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■タイトル
恐るべきSDFC〜スパンデクサーファンクラブの歪んだ愛〜 [No.11159]
■プロット
あらすじ
スパンデクサーコスモエンジェル(SD)は日々地球のために闘っている。宇宙で最も強く気高く、美しい彼女にはファンクラブがあった。通称SDFC。中でも過激派の数人は避難指示を無視して、戦闘現場に近づきSDの活躍をビデオに収める程だ。
ある日、SDFCたちを人質にとられたSDは怪人に痛めつけられてしまう。初めてのSDの悲鳴ややられ姿に、SDFCの性癖は歪んでしまう。その場はなんとか勝利したSDだったが、SDFCはどうしてもSDのピンチを再び見たくなってしまった。美しい肢体にイチモツをぶち込みたくなってしまった。
SDFCの健全な愛は制御不能の劣情に変わり、その全てをSDに注ぎ込むまで止まらないのだ。
1.
人気のない廃工場に、特徴的な形の空瓶が転がっていた。瓶から焦点を外すと戦闘中の男女の姿があった。
「ぐはあ!やめてくれ!俺は本当は人間なんだ!」
「見え透いた嘘を。見るからに怪人だし、さっき女性を襲っていたじゃない」
カシャッ
腰に片手を当て、もう片方の手をピンと伸ばし怪人を指差すSDをカメラが撮っている。
「違うんだ!」
「問答無用!ハァッ!」
SDのハイキックが怪人をとらえ、怪人は断末魔をあげて爆散した。
カシャッ、カシャッ
「ふん、他愛もない」
「やったねSD!」
物陰から数人の男が現れた。彼らはカメラやハンディビデオを構えている。
「あなたたち、なぜ居るの?戦闘が始まったら避難勧告が出される筈よ」
「ごめんよ!でもどうしてもSDの強くて美しい姿をカメラに収めたいんだ」
カシャッ
「僕らはスパンデクサーファンクラブ。通称SDFC。SDに会えるのに避難なんかできないよ!」
「本当に危ないのよ?次から絶対に来ちゃ駄目よ!」
「宇宙一強くて美しいSDが守ってくれるんだから大丈夫だろ?あぁ、怒った顔も美しいなあ、ポーズをとってよSD!」
「もう、ホントに危険なんだからね!」
SDは注意をしつつも、まんざらでもない様子でポージングをした。喜んで写真とビデオを撮るSDFCたち。
「最近はやけに怪人が増えてて、かっこいいSDが沢山撮れるから嬉しいなあ」
2.
突然、物陰から怪人が現れた。
「……俺が怪人にしてやった人間の様子を見に来たが、やはり相手にならなかったようだな」
怪人は落ち着いた様子でSDに話しかけた。SDはSDFCを守るために立ちふさがった。
「怪人が自分から倒されに来るなんて殊勝な心掛けね。……それより、何て?人間を怪人に?」
「ふ、宇宙征服の一歩として人間を怪人に進化させて仲間を増やそうと思ったが、増やしたそばから誰かに倒されていてな」
「そんなまさか!?」
SDの脳裏に先程の怪人とのやりとりがフラッシュバックした。
(俺は本当は人間なんだ!)
(問答無用!はあ!)
(ぎゃあああ!)
「そんな……本当に人間だったの……?」
目に見えてショックを受けるSD。
「やはり俺様の宇宙征服のためには、宇宙最強のお前を倒す必要があるな!」
怪人は突然SDに踊りかかった。ハッと顔をあげて応戦するSDだったが、その動きは精彩を欠いた。SDの繰り出す拳は空を切り、怪人の攻撃を受けてしまう。
「うぐっ!」
「そんなものか。人間を手にかけたショックから立ち直れないようだな!」
SDの腹部に怪人の硬い拳が突き刺る。
「ぐ!」
「ま、負けないでSD!」
劣勢のSDの耳にSDFCの声援が届いた。
ガシッ
怪人の拳を掴むSD。そのまま怪人の腕を捻り上げた。
「ぐぉぉ!?なんて力だ!?」
(反省は後ね!今はあの子たちを守らないと!)
