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タイムアスモデウス
ごー
ごー
タイムアスモデウス
まりもっこす
路地裏ヒロイン譚
■タイトル 

僕のせいでスーパーヒロインが羞められる 戦乙女フレイヤ編 [No.11782]

■プロット
あらすじ

デジタルカードゲーム「ミズガルズ・マーニ」

古いカードでありながらも、誇り高き戦乙女フレイヤを
信じ続けてきた
マスター(僕)は、データ世界を侵食する存在・ロキとの
最終決戦へ挑む。

幾度もの激闘を乗り越え、あと一歩までロキを追い詰める二人。
しかし、逆転を賭けたマスター(僕)の一手は
ロキに見破られてしまう。

敗北したフレイヤ。
そして、その瞬間から世界は静かに崩壊を始める。

最愛の主の目の前で、誇り高き戦乙女を襲う無慈悲な侵食。

すべてが消えゆく終焉の中、
フレイヤが最後に(僕)へ遺したものとは――。

■ 登場人物紹介

フレイヤ(Freyja)

本作のメインヒロイン。神話世界の守護を司る高潔な戦乙女。

パーソナリティ: 常に冷静沈着で、マスターへの絶対的な
忠誠を誓う騎士。
誇り高く、自らの弱さを見せることを嫌うが
その奥底にはマスターへの深い情愛を秘めている。

衣装・ 鏡面のような光沢を放つ白銀の装甲と
深紅の革グローブを着用。

ロキ(LOKI)

「ミズガルズ・マーニ」の崩壊を目論む、冷酷な侵食者。

目的: ゲーム世界そのものを完全に解体・消去すること。

パーソナリティ: 感情を持たず、あらゆる事象を効率的に
破壊するためのデータとして処理する。
フレイヤを「侵食」することも、彼にとっては世界の
守護システムを無力化するための合理的な手段の一つに過ぎない。

立ち位置: マスターに「完璧な敗北」を突きつけ
最も残酷な形で世界を終わらせるためのトリガーとなる存在。

マスター(僕)

フレイヤと共に戦う、画面の向こう側の存在。

立ち位置: 彼女の指揮官であり、信頼の対象。
自らの選択がフレイヤの誇りを奪い、世界を滅ぼす引き金と
なってしまったことで逃げ場のない罪悪感に直面することになる。

