうとするが
全く動かない。

もまれるたびに、ボディコンがギュッ、ギュッと
高い摩擦音を立て、空間に響き渡る。

怨念体は指先をじりじりと這わせ、中心へと追い詰めていく。

「やめ……そこ、は……っ、んんッ!?」

凄まじい指圧で中心部を押し潰された瞬間
ひとみの身体がビクンと跳ねた。

赤いボディコンの表面に、彼女の生理的な昂ぶりを象徴する

小さく、しかし鋭い先端の形が
くっきりと突き出すように浮かび上がった。

どす黒い二本の指が、その先端をボディコン越しに挟み込み
左右から執拗に、弾くように弄り始める。

「あ……っ、や、だ……ッ!
見ないで……そんな、ところ……ッ!」

――ギュッ、コリッ……。

「ひゃんっ、あ……ッ、ん、ああぁッ!」

(……障壁は、破られていない。
……なのに、こんなに感じるなんて……っ!)

唇を噛み締め、懸命に声を殺すひとみ。

(……この光が尽きたら、私は……)

今度はその巨大な口を、ボディコン越しに突き出した
ひとみの先端へと近づけた。

「……ッ!? な、にを……っ!」

――レロリッ、ジュルリ……。

怨念体の、ぬめりと熱を帯びた舌が、突起を包み込むように
ねっとりと舐め上げた。

「ひゃあぁっ!? ……あ、ぁ、ああッ!!」

「……は、離しなさい、 気持ち、悪い……っ
吐き気がするわ……ッ!」

ひとみは涙を浮かべ、顔を歪めて罵る。

(……まだ、まだ障壁は……っ!)

ひとみが自らの「聖域」に縋り付こうとした、その瞬間だった。

――パキィィィィンッ……!!

地下室に、硬質な結晶が砕け散るような、不吉な高音が響き渡った。

彼女の首元、唯一の希望であったネックレスの宝玉に
一筋の亀裂が走る。

「……っ!? あ……あぁ……ッ!」

宝玉から漏れ出す青白い光に呼応するように
赤いボディコンが激しくチカチカと点滅を始めた。

光り輝く「法衣」と、ただの「赤い布」の間を
断末魔のように行き来する。

(……やめて、消えないで……! お願い、私の……光……ッ!)

しかし、運命は非情だった。

最後の一際大きな閃光を放った後、ネックレスの宝玉は
煤けた石のように冷たく沈黙した。

それに合わせるように、ボディコンの点滅も止まる。

霊力による輝きを失ったボディコンが
ひとみの細い身体に合わせて、くったりと沈み込む。

それはもう、いかなる邪気も跳ね返さない「ただの布」へと
成り下がったのだ。

「……うそ、でしょ……? 私の、障壁が……っ」

ひとみの瞳から、除霊師としての峻烈な光が完全に消え失せた。

震える唇。

そして、怨念体の手が再び胸に伸びる。

――ギュムッ!!

「いやあぁっ!? ……あ、ぁ、ああッ!!」

ひとみの背中が激しく弓なりに反る。

(……やだ、っ。こんな……熱、い……ッ!)

さらに怨念体はデコルテの下で止まっていた
ボディコンの縁に指をかけた。
何の抵抗もなく力任せに引き下ろされる。

――ガバッ……ッ!

「ひぁ……っ、あ……あああ……ッ」

引き下ろされたボディコンから、ひとみの白い胸が
弾けるように勢いよく飛び出した。

(……見られ、た……。私の、身体が……ッ!)

ひとみは震える両腕を交差させ
曝け出されたばかりの白い胸をかき抱くよう隠した。

怨念体の両手が、ひとみの手首を左右から掴み取る。

「あ……っ、や、やめて……ッ! 離しなさい……っ!」

怨念体は、ひとみの胸元へと顔を埋めた。

そして、まるで母親を求める赤子のような仕草で
彼女の先端を深く、その口の中に含み、吸い出した。

――ジュウゥ、チュパッ……。

「ああっ ……あ、、うんッ!!」

(……やだ、っ。こんな……赤ん坊、みたいに……ッ!
なに、これ……っ!)