「はあ!」
SDが力任せに怪人を投げ飛ばす。怪人は慌てて立ち上がって攻撃するもSDには通じない。本来の実力差が露見したのだ。怪人はあれよあれよという間に仰向けにダウンし、SDに踏みつけられた。
「ぐおお!どけ!」
怪人はSDの足を掴みどかそうとするがビクともしない。SDはゾクリとするほど冷たい視線で怪人を見下ろした。
「このまま踏み潰すのは簡単だけど、お前には聞きたいことがある」
足に力を込めるSD。怪人の悲鳴を無視して続ける。
「人間を怪人化する方法を教えなさい。私が潰してやるわ」
SDの足の下の怪人は観念したのか、あっさりと口を割った。怪人は特徴的な形の瓶を取り出した。
「人間の欲望を増幅させる〇を開発したんだ。これを飲んだ人間の欲望は肥大化し、肥大化した欲望は願いを叶えるべく、体を作り変える。それがお前が倒してきた怪人の正体だ」
「なんてことを…!その〇はどこにあるの?今すぐ場所を教えなさい!」
「くっくっく…教えてくださいの間違いじゃないのか?」
「えっ?」
絶対的に不利な状況の怪人が不敵に笑い、SDの後方から声が上がった。
「動くなSD!動いたらこいつらを殺す」
どこかに潜んでいた雑魚がSDFCたちを人質にしていた。
「助けて!SD!」
「な!?しまった!」
SDに踏まれていた怪人が起き上がり、SDに挑発的な目を向けた。
「まあ、そういうことだ。おまえはこれから一切抵抗するなよ。防御も禁止だ」
そう言うやいなや、SDの腹部に重い拳を突き刺した。
「うぐぅっ!」
SDにとって長い時間の始まりである。
2.
「もうやめて!SDが死んじゃうよ!」
静かな廃工場に肉を殴打する大きな音が響く。
「ぐぅ!うっ!おぇえ…!」
怪人がSDの腹部を執拗に殴る音に合わせて、SDの痛みに耐える声が響いている。
(隙ができるまで耐えるしかない。でもこいつ、いつまでお腹を…ぅう!)
一体どれだけの衝撃を受けたのか、SDの腹部には紫色の痣ができていた。SDFCの面々は心配そうにしつつも、苦しむSDの姿に釘付けになっていた。
「まだ気絶しないとはなんてやつだ。殴っているこっちの拳が痛くなってきたぜ、ふん!」
「ぐぇええ…!」
力を溜めた一撃をまたも腹部に受けて、SDは涎を垂らし、お腹を抑えて前かがみに苦しんだ。そんなSDの首を怪人が抱え込むように絞めた。
「ぅ!?」
(息が…できない…)
「尻を突き出して情けないポーズだな、お前ら、SDのケツを叩いてやれ」
怪人に言われ雑魚の一人がSDに近づき、マントをどかして際どいスーツに包まれたお尻を露出させた。
「ぅぅ、ゃめなさい…」
「いい格好だなSD。そういえばそこの人間がいい物を持っていたな。お前だお前、こっちに来て情けないSDを撮影してやれ」
怪人はSDFCの、ビデオカメラを持った一人を手招きした。彼はビデオカメラを構えフラフラとSDに近づいた。
(強くてかっこいいSDのこんな姿、見たことない…何故だろう、目が離せない)
「やめて、、撮らないで」
怪人に首を抱えられているためSD顔は見えない。ビデオカメラの画角では形の良いお尻が声を発しているようにみえた。
「しっかりと撮っていろよ。それ!」
バチンッ
「んん!」
雑魚がSDのお尻を思い切りよく叩いた。SD思わず声を上げ、お尻が衝撃で波打った。
バチッバチッバチンッ
抵抗できないSDのお尻は何度も叩かて赤くなった。
(人質さえ居なければ、この程度の〇〇、力ずくで抜けられるのに…!ぁぁ!)
生唾を飲んで〇〇を見守るSDFCたち。自分たちのせいでSDがピンチに陥っているために罪悪感を感じつつも、もれなく勃起してしまっていた。
(いつも凛々しいSD、こんな声も出るんだ)
「なんだガキども、SDのケツを見て勃起してるじゃないか。胸を揉むところもみせてやろう」
怪人は下卑た笑いを込めてそう言うと、SDの体をひっくり返した。怪人がSDの背中から腕を回し首を抱えると、SDの背筋は〇〇的に伸ばされ、今度は胸を突き出す格好になった。怪人は片腕でSDの胸をゆっくりと揉みしだいた。
「気持ち悪い……やめて…!」
(こんな所を撮られて…恥ずかしい…!)