ACT-1

深夜。
部屋の明かりは、パソコンのモニターが放つ青白い燐光だけだった。
閉ざされた空間には、ファンの低い駆動音と
マウスをクリックする乾いた音だけが響いている。

僕はいつものように、カードゲーム「ミズガルズ・マーニ」を
起動する。

ランキングは中堅。特別強いわけでも
誇れる記録があるわけでもない。

それでも、僕はこの四角い発光体の中にある世界だけを信じていた。

理由は、ただ一つ。
デッキ画面の中央に鎮座する、その姿。

「戦乙女フレイヤ」

現在の環境(メタ)からは外れた、古いカードだ。

だが、白銀と黄金が入り混じる重厚なプレートアーマーの輝き
その下から覗く柔らかな肢体のライン。

高潔なビジュアルと、決して折れない彼女の台詞に
僕は救われていた。

「……今日も、よろしくな」

独り言。対戦を開始しようとした、その時だった。

画面が、心臓の鼓動のように大きく波打った。

激しいノイズ。
フリーズか、それとも寿命か。

焦る僕の目の前で、フレイヤのカードが、
これまでに見たこともない眩い光を放ち始める。

「……え?」

モニターの中で、彼女が動いた。
決められたアニメーションではない。

彼女は剣を鞘に収め、兜の奥にある瞳で、
まっすぐに画面越しの僕を射抜いたのだ。

『聞こえていますか』

声はスピーカーからではない。
脳の奥に直接響く、凛とした、けれど、どこか切実な響き。

『あなたが、私のマスターですね』

「……な、なに……これ……夢、なのか?」

僕は椅子を蹴るようにして後ろに下がった。
驚愕と、それ以上の畏怖。

憧れていた「画面の中の女神」が、自分の部屋という
現実に踏み込んできた。

フレイヤは、いつもの高潔な表情のまま、
けれどその背後に広がるデジタル世界がノイズで
黒く侵食されていくのを背に、言葉を紡いだ。

『時間がありません。この世界は、データを喰らう破壊の化身
――ロキによって侵食されようとしています』

フレイヤの視線は、僕の自室ではなく
僕という存在の核を捉えて離さない。

画面の境界線が、一瞬だけ揺らぐ。
フレイヤが、モニターの内側からガラス一枚隔てた場所に
手を当てる。

僕には、彼女の指先の革グローブの感触さえ
伝わってくるような気がした。

『どうか――私と共に戦っていただけませんか』

だが、僕は即座に首を横に振った。

「無理だ……僕じゃ、無理だよ。フレイヤ」

声が震える。

「君も知ってるだろ? 僕のランク。僕のプレイスキル。
僕はただの、しがないゲームオタクだ。世界を救うなんて、
そんな……もっと強い奴、プロのプレイヤーに頼むべきだ」