――ジュウゥ、チュパッ、レロォ……。

「……っ、ふ、あ……ぁ、ん……っ」

(……だめ、こんな……っ。声が……出て、しまう……ッ)

怨念体の吸い方は、その禍々しい巨体に似合わず
驚くほど繊細で執拗だった。
熱い吸引と、不規則に突き上げる舌の動き。

むき出しになった先端は、逃げ場のない愛撫に晒され続け
ひとみの反応を劇的に変えていく。

「……ん、ぁ……っ。は、な……し……て……っ、あ、あぁ……ッ」

(……やだ……力が……入ら、ない……っ)

やがて、抵抗を試みていた彼女の腕から、急速に力が抜けていった。

「……ぁ……っ。んん……っ」

ひとみの視界は、涙で白く霞み、焦点が定まらない。

「……だめ……っ、それ……は……ぁ……っ」

九十九家の除霊師の面影は、今やこの暗闇の底で
赤子のように甘える怨念体の舌先によって
無残にも剥ぎ取られようとしていた。

「……ん、あ……っ……だめ……なの……っ……」


だが、安堵の時間は与えられない。

怨念体はそのまま視線を下げると、ボディコンの裾に
再びそのどす黒い手をかけた。

「……あ……っ、そ、こ……は……っ」

ガバッ

ボディコンが捲り上げられ股間が露わになる。

怨念体は迷うことなく口を、彼女の秘部へと押し当てた。

――レロォッ、ジュルリ……ッ!!

「ひゃあぁぁぁぁッ!? ……あ、ぁ、ああッ!!」

熱く、湿った舌先が、彼女の「芽」を捉え
弾くように、吸い上げる。

(……やだ、っ。いやっ……やめて……いや……ッ!)

――レロ、レロ、ジュル、ジュル……ッ!!

「……あっ!はん……うっ……ふん……だめ……」

舌が這うたびに、身体の芯からせり上がる強烈な痺れが
ひとみの細い指先を、足先を、激しく痙攣させる。

ひとみが悦楽の激流に呑み込まれ
もはや己が何者であるかも忘却しかけた、その瞬間。

「……は、ハァ……っ、あ……っ、ん……?」

怨念体の中から、熱い物質が鎌首をもたげた。

それは彼女の「濡れた聖域」の入り口を捉えると
一気に、深く、根元まで貫き通した。

――グチャッ、ギュルリ……ッ!!

「いや!? ……いやあ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

断末魔が地下室を震わせる。

怨念体の、野獣のような腰の動き。

それに呼応するように、ひとみの肢体は意に反して激しく跳ね
しなり、そのリズムを貪るように受け入れてしまう。

「……あ、っ、ん、あ……っ!
は、な……っ、はなして……ぇ……ッ!」

拒絶の言葉を紡ごうとする唇からは、熱を帯びた
震えるような吐息がこぼれ落ちる。

(……な、に……? なんで、わたしの身体……っ)

混濁する意識の淵で、ひとみの理性が警鐘を鳴らす。

目の前で自分を汚しているのは、憎むべき
そして排除すべき忌まわしい怨念の塊だ。

九十九家の除霊師として、この状況を忌むべき事態だと
理解しているはずなのに。

(……やだ。こんな……汚らわしい、ものに……っ)

突き上げられるたびに、腰の奥底からせり上がる熱い疼きが
彼女の思考を真っ白に焼き尽くそうとする。

(……身体が、勝手に……っ。動いて……しまう……ッ!)

「……ん、あ……っ、だめ……っ、だめ、
は……あ、ああああッ!!」

激しく肉体を揺さぶっていた衝撃が、不意にピタリと停止する。

「あ……っ、や……っ、なに?……ッ!」

ひとみの身体が、強引に裏返され
彼女は四つん這いの姿勢で無様に腰を突き出させられた。

――ドスッ、グチャッ……!!

背後から打ち込まれる、容赦のない衝撃。

「……あ、っ、ん、あ……っ!
は、な……っ、そこ……っ、だめぇ……ッ!」

一突きごとに、ひとみの華奢な肢体は前方へと激しくのめり込む。

(……なんで、こんな……こんな……ッ!)