SDが怪人の腕を掴んで離そうとするが、怪人は人質のSDFCたちに目を向けた。
「なんだこの手は。こいつらがどうなってもいいんだな」
「ス、SD……」
SDは悔しそうに手をおろす他なかった。怪人はSDに手を後ろで組むよう指示し、SDへの首絞めを強め、満足げに胸揉みを楽しんだ。
「ぐぇ…」
SDFCたちの目の前でSDが苦しげな声をあげる。
「しっかり撮っておけよ。レアシーンだからな。くくく」
SDFCたちはSDの痴態を真剣な表情で見つめていた。
「く……みんな、心配しないで…絶対に私が助けてあげるからね……ぅぅ…」
SDFCたちの真剣な表情を、心配と受け取ったのだろう。SDは気丈に振る舞った。彼女はどんな時でも人間を気遣い守る、優しく気高いヒロインなのだ。
「息をするのもやっとのくせに、敵ながら見上げた奴だ。」
怪人はSDを放すと、SDは床に手をつき大きく咳き込んだ。酸素の供給が間に合わないらしい。怪人はSDのお腹を蹴り飛ばした。
「がふっ!」
せっかく吸い込んだ空気を吐き出して、SDは仰向けに倒れた。その上に怪人が馬乗りになる。そして片腕でSDの首を床に押し付ける形で絞めた。そして呼吸もままならないSDに何度も〇〇〇〇を叩き込んだ。
「ぐっ…!うう!ぅあ!」
(これは…ほんとに、まずい…!)
怪人が拳を離すと、SDのお腹の痣が先程よりも濃い色になっていた。
「…わたしは…負け…なぃ…」
呼吸も焦点の微妙に合わない目でSDが声を出すが、痛めつけられる前の威厳は見当たらなかった。
「お前の負けだよ。SD」
怪人は馬乗りのまま両手でSDの首を絞めた。ギリギリという音が聞こえてくる気がしてじきに、SDの黒目は上にあがり。全身から力が抜けた。
3.
「ふははは!ついに宇宙最強の女を倒したぞ!」
怪人は気絶したSDの体を踏みつけ、勝利宣言をした。ビデオカメラ越しにSDの様子を観ても、ぴくりとも動かない。雑魚がSDFCたちを解放すると、彼らは逃げるでもなくSDをまじまじと観察した。
「なんだお前ら、逃げないのか。俺の気分が良いうちに消えろ」
怪人に凄まれたSDFCたちは逃げなかった。宇宙最強の女性が気絶して怪人に踏まれている、その光景に心を奪われていた。
「怪人さんすみません、写真を撮っても良いでしょうか…」
カメラを持った一人がおずおずと聞くと、怪人は目を丸くした。
「お前ら…!よく見たらめちゃくちゃ勃起してるじゃないか」
「ごめんよSD、君が怪人さんに甚振られてるところを見てたらなんだか、強烈に変な気分になっちゃったんだ」
パシャッ
SDFCたちは黙りこくってそれぞれSDを撮ったり観察したりした。
「くくく、こんな奴らのために負けるとは、哀れなやつだ」
怪人は気絶中のSDの上体を起こし、SDFCたちに見せつけるように背中側から胸を揉んだ。SDFCたちは小さく歓声を上げた。
「SD、SDの身体…」
「お前ら、見所があるな。俺と同じでクソ生意気なヒロインが苦しむ姿に興奮するんだろう。俺はその瞬間が好きで怪人をやってるんだ」
「怪人さん…」
SDFCたちは怪人の話を聞きつつもSDの観察、撮影に余念がない。カメラのフラッシュに照らされたSDがやけに艶めかしい。
「お前ら、俺について来い。宇宙征服の道すがら、ヒロイン共の無様な姿を見せてやる」
「怪人さん、それは最高だけど僕ら体力に自信がないよ…」
「これを飲めばいい。お前らも怪人になって欲望のままに生きるんだ」
怪人は特徴的な形の瓶を取り出した。
「この〇はお前らの欲望を形にする。お前ら自身でヒロインを屈服させるんだ」
4.
「〜させるんだ」
SDのぼやけた視界にSDFCたちらしき影が見え、怪人のものらしき声が届いた。
(これはどういう状況…?はっ!皆が解放されている!)