僕は、彼女の気高さに見合う存在じゃない。
彼女が傷つく姿なんて見たくない。
僕の拙い采配で、彼女を汚したくない。

『マスター。あなたは、勝つためだけに
私を選ばなかったのではありませんか?』

『古いデータだと笑われても、私を、私のままでいさせてくれた』

胸の奥が、熱を通り越して痛くなる。

彼女は知っていたのだ。
僕がどれほど彼女の「高潔さ」に依存していたかを。

『他の誰でもない。あなたが、私を選んでくれたから……
私は今、こうしてあなたを呼んでいます』

『どうか……私を信じてはいただけませんか?』

画面越しの視線。

それは「神」としての命令ではなく
一人の「女」としての、震えるような懇願だった。

僕は、汗ばんだ手でマウスを……彼女の運命に繋がる
デバイスを握りしめる。

力不足なのは分かっている。これは身の程知らずな選択だ。

でも、好きなキャラに、これほどまでの瞳で見つめられて
背を向けられる男なんていない。

「……分かった。……いや、僕にやらせてくれ」

震えは、まだ止まらない。

けれど、僕はモニターに一歩近づき
ガラス越しの彼女の手のひらに、自分の指を重ねた。

「行こう、フレイヤ。……僕が、君を勝たせてみせる」


ACT-2

最初の対戦は、驚くほど滑らかだった。

僕のクリックひとつで、画面の中のフレイヤが鮮やかに舞う。

白銀のアーマーが光を反射し
深紅の革グローブに握られた剣が敵を両断する。

勝利のファンファーレ。

『戦闘終了です。……お見事でした、マスター』

モニター越しに彼女が微笑む。

僕の自室が、彼女の称賛ひとつで
共に高みを目指すための「司令室」へと変わっていく。

「僕が、彼女を勝利へ導くんだ」

その強い使命感が、臆病だった僕の心に
かつてない確かな自信を灯し始めていた。

だが、ランクが上がるにつれて、
戦いは「作業」から「激闘」へと変貌していく。

読みをひとつ外せば、即座に彼女の肉体が傷つく。

ある強豪との一戦。盤面は最悪の状況。
画面の中で、フレイヤが防戦に回る。

敵の重い打撃が、彼女の盾を叩く。

「ガンッ」という、耳障りな金属音。
あんなに美しかった白銀の装甲に、生々しい擦り傷が刻まれる。

『……っ……、く……っ』

スピーカーからは流れないはずの、苦悶に満ちた呼気。
データのはずの彼女が、苦痛に喘いでいる。

「フレイヤ……! すまない、僕の判断が……」

『……謝らないで、ください……っ。
私は、あなたの剣です。……信じて、指示を……!』

乱れた呼吸。
彼女の瞳には、それでも僕への絶対的な信頼が宿っていた。

僕は、汗ばんだ手でマウスを、彼女の命を握り直した。

残りリソース。相手の伏せカード。次の一手の分岐。
脳が焼き付くほどに、論理を組み立てる。

そして、手札の中で最も輝く一枚に指をかけた。

「ここだ……行け、フレイヤ! 『ヴァルキリー・フェザー』!!」

渾身のクリック。

次の瞬間、モニターから溢れ出した純白の光が
僕の狭い部屋を白銀の戦場へと変えた。

フレイヤの背中から、神々しく巨大な一対の翼が展開される。

舞い散る光の羽根。彼女がその翼を力強く打ち振るうと、
画面越しに突風を感じるほどの衝撃が走った。

『――はぁぁぁっ!!』

フレイヤが爆ぜるように加速する。
光の尾を引き、物理法則を無視した速度で敵の懐へと肉薄した。

深紅の革グローブに握られた剣が、鋭い弧を描いて一閃。

逃げ場を失った敵の防壁を、紙のように切り裂き
その核心を深く、深く貫いた。

突き抜ける衝撃。画面の中で
敵のデータが音を立てて崩壊していく。

フレイヤは翻る翼と共に着地し
残光の中でゆっくりと剣を引いた。
勝利の文字が、これまでで最も眩しく画面を覆う。

そんな薄氷を踏むような連勝が、何度も続いた。

窮地に陥るたびに、僕は彼女の翼を呼び出し
その鋭い一撃で困難を切り拓く。

共に危機を乗り越えるたび、僕は彼女との繋がりがより深く、
強固なものになっていく実感を噛みしめていた。

そのたびに、フレイヤの衣装は輝きを失い
微かな煤と傷に汚れていった。

だが、その「戦い抜いた証」と、泥を被ってもなお顕現する
「気高き翼」

その気高い光景こそが
僕たちが分かち合ってきた苦難と勝利の軌跡そのものに思えて