怨念体の腰の動きが、さらに一段階ギアを上げる。

――ドスッ! ドスッ! ドスッ!

「……ぁ……っ、ん、あ……っ、あ……ああぁぁぁぁッ!!
……ぁ、は……っ、ん、んんぅ……ッ!」

(……やだ、っ。こんな、重い……っ。壊され、ちゃう……ッ!)

ここで、怨念体の腰の振りが急にスローになり始める……。
張り詰めていた緊張が不意に緩んだ、その刹那だった。

「……だめ……っ、それ……は……ぁ……っ。
……んん、んぅ……っ。……やめ、ない……で……?」

ひとみは、自らの口から漏れた熱い声に愕然とする。

(……うそ、いま私……なんて言ったの……っ!?
……やだ、口が、勝手に……っ)

彼女の動揺をあざ笑うかのように、再び怨念体の腰が加速する。

「……ぁ、ん、んぅ……ッ。……ちが、う……あ、ああぁ……っ。……きもち、よく……な、い……っ……」

激しさを増すピストン。

――ドスッ! ドスッ! ドスッ!

「……っ、ふ、あぁっ! ……私は九十九家の、術者……っ。
こんな、ものに……っ! 負ける、わけ……あぁッ!!」

(……だめ。感じちゃ、だめ……っ。なのに、……熱くて……っ!)

しかし、怨念体の身体はどす黒くうごめき
かつてないほど激しくその質量を叩きつけ始めた。

ドスッ! ドスッ! ドスッ! ドスッ! ドスッ! ドスッ!


「……あ、あぁ……ッ……。……あ、あああああぁぁッ!!
……ん、んん、……ぁ、……っ!!」

「……っ、ふ、あぁっ! ……だめ、っ。……
だめ、な、のに……っ!」

(……あ……っ、もう、抗えない……っ。
……身体が、熱くて……っ!)

ひとみの顔からついに最後の抵抗が消えた。
その表情には、絶望と裏腹の濃厚な艶が漂い始める。

「……あ、あぁ……ッ! ……きもち……いい、の……っ!
……お願い……っ、もっと……もっと、してぇ……ッ!!」

(……あ、……。……もう、なんでも……いい……。
……はやく……っ)

ひとみの心は、完全に、音を立てて折れた。

「……ねぇ、……出して……っ……。
……わたしの、なかに……全部……出してぇ……ッ!!」

怨念体から歪んだ情念が放出され
ひとみの聖域へ白濁した絶望が余すことなく注ぎ込まれる。

「……は、……っ。……ん、……。……ああぁぁぁぁぁぁッ!!」


エピローグ

数週間後。

春の柔らかな陽光が降り注ぐ校庭では
男子生徒たちが清々しい笑顔で汗を流していた。

かつて学園を覆っていた、あのどす黒い情念の霧は
嘘のように晴れ渡っている。

新しく赴任した保健医が、ひとみの座っていた椅子に腰を下ろす。

生徒たちの記憶から「九十九ひとみ」の名は消え
彼女が命を賭して守ろうとした学園は
彼女を忘れることで平穏を取り戻した。

しかし、その平穏の代償は、地下室の底に降り積もっている。

――ドスッ、ドスッ……。

鳴り止まない肉の衝突音。

暗闇の中、赤いボディコンの残骸を纏い
四つん這いに固定されたひとみは、

怨念体から吐き出される膨大な「膿」を
一滴も漏らさずその身に受け止め続けていた。

「あはぁ……気持ちいい……もっと……してぇ」

彼女がその身を汚し、悦楽に溺れる限り、この学校の平和は守られる。
ひとみは、濁りきった瞳に恍惚の涙を浮かべ
永遠に終わることのない侵食を受け入れ続けた。



いいね!  |  コメントする
6人 がいいねと言ってます
コメントをするにはログインをしてください。
※「コメント」は承認制です。反映までにお時間がかかる場合がございます。ご了承ください。
▲ページの先頭へ戻る