意識を取り戻したSDは立ち上がり、気絶する前はSDFCたち〇〇していた雑魚たちにビームを浴びせ蒸発させた。
「みんな!伏せてて!」
SDは人質だった者たちを脇に追いやり、咄嗟のことに反応できていない怪人を蹴り飛ばした。
「ぐおお!」
「さっきはよくもやってくれたわね!はあ!」
人質のいないSDは脅威的だった。怪人に反撃の間を与えずハイキックをかまして怪人を爆散させた。
「あ、アニキー!」
怪人に傾倒しかけていたSDFCたちは思わず叫んだが、SDには聞こえなかったようだ。怪人の爆発を背中で受け止め、心配そうにSDFCたちに駆け寄った。
「みんな大丈夫!?怪我はない!?」
「ひぃっ!ごめんなさい!」
心は怪人側に移っていたSDFCたちは謝ってしまったが、SDは人質になったことを謝られたと捉えたのだろう。突然の謝罪を訝しむ様子もなくかぶりをふった。
「私の方こそ、みんなを危険な目にあわせてしまってごめんなさい。本当に怪我はない?」
SDFCたちを触診して安否確認をするSD。肩や腰をチェックし、ある所で動きが止まった。SDFCのギンギンに勃起した股間に気づいてしまったのだ。
「……だ、大丈夫そうね……」
「う、うん」
気まずい空気が流れたあと、SDが思い出したように言った。
「そ、そうだ!あなた、そのビデオを渡してくれる?」
SDFCのひとりがビデオを渡すとSDはメモリーを抜き取り、指で粉々に砕いてしまった。
「ああ!SD!何をするんだよ!」
「ごめんね。このビデオはちょっと消してほしくて…」
「ひどいよSD!気絶したSDなんて激レア映像だったのに!」
「なっ!!そんな映像残せないでしょ!?そ、それに気絶なんてしてません!」
「そうなの!?」
「あれは敵を欺くための演技だったの!ずっと気絶したフリをして隙をうかがってたのよ!」
「じゃああの会話を聞いてたの…」
「??…とにかく、次からは絶対に立入禁止区域には近づいちゃ駄目だからね!」
(あの会話ってなんのこと…?)
急いで会話を切り上げて、SDは去っていった。
5.
廃工場に取り残されたSDFCたちは、1本の特徴的な小瓶を取り囲んで会議をしていた。
「さっきSDが負けそうだったとき、どう思った?」
「すごく、エッチだった…」
「だよね。強いSDが苦しむ姿を見て、なんだかすごく興奮しちゃったよ。怪人さんの言うとおりだ」
「僕たちはあの姿が見たくてずっとファンクラブを続けていたのかもしれない」
「SDが気絶したフリしてたって嘘だよね?」
「気絶前から回してたビデオだけ壊して、気絶してから撮りまくったカメラは壊さなかったもん。本当に気絶してたんだよ」
「また見たいなあ。SDのピンチ」
「今度こそビデオに収めたい」
「じゃあ、ダメージの抜け切らない今がいいかもね」
「そうだね」
SDFCのひとりが怪人化の〇を一気飲みした。
6.
「うぅ……あの怪人、お腹ばっかり狙って…」
SDは人気のない所で痣だらけのお腹をさすり、うめいていた。SDFCたちの前では強がっていたが怪人に散々痛めつけれたダメージは大きく、休養が必要だった。長い脚を投げ出して肩で息をするSD。やっと休めると思った矢先、SDの超人的な耳に緊急の声が届いた。
ーー助けて!SD!ーー
「こんな続けて!?うっ…!行かないと…!」
SDは立ち上がった後に一度膝から崩れ、なんとか再度立ち上がり飛び立った。
7.
「グオオオオオン!」
「うわああああ!」
SDを呼ぶ声は、先程あとにした廃工場から聞こえていたようだ。SDが駆けつけると、SDFCたちが見知らぬ怪人に追い回されていた。
(どういうこと!?)
SDは驚きながらも急いで怪人に飛び蹴りを喰らわせ、距離を作った。
「来てくれたんだね!ありあがとうSD!……本当に」
「まだ怪人が隠れていたのね!すぐにやっつけるわ!」
(闘いのダメージで長くは闘えない…すぐにかたをつける!)
