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ごー
タイムアスモデウス
ごー
まりもっこす
Katherine
おおたこ
■タイトル 

【サイリュウピンク THE WORST END:抽出される桃色の輝き】 [No.11714]

■プロット
【概要】


☆GIGAさんの戦隊シリーズ系スーツの質感が好みなので、そういう質感になるといいなと思います。
☆演者の息づかいが伝わるカメラワーク/照明だと、さらに良いと思います

【変身前の衣装・サイリュウスーツに関して】
変身前の衣装・サイリュウスーツはSPSC-50の物と同様でいいと思います
白衣もあるといいと思います。
(スーツがサテン地だと更に良いと思います)。
※付け乳首はNGです

【本編】
第一章:清潔という名の脆弱
夜の病院は、巨大な生き物の体内に似ている。
等間隔に配置された非常灯の淡い緑。無機質な換気扇の唸り。それらすべてが、救急救命医・高治佳代にとっては「日常」という名の戦場だった。

「……血液ガスの結果、pHが少し振れてるわね。電解質も再検」

佳代はカルテのタブレットをスワイプしながら、一寸の乱れもない足取りで廊下を進む。
彼女を包む白衣は、アイロンが完璧に当てられ、一点の汚れも許さない彼女の矜持そのものだった。医師であること。それは、混沌とした病魔から「清潔」と「秩序」を守り抜くこと。

だが。
自動ドアが閉まる音に混じり、耳障りな「音」がした。

「グチャァ……♡」

粘り気を帯びた、湿った音。
佳代の背筋を、氷の指がなぞるような悪寒が走る。
振り向くより先に、左手首の『サイリュウチェンジャー』が異様な高熱を発した。

「汚染……!? これほど近くまで……!」

「先生ぇ。夜勤、お疲れさまぁ……。でもね、その白衣……もう、いらないよぉ」

物陰から這い出したのは、泥を煮詰めたような醜悪な戦闘員・グチャット。
奴が吐き出した汚泥が、佳代の清潔な白衣の裾を汚した。
「っ……!」
佳代は反射的にチェンジャーに指をかける。だが、チェンジャーのタイヤは回転を拒んだ。溝の間に、グチャットの粘液が入り込み、意志と機械の繋がりを遮断している。

「嘘……反応しない……!?」

「汚れが苦手な先生に、特別な『診察』を用意したんだぁ……」

廊下の奥から現れたのは、点滴スタンドを骨組みにし、酸素チューブを触手のように蠢かせる怪人『メディカルキョウメン』。
その胸部にあるモニターが、不吉なノイズを撒き散らしていた。

第二章:変身という名の「感覚増幅」
「サイリュウチェンジ……!!」

佳代は叫んだ。それは医師としての冷静さをかなぐり捨てた、本能の咆哮だった。
アルコール綿でチェンジャーを無理やり拭い、無理やりタイヤを回す。
スパークが走り、彼女の身体を「再構築」し始める。

だが、何かが決定的に違っていた。

本来、強化スーツは装着者を外部の衝撃から守る「盾」であるはずだ。
しかし、ヨドンの汚染が混じった変身シークエンスは、スーツの機能を致命的に反転させた。

「あ……がっ、……ぁあああ!!」

白衣が光に溶け、代わりに彼女の皮膚を覆ったのは、異常なまでに滑らかで光沢の強い「強化サテン質感」の生地。
GIGA製スーツ特有の、あの艶めかしい反射。
それが、佳代の全身を恐ろしい圧力で締め付ける。

【石化段階:Lv.1 曇る ―― 変身出力低下】

「はぁっ、……はぁ、……なに、これ……」

ヘルメットの内側、HUD(ヘッドアップディスプレイ)が赤く点滅し、絶望的な数値を実況し始める。

【心拍数:142 BPM】
【呼吸数:32 回/分】
【警告:感覚増幅率 400% ―― 過敏状態】

「先生ぇ、いい顔。スーツ、気持ちいいでしょ?」

グチャットの指が、サイリュウピンクの腹部装甲に触れた。
ただの接触。それなのに、佳代の脳内には「指先の指紋の形」までが鮮明な電気刺激として駆け巡る。
変身したことで、彼女は「鋼の戦士」になったのではない。
全身を「巨大な性感帯」に包まれた、無防備な被験体へと成り下がったのだ。