僕は彼女を最後まで支え抜くという揺るぎない覚悟を抱いていた。

「ここまで、来れたんだな……」

表示されたのは、全プレイヤーの上位数パーセントしか
辿り着けない高位ランク。

フレイヤが、肩を上下させながら静かに頷く。
砕けかけた肩の装甲から、微かな光の粒子が火の粉のように
こぼれ落ちた。

『……はい。マスターの判断は、もはや私の一部です。
あなたと共にここまで来られたことを、心から誇りに思います』

誇り。

その言葉が、僕の胸を満たす。
彼女の尊厳は、僕の手の中にある。僕が守り抜いたんだ。

その誇らしさが、最高潮に達した時だった

画面に、これまでのバグとは比較にならないほど重い
漆黒のノイズが走った。

モニターから発せられる熱が、一気に「冷気」へと反転する。

対戦相手の名前が表示される。

LOKI

フレイヤの表情から、わずかな余裕が消え去った。

『……来ました。侵食の、根源が』

ACT-3 

マッチング画面が静止する。
対戦相手の名前が表示される――LOKI。

その名前が刻まれた瞬間
モニターの背景がノイズでどす黒く歪み、
部屋の空気が刺すような冷気へと一変した。

『……この反応。間違いありません。侵食の中心です』

フレイヤの声が、低くなる。

僕はマウスを握り直した。手のひらに汗がにじむ。
けれど、ここで逃げるわけにはいかない。

「……やろう」

『はい。よろしくお願いします、マスター』

静かな返事。
そして、最後の戦いが始まった。

フレイヤ:神格値 2000

ロキ:神格値 2000

初手。僕は防御カードを選ぶ。いつも通りの立ち上がり。

だが――ロキは攻撃してこない。強化カードを一枚置いただけだ。

「……様子見か?」

次のターン。僕は『光槍』を選択。フレイヤの鋭い一撃。

ロキは防御を合わせるが、その防御を貫き
微かなダメージを与える。

ロキ:2000 → 1800

『……やれます。マスター、次は……!』

フレイヤの瞳に光が宿る。いける、勝てない相手じゃない。

僕は攻勢に出る。中ダメージ技を重ね
ロキの数値を着実に削り取っていく。

ロキ:1800 → 1500 → 1200

しかし、こちらが攻めるたびに
ロキのカウンターが正確にフレイヤを捉え始めた。

「ガリッ……!」

「く、ぅ……っ、ぁ、あぁっ!?」

鋭い金属音が響き、フレイヤの白銀の肩当てに深い亀裂が走る。
スピーカーから漏れる、生々しい苦悶の声。

フレイヤ:2000 → 1400

戦いは泥沼の激闘へともつれ込む。

僕がカードを切るたびに、フレイヤは傷つき
同時にロキを追い詰めていく。

ロキの重い一撃。

「バキッ!!」

『――ひぅ、ぁっ……! ……あ、……は、ぁ……っ、…………っ』

白銀の胸当てが砕け、破片が舞う。

砕けた装甲の隙間から、深紅の革グローブに包まれた腕が震え
そこから淡い光の粒子が、彼女の命そのものが溢れ出した。

フレイヤ:1400 → 900 → 400

対して、ロキの数値もついに「圏内」に入った。

ロキ:1200 → 800

フレイヤ:400 / ロキ:800。

状況は最悪だが、絶望ではない。
あの『ヴァルキリー・フェザー』が決まれば、逆転できる数値だ。

フレイヤが、損傷した肉体を無理やり引きずるようにして
立ち上がる。

瞳は苦痛に潤い、乱れた呼吸がスピーカーを通じて
僕の部屋に満ちる。

『はぁ……はぁ……、マスター……。
まだ……終わって、いません……っ』

「フレイヤ……信じてくれ。これで、最後だ!」

僕は、手札の中で最も輝く一枚――
神技カード『ヴァルキリー・フェザー』を叩きつけた。

クリック。神技、発動。

『了解……しました。――マスターに、勝利を!!』

フレイヤの周囲に凄まじい密度の光が集まる。

彼女の背から、神々しく巨大な一対の翼が展開された。
それは、不浄なノイズを焼き尽くさんばかりの、純白の輝き。

フレイヤが爆ぜるように加速する。
光の尾を引き、物理法則を無視した速度でロキの懐へと肉薄した。

対するロキもまた、漆黒の刃を構え、迎撃の体勢に入る。

刹那。
白銀の閃光と、漆黒のノイズが戦場の中央で激突した。

――キィィィィィィィンッ!