「はああ!」
最初から全開のSD。相手に少々の反撃を許しながらも、怪人を確実に追い詰めた。SDの体力が底に近くとも、フィジカルに差があるようだ。
「これでトドメよ!」
SDがトドメを刺そうと気合を入れた瞬間、人影が飛び出した。
「待ってよSD!」
SDFCのひとりがSDの腰に抱きついた。SDは攻撃を止めざるをえない。
「何するの!?危ないわよ!」
退かそうとするSDだったが、SDFCの一言で動きが止まった。
「SD!この怪人はSDFCの仲間なんだ!殺さないでおくれ!」
(正攻法で勝つのは無理みたいだ…流石SD!)
「なんですって!?」
SDは彼らを見回した。ビデオを回す者、カメラを構える者、SDの腰にひとり。SDFCは4人組だった筈だ。ひとり足りない。
「そんなまさか…!」
「物陰に雑魚が潜んでたんだ。SDが行ったあと、そいつが出てきて、無理矢理に怪人化の〇を飲まされたんだ!」
SDは驚いて怪人を見る。怪人はSDに敵わないと悟ったのか、少し距離を置いて様子をうかがっている。
「大変!どうにかして人間に戻さないと!…でも、どうやって…」
「呼びかけよう!人間の記憶を呼び覚ますんだ!」
SDFCたちは怪人に、人間の記憶を取り戻すように呼びかけた。すると怪人は頭を抱えて苦しみだした。
「ぼ、僕は何を…あれ!?なんだこの姿は!?」
怪人は自分の体を見て狼狽した様子だ。
「やった!人間の記憶が戻ったんだね!」
展開についていけないSDを尻目に話を進めるSDFCと怪人。
「僕は一体何を…」
「無理矢理怪人にされて暴れてたんだよ」
「そうだ。欲望を叶えるための〇とか言ってた」
「そのあと大事なことを言っていたような」
「そうだ!欲望を叶えて満足したら人間に戻れるって言ってた!」
わざとらしい会話をすると、SDFCは妙な目つきでいっせいにSDを見た。
「えっ?」
8.
怪人は廃工場に転がっていた椅子に腰を掛け股を開き、SDは股に挟まるように膝をついていた。
「ごめんよSD。欲望が成就すれば、僕は人間に戻れるはずなんだ」
「それがまさか、こんなことなんて…」
SDは戸惑った様子で怪人を見上げた。
「本当にこんなことで、人間に戻れるの?」
「確証はないけど、その筈なんだ。だからSD、SDの口に思いっきり出させて欲しいんだ」
怪人はそう言うや否や、自分のイチモツを露出させた。変異してしまった体に、人間そのもののイチモツがアンバランスに生えていた。
「うっ、い、いきなり出さないで」
イチモツからムワッとする空気を浴び、SDは顔を背けた。
「ごめんよSD。どうしてもSDの口に出して、全部飲んでほしいんだ!」
「わ、分かったからあんまり言わないで…絶対にこっちを見ないでね…」
怪人以外のSDFCに釘を刺すと、皆は背を向けた。
「じゃあ、動かないでね。ああもう、なんでこんなことに」
SDはむき出しのイチモツを手でしごきだした。グローブの冷たい感触が怪人の陰茎を刺激する。
「す、SDに手コキして貰えるなんて、怪人になってよかった!」
「馬鹿なこと言わないで…!」
(本当にこんなことで人間に戻れるか分からないけど、他に方法がない以上やるしかないわ)
ある程度手コキをすると、SDは覚悟を決めた顔でチン先をゆっくりと口に含んだ。
「ああ!ス、SDの口が…!」
怪人は感極まって声をあげた。
(口の中でビクビクしてる…)
SDは躊躇いながらも上下運動を開始した。
「暖かくてヌルヌルする!気持ちいいよ!」
「説明しなくていいから」
感動する怪人を困ったように睨みつけてフェラをするSD。その姿を見ない約束の他の面々は、こっそりと振り返ってまじまじと観察していた。当然ビデオも撮っている。
「SD、もっと音を立てて舐めてよ」
「奥まで咥えて」
「金玉も舐めて」
「こっち見ながらして」
怪人を人間に戻すために仕方なく奉仕するSDに好き勝手要求する怪人。
(この、調子に乗って!でも早く終わらせられるなら…)
SDはしぶしぶ従った。その甲斐もあって、発射の気配が近づいてきた。怪人は夢にまで見た憧れの女性が、自分の言いなりになって奉仕する姿と感触に震えた。
「ス、SD!出る!飲んで!全部飲んで!」
怪人はSDの頭をがっしりと掴んではち切れそうな陰茎を口の奥まで入れた。
ビュルビュルビュルビュル…!