サテンの生地が、彼女の荒い呼吸に合わせて細かく伸縮する。
その摩擦さえも、HUDは『快楽値』として無機質にグラフ化し、佳代の眼前に突きつけた。

第三章:職業倫理の反転
「やめて……触ら、ないで……!」

佳代は拳を振るおうとしたが、膝が笑って力が入らない。
メディカルキョウメンが近づき、聴診器の形をした触手を、佳代の胸部装甲――クリスタル状の『サイ・コア』へ押し当てた。

「先生。診察の時間だ」
「……っ!!」

【石化段階:Lv.2 ヒビ状ノイズ ―― 判断力低下】

聴診器を通じて、佳代の精神(キラメンタル)が直接覗き見られる。
バイザーの中に、敵が読み取った彼女の心音が大音量で鳴り響いた。

ドクン。ドクン。ドクン。

「嫌……見ないで……私の、中を……」

「心拍が速い。先生、興奮しているのか? それとも……恐怖で『曇って』いるのか?」

普段は、佳代が患者の胸に聴診器を当て、「大丈夫ですよ」と落ち着かせる立場だった。
その指先は清潔で、慈愛に満ちていたはずだ。
それが今、完全に逆転している。
得体の知れない怪人に、全身のバイタルデータを一方的に読まれ、羞恥と恐怖で呼吸を乱される。

スーツが自動的に「呼吸補助システム」を起動した。
「シュー、……コー……」という機械的な換気音が、バイザー内に響く。
それは彼女の意志に関係なく、肺を〇〇的に膨らませ、〇〇的に酸素を送り込む。
自分の身体なのに、自分のものではない。
管理される〇〇。

メディカルキョウメンのモニターに、佳代の『曇り値』がリアルタイムで表示される。

「抽出率、上昇。いいぞ……医者のプライドが、最高級の絶望に変わっていく……」

「あ、……あぁ……っ!」

【石化段階:Lv.3 黒ずみ ―― 必殺技不発】

佳代は必死にスパークを練り、刃を作ろうとした。
だが、胸のコアに淀んだ黒い影が、光の生成を阻害する。
彼女が守ろうとした「病院」の静寂は、今や彼女自身の、湿った喘ぎ声によって汚されていた。

「先生……まだ、半分も終わってないよぉ……?」

グチャットたちが、佳代の脚部装甲――サテン地の太ももに群がり、その光沢を泥で汚していく。
汚されるたびに、増幅された感覚が「不快」を「痺れ」へと変換していく。

第四章:脈動汚染――晒される聖域
【石化段階:Lv.4 脈動汚染 ―― ネガティブ感情増幅】

「はっ、……く、……ふぅっ、……っ!」

サイリュウスーツの密閉された空間で、佳代の呼吸音はもはや自身の肉体ではなく、スピーカーを通じて鳴り響く「ノイズ」へと変質していた。
HUDの心拍数は160を超え、警告アラートがバイザー内を真っ赤に染め上げる。

「先生、顔が見えないのが残念だわ。でも、このモニターがあなたの『内面』をすべて書き出してくれる。……あら、『羞恥』のグラフが振り切れているわね?」

メディカルキョウメンの触手――酸素チューブが、佳代の首元を這い、ヘルメットの接合部をなぞる。
スーツの「感覚増幅」機能は、その冷たい無機質な感触を、何倍もの質量を持った「愛撫」として佳代の脳に叩き込んだ。

「やめ……て……壊れて、しまう……!」

「いいえ、壊さないわ。再定義するのよ。……ほら、スーツがあなたの呼吸を『読み取って』いる」

【システム:自動呼吸補助 ―― レベルMAX】
【胸部装甲:心拍同期、硬化開始】

佳代の意志とは無関係に、胸部装甲が彼女の鼓動に合わせて波打つように動く。
サテン地の生地が、汗ばんだ皮膚に張り付き、動くたびに「キュ、キュ」と艶めかしい音を立てる。
普段、聴診器で患者の「生」を確認していた彼女の手は、今や自身の「崩壊」をリアルタイムで記録し、敵に提供するためのインターフェースに過ぎなかった。