鼓膜を突き刺すような高周波の衝突音。
二人の影が交錯し、互いの背後でピタリと動きを止めた。

一拍。
静寂が、永遠のように長く感じられた。

どちらの技が決まったのか。ロキの数値は、まだ表示されない。

「勝ったのか……?」

僕がマウスを握る指をわずかに緩めようとした、その時だった。

『……ぁ……っ、ガハッ……!
――あ、あああああああああぁぁあッ!!』

フレイヤの、裂けるような絶叫がこだました。

同時に、誇り高く広がっていた純白の翼が
根元から爆ぜるように砕け散った。

舞い散るのは、柔らかな羽根ではない。

砕け散ったダイヤモンドの破片のように
鋭利な輝きを放ちながら、画面全体を埋め尽くしていく光の雨。
それは美しく、そして残酷な、敗北の証明だった。

衝撃が、彼女の全身を打ち砕く
「パキパキパキッ!」と小気味よい音を立てて
白銀の装甲が粉々に弾け飛ぶ。


金属の破片が彼女の柔らかな肌を切り裂きながら宙を舞い、
深紅の革グローブを嵌めた腕が、力なく垂れ下がった。

フレイヤの体が宙に浮き、強く、無残に地面に落ちた。

フレイヤ:400 → 0

―― KNOCK OUT ――

数秒。沈黙。

舞い落ちる光の羽根の残滓の中で
フレイヤが腹ばいのまま、掠れた声を絞り出した。

『……あ……、あぅ……っ……申し訳……あり、ません……』

ノイズ混じりの、湿った声。

『勝利を……お届け……できませ、んでした……』

違う。
負けたのは。

あんなに善戦していた彼女を
最後の一手で「敗北」へと引きずり込んだのは。

「……僕だ」

僕の、逆転を焦った采配が、君のすべてを奪ったんだ。

その絶望の淵で。
ロキが、ゆっくりと、倒れ伏したままの彼女へと歩み寄る。

画面越しの僕を、獲物を自慢する獣のような瞳で
じっと見つめながら。


ACT-4

ノイズにまみれたモニターの向こう側、終焉の地。

砕け散った白銀の装甲と、羽根の残骸が冷たい地面に
降り積もっている。

神格値は「0」腹ばいになったフレイヤは
もはや指先ひとつ動かす自由すら奪われていた。

『……マスター……。だいじょう、ぶ……です。私は……まだ……』

震える声で、彼女は僕へ語りかける。

それは僕を不安にさせまいとする
戦乙女としての最後の矜持だった。

ロキが彼女の黄金の髪を指先で優しく梳くと
フレイヤは嫌悪感に顔を歪め、

力の入らない頭を動かしてその手から逃れようと抗う。

『……汚らわしい……その手で、触れるな……っ!』

ロキは薄く笑い
力なく垂れ下がった彼女の腕をゆっくりと持ち上げた。

粉々に砕け散った肩当ての跡
白く無防備な腋が僕の視界に晒される。

フレイヤの瞳に、絶望的な羞恥が走った。

『……っ、ぁ……! マスター……見ないで……ください。
こんな……姿、見ないで……っ』

僕に醜態を見せたくないという悲痛な拒絶。

だがその直後、ロキの舌がその窪みへと深く
ねっとりと沈められた。

『――っ!! ぁ、…………ふぅっ、ん……っ!!』

フレイヤは奥歯を噛み締め、声を漏らすまいと懸命に耐える。

だが、粘膜を這いずる感触に呼吸は乱れ
断片的な喘ぎが鼻腔から漏れ出した。

ロキの指先は既に、白銀の胸当ての継ぎ目に触れている。
彼は果実の皮を剥くように、装甲を一つずつ外していった。

剥き出しになった、戦乙女の誇りであった白い双丘。

ロキはそこに顔を寄せ、まずは大きな手でその柔らかな肉を