「あ、……あぁっ! 中が……熱い、……っ!」

汚染液がチェンジャーを通じて神経に流れ込む。
佳代の頭を占めるのは、救えなかった患者への後悔や、自身の無力さといったネガティブな感情ばかり。それがキラメンタルをさらに曇らせ、スーツの「抽出率」を跳ね上げていく。

第五章:白衣の記憶――不可逆の境界
佳代は、廊下の隅に落ちていた「それ」を見つけた。
泥にまみれ、無造作に捨てられた自身の白衣。
それは彼女が何年もかけて築き上げてきた、医師としての誇りの象徴。

「あ……あぁ……」

震える手で、彼女は白衣を拾い上げた。
ボロボロになった布地。それでも、それを羽織れば、また「高治佳代」に戻れるような気がした。戦士でも、被験体でもない、ただの医師に。

だが。

「……っ、どうして……!?」

白衣の袖に腕を通そうとした瞬間、佳代の絶望は完成した。
サイリュウスーツの肩部装甲が、そして戦闘用に厚みを増した胸部のプロテクターが、物理的な「壁」となって白衣を拒絶したのだ。

「無理よ、佳代。そのスーツは、もうあなたの『皮膚』の一部。白衣なんていう『余計な皮』は、もう二度と着られないの」

ベルゼが冷笑しながら、無理やり白衣を押し込もうとする。
装甲の鋭いエッジが白衣の生地を引き裂き、ビリ、と残酷な音が静かな廊下に響いた。
サテンの光沢を放つ肩が、破れた白衣から無機質に覗く。

「嫌……っ! 私は、医師なの……人を、救わなきゃ……!」

「いいえ、今のあなたはただの『輝きの源泉』。……見て、HUDを。あなたの『絶望』で、抽出率が95%に達したわ」

佳代は膝をついた。
白衣を羽織ることすら許されない。
その事実が、彼女がもはや「人間側の倫理」の中に居場所がないことを、残酷なまでに視覚化していた。
サテンのスーツは、彼女の絶望を吸い取って、いっそう濡れたような、深いピンクの光沢を放ち始める。

第六章:漆黒化――地獄の同期(終焉)
【石化段階:Lv.5 光吸収 ―― キラメンタル抽出】

バイザーの視界が、ゆっくりと「闇」に侵食されていく。
周囲の音も、自分の声も、遠くの波音のようにぼやけていく。
残っているのは、スーツの密閉感、滴る汗の熱さ、そして自分の胸の奥が「空っぽ」になっていく感覚だけ。

「……あ……あ……」

佳代の瞳から、最後の光が消える。
彼女が守りたかった「病院」の日常。患者たちの笑顔。
それらがすべて、どろどろとした黒い液体に溶け、スーツのタンクへと回収されていく。

【石化段階:Lv.6 漆黒化 ―― 闇落ち同期】

「完了ね。……素晴らしいわ、佳代。いいえ、『ブラック・サイリュウピンク』」

佳代のバイザーが、一度パチリと消灯し、再び点灯したとき――そこには禍々しい「闇」の紋章が浮かび上がっていた。
ピンクだった装甲は、今や闇を吸い込んだような、不吉な「漆黒のサテン」へと変色している。

「……命令を……」

佳代の声から、慈愛も、冷静さも、すべてが消えていた。
残ったのは、ただ「汚染」を求める、虚無の音。

「ええ。最初の患者を紹介するわ。……あなたが今日、手術する予定だったあの〇〇よ。彼の心を、その手で『処置』してあげなさい」

「……了解……診察を……開始します……」

漆黒のスーツを纏った佳代は、かつて自分が救った廊下を、今度は「絶望を撒き散らす側」として歩き出す。
背後には、引き裂かれた白衣だけが残されていた。

夜の病院に、新たな――そして決して明けることのない――絶望の当直が始まる。

【サイリュウピンク THE WORST END】

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