指が食い込むほど力強く揉みしだいた。

『……ッ、く……っ!! んっ…っく……っ、うぅ……っ!』

フレイヤは悔しさで唇を噛み
懸命に胸を逸らして逃げようとする。

だが、肉を潰されるような衝撃に、喉の奥から吐息が漏れ出した。

続いて、ロキの指先が、震える乳頭を捉えた。

親指と人差し指で
その先端を逃さずキュッ、と小さくつまみ上げる。

『――ッ、!? ……ひ、あんっ、あ……っ……!!』

不意を突かれた鋭い刺激。彼女の背中が
落雷に打たれたかのようにびくりと強張った。

痛みに驚いたはずの声に、本人の意志とは無関係な
「甘い熱」が混じる。

ロキはそこを執拗にこねくり回し、硬く尖らせていく。
フレイヤの口からは我慢しきれない吐息が溢れ出した。

『……はぁ……、っ、…………んっ、んぐっ……』

どれほど理性が拒絶しようとも
鋭敏な先端を攻められ、彼女の呼吸は熱く乱れていく。

そしてロキは、硬く尖ったそこを、逃がさぬよう深く
吸い付くように口に含んだ。

『――っ!! あ、……ん、ふ、ぅぅっ……あぁぁっ……!!』

口腔の熱と舌の粘膜が
彼女の脳を直接焼き焦がすような鮮烈な刺激を送り込む。

これまでにない感覚に、フレイヤは首を左右に振り
意識を逸らそうとする、

『あ、だめ……っ。吸わない、で……っ!!』

拒絶の言葉は形をなさず
ただ熱く湿った空気となってモニター越しの僕へと届く。

彼女の聖域は、ロキの舌によって一掻きされるたびに
戦乙女の誇りを崩されていく。

ロキは引き裂かれたスカートアーマーの隙間から
震える内腿をなぞり、

最も秘められた「核心」へと指を伸ばした。
指先が、熱を帯びた「芽」にそっと触れた瞬間。

『――ッ、ひぅ…………ッ!? 
あんっ、あ、あぁぁぁ……っ!!』

フレイヤの背中が
落雷に打たれたかのように高く弓なりに反った。

喉の奥からせり上がってきたのは、拒絶の言葉ではなく、
甘く、無防備に、身体の内側から突き上げられた「女」の鳴き声

『…………っ、ぃ、今……私は…………っ!?』

自分でも信じられないというように
フレイヤの瞳が大きく見開かれ、激しく揺れる。

だが、ロキはその動揺を逃さず、
指先で小さく震える一点を慈しむように
けれど執拗に弾き、転がした。

「芽」を執拗に転がされるたび
彼女の指先は地面を掻きむしる。

「ぎりっ、ぎりり……!」と革がひきつる音が
彼女の理性が内側から磨り潰されていく音と重なった。

『だ、め……そこ、だけは……っ。マスター……っ、ああぁっ!』

もはや否定の言葉を紡ぐ余裕すら奪われ
フレイヤは僕へ向けて、絶望的な謝罪と羞恥が
入り混じった瞳を向ける。

ロキは指を離すと、そこへ直接顔を埋めた。
逃げ場のない舌使いが、彼女の矜持を溶かし去っていく。

「こんなに濡れている……。身体は、僕を求めているね」

『……はぁ、……っ、ん、……ぁ…………っ』

もはや拒絶の形を保てず、されるがままに震える肢体。
続いてロキは二本の指を、彼女の入り口へと容赦なく沈めた。

内側をかき回し、一際柔らかく熱を帯びた
「ポイント」を捉える。

そこを逃さず、えぐり出すように、粘膜を激しくこすり上げ
強く突き上げた。

「……ここかな? 君が一番、声を上げるところは」

ロキの指先が
彼女が最も触れられたくない聖域を容赦なく侵し尽くす。

『――っ、あ、ぐ……ッ! や、め……、
あ、……ぁんっ、ひ、ぎぃっ!!

フレイヤは首を激しく左右に振り
迫りくる狂おしい刺激の津波を懸命に拒もうとした。

だが、脳に直接響くような強烈な衝撃に
理性の堤防は音を立てて崩壊する。

『――ッ!! あ、あぁぁぁぁぁあああああぁぁっ!!!』

それは、最後まで守ろうとした「静寂」が、
圧倒的な快感によって粉々に砕け散った、
無残な敗北の叫びだった。

絶頂の雷撃に打たれたフレイヤの腰はガクガクと激しく震える。

『あ、あはぁ……っ! あ、ああぁ……っ、……っ!!』

自分の意志を置き去りにして、勝手に果てていく肉体。

フレイヤの瞳は、絶頂の強烈な閃光に焼かれたように白濁し、
溢れ出した蜜がロキの指を汚していく。

指先から力が抜け、ピクピクと痙攣する肢体。

彼女の聖域が内側から完全に解体され、
支配者にすべてを明け渡した
決定的な「尊厳の剥奪」の瞬間だった。

『あ……、はぁ……っ、…………ぁ……っ』

もはや声にもならない、熱く湿った敗北の吐息。

絶頂の余韻に翻弄されながら
彼女は背徳的な快感を与えたロキの手を、
拒むことすらできずにただ受け入れるしかなかった。

「さあ、最後だよ。君の全てを、僕の色に染めてあげよう」

ロキが冷酷な慈愛を湛えて腰を据える。

その動きの意味を悟った瞬間
絶頂の余韻にまどろんでいたフレイヤの瞳に、
純粋な「恐怖」が走った。

『……っ、あ…………いや……っ。
それだけは……それだけは、駄目……っ!!』

フレイヤは力が入らないはずの身体を懸命に震わせ
這いつくばったまま逃げようと地面を掻いた。

ヴァルキリーとして、愛する主への忠誠の証であるその聖域を
仇敵に奪われること。

それは彼女にとって、なによりも耐え難い冒瀆だった。

『汚さないで……っ! お願い、マスター……助け……ッ!!』

僕へ向けて伸ばされた、フレイヤの手。

しかしその指先が僕に届くことはなく
ロキの強靭な腕が彼女の細い腰をガッチリと
逃げ場を奪うように固定した。

『――っ、や……めッ、あ、いやあああああああぁぁぁっ!!!』

絶叫と共に、ロキが彼女の最も深い聖域へと
自身をゆっくりと、力強く突き立てた。

『――ッ!! ぁ、…………
ぐ、ぁぁぁああああああああああああっ!!!』

裂けるような絶叫。

ロキは一度正面から深く貫いた後
彼女の細い腰を強引に掴んで横向きへと倒した。

無理やり引き寄せられた肢体。
フレイヤの片脚がロキの腰に掛けられ
逃げ場のない側位(側臥位)へと固定される。

『んっ…っく……、うっ…あっ…、
……んんっ…ぅっ……んぐっ…』

正面の時よりも深く
内臓の奥までえぐり回すような衝撃が彼女を襲う。

一突きごとに、彼女の胸元に残った白銀の装甲が
ロキの胸板とぶつかり、カラン、と虚しい硬質な音を立てた。

「どうした、フレイヤ。そんなに潤んだ瞳で彼を見つめて……。
そんなに、僕に汚されている姿を見せつけたいのかな?」

ロキの言葉に、フレイヤはかぶりを振る。

だが、密着した腹部から伝わるロキの熱と
最奥を執拗に突かれる感覚に、
彼女の瞳は次第に熱に濁り、視界が滲んでいく。

『……ま、す……た……っ。ごめ……なさ……っ、
んぐぅっ……、っふ……あっ…ぅん……!』

僕と視線が合うたび、彼女は申し訳なさで涙を溢れさせる。
けれど、その涙はもう悲しみだけのものではなかった。

彼女の心が「僕への申し訳なさ」と「身体への敗北感」の間で
引き裂かれていることを物語っていた。

ロキは彼女の耳元で熱い息を吐きながら
さらに腰の動きを速める。

『……っ……、…っ…はぁ…、…はっ……
ふぅっ……んっ…ん…んっ……!』

ロキは彼女の耳元で卑俗な言葉を囁きながら
執拗な浸食を続ける。

横向きのまま、彼女の腰をさらに深く折り曲げ
より敏感な「ポイント」へと、自身の熱を叩きつける。

『――っ、あ……っ、ぁぁぁ……! なに、か……くる……っ
これ、は……だめ、なの、に……っ!!』

理性が最後の一線を守ろうと懸命に叫ぶが
側位特有の執拗な粘膜の擦れに、

彼女の腰はガクガクと激しく震え、膝がガク、と床に落ちた。

その瞬間、ロキは彼女を這いつくばらせ
背後からその腰を高く突き上げさせた。

『ひっ……、あ、あぁぁぁ……! マスター、……どこ……?
まだ、見て……いて……っ』

視界から僕の姿が完全に消える。

見つめる先にあるのは、ただ無機質な地面と
自分の肉体が汚されていく湿った音だけ。

このバック(背面位)こそが
彼女にとっての「完全な孤独」であり、最も過酷な侵食だった。

一突きごとに、砕け散った装甲の破片が
彼女の柔らかな肌を傷つける。

だが彼女は、その痛みすらもう快感の一部として飲み込んでいく。

「さあ、彼の手の代わりに、僕を抱きしめるんだ」

ロキは彼女の手を自身の首へと無理やり回させ、
強引に背後からの抱擁の形を作らせた。

『……っ、あ、……ひっ、あ……、ぁ、……ッ!』

支配者の首にしがみつき
その背中を革グローブで激しく掻きむしる。

「ぎりりっ! ぎり、ぎりぃぃぃっ!!」

高く硬質な革の軋みが響き渡る。

それは彼女の指先が、もう「僕」を求めて彷徨うことすらできず
支配者にすがりつかされていることの証明だった。

フレイヤの視界が完全に白濁する。
最奥を強く、逃げ場のない角度で圧迫された瞬間、
彼女の背中が限界まで高く弓なりに反った。

『……ぁ、だめっ……ぁ、がっ……、あ、あああああぁぁぁッ!! 
ん、あ、っ、あぁぁんっ、ひ、ぎぃっ
あ、あぁぁぁぁあああッ!!!』


物理的な結合の衝撃。高潔な戦乙女としての「純潔」が
音を立てて粉砕される。

激しく痙攣し、無残なまでの蜜を噴き出しながら
ロキを受け入れる。

『……ん、は、……ぁ……ッ!! 
あ、あ……あぁ……っ、…………ぁ………………』

同時にロキも、彼女の最奥へと熱い種を一滴残らず流し込んだ。

フレイヤの指先から力が抜け
彼女の尊厳が完全に潰えた事を告げていた。

しばらくの間、二人の重い呼吸と、湿った音の余韻だけが響く。

ロキの腕の中で、フレイヤは朦朧とした意識のまま
画面越しの僕をじっと見つめていた。

その瞳に、恨みなど一欠片もない。

ただ、汚されてしまった自分への悲しみと
それでも自分を見守り続けてくれた僕への、
壊れそうなほどに深い愛と謝罪だけが、涙と共に溢れていた。

「ふっ‥‥‥終わりだ」

ロキがそう言い残し画面から消える。


するとフィールドが、崩れだした。


空間そのものが歪んでいる。

空に亀裂が走り、光が漏れ出す。

地面が、粒子となって崩れ落ちていく。


すべてが、静かに消えていく。

 

世界が、終わろうとしていた。

 

その中央に、フレイヤがいる。

 

装甲は砕け、翼は失われ、光も弱い。

立つことはできない。

それでも。

彼女は、こちらを見た。

 

『……マスター』

 

声は、かすれている。

それでも、穏やかだった。

 

『最後まで、指揮していただき……光栄でした』

 

彼女の背後で空が崩れる。

 

『この世界を……最後まで戦えたこと』

 

足元が、光になってほどけていく。

 

『私は、誇りに思います』

 

一瞬、呼吸を整える。

そして、静かに微笑んだ。

 

『私は――マスターを、信じていました』

 

その言葉と同時に。

フレイヤの体が、光に変わる。

胸元から、肩、髪、そして瞳。

すべてが粒子となって、空へと溶けていく。

 

最後に残ったのは、微笑みだけだった。

 

そして。

それも消えた。

 

次の瞬間。

 

フィールドが、完全に崩壊する。

 

画面が、真っ白になる。

 

数秒後。

デスクトップが表示された。

 

慌ててゲームを起動する。

 

ロゴが出ない。

 

代わりに表示されたのは、

 

――アプリケーションが見つかりません

 

フォルダを開く。

 

そこにあったはずの

「ミズガルズ・マーニ」

 

フォルダごと、消えていた。

 

インストール履歴もない。

ログもない。

ショートカットも消えている。

 

まるで。

 

最初から、

存在しなかったかのように。

 

……いや。

 

ひとつだけ。

 

セーブデータのフォルダが、残っていた。

 

胸の奥が痛む。

 

中を開く。

 

ファイルが、ひとつ。

 

「F」

 

意味なんて、考えなくても分かった。

 

震える指で、開く。

 

画面に表示されたのは――

 

ア・イ・シ・テ・ル

 

それだけだった。

 

次の瞬間、視界が崩れた。

 

マウスが床に落ちる音が、やけに遠い。

 

世界を終わらせたのは、僕だ。

 

それでも。

 

彼女は、最後まで。

 

僕を、信じていた。

 

僕は、泣き崩れた。

 


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