「んんんんんんん!?」
10秒は続いたであろう、長い射精が行われた。
(凄い量!?ドロドロの熱いものが、どんどん入ってくる!?)
全て飲み込もうとしなくても勝手にSDの喉に侵入してゆく精子たち。
「ごえっ!ゲホッゲホッ」
ようやく頭を離されたSDは口一杯の精液を吐き出してしまったが、飲み込んだ量に比べたらほんの少しだった。
「ふー、ありがとうSD」
怪人は満足そうに立ち上がり、SDに手を差し出した。口元をぬぐって落ち着いたSDも怪人の手を取り立ち上がった。
「どう?その…すごく出したけど、満足して人間に戻れそう?」
「そのことだけどごめんよSD。全部嘘なんだ。僕は人間に戻れないし、本当の欲望は君にひどいことをすることなんだ」
「えっ?…んぐぅぅ!?」
突然の告白の意味が伝わる前に、怪人はSDの腕を捻り上げ、痣だらけのお腹に拳を突き刺した。
そのまま2度〇〇〇〇が入ったが、3度目でSDが力任せに〇〇を解いて離れた。
「何をするの!?」
不意打ちの拳を受けても大したダメージは無さそうなSD。
「やっぱり強いねSD。満身創痍でも僕なんかには負けないと思ってる。だからこうなるんだよ」
「それはどういう…えっ…!?」
突然の違和感がSDを襲う。構えていた両腕がだらんと下がり、膝が崩れ落ちて尻もちをついた。何が起きたか分からず、SDは目を丸くした。
「効いてきたみたいだね。SDに飲んでもらった精液は、強力な筋弛緩剤になっているんだ。君はもうほとんど体に力を入れることができない」
「なんですって!?」
(本当に…体に力が入らない…!)
「不思議なもので、怪人になった時に自分の能力を完全に理解したんだ」
なんとか自力で立ち上がるSDだが、他には何も出来そうにない。怪人は近づきて、SDのむき出しのお腹を撫でた。
「一体、何を…」
「さっきはお腹に力が入ってたから効かなかったみたいだけど、今は力が抜けて女性らしい柔らかい感触だね。今度は効くかな」
ドスッ
怪人の〇〇〇〇がまたもSDに突き刺さった。先程はダメージがみられなかったが、今回はSDは苦悶の表情を浮かべた。
「うぐぅぅぅ!」
内股になり体をくの字に曲げてくぐもった悲鳴をあげるSD。怪人は嬉しそうにSDをバンザイさせ、両手をまとめて片手で掴み〇〇した。
「SDに比べたら力はそんなに無いけど、お陰で油断してもらえたし、長く君の苦しむ姿を見られるから良かった」
「どうしてこんなことを…誰かに操られているの?」
「誰にも操られちゃいないさ。怪人さんに痛めつけられる君を見て、僕たちは気づいてしまったんだ。自分の手でSDをめちゃくちゃにしてやりたいって」
ドスッ
「ぐっ…」
2人を遠巻きに見ていたSDFCたちが集まってきた。カメラやビデオを構えてSDを撮り続けている。
「そういうことなんだ。ごめんよSD。僕たちは君の痴態をカメラに収めたくて仕方がないんだ」
ドスッ
「ぅえ…」
「怪人さんに負けた君を見たとき、人生で最高の興奮を覚えてさ。どうしても
、あの続きがしたくなったんだ」
ドスッ
「ぅえええ」
何度もお腹を殴られたSDは嘔吐してしまった。
おお…
小さな歓声が上がり、SDFCがSDの吐瀉物に群がり撮影した。
「ちょっ…!やめてみんな…!目を覚ますのよ…!」
「目が覚めたからこうしてるんじゃないか」
SDFCたちの目は明らかに正気だった。
「くっ……みんな裏切ったのね…。あなたたち、覚えてなさい。体が動くようになったら根性を叩き直してあげるわ!」
9.
ギリギリギリ…
「くぅ…」
(痛い…骨が軋んでいる…!)
SDはずっと体が動かず、怪人に好き勝手に関節技をかけられていた。そしてカメラは常にフラッシュを焚いていた。
「早く根性を叩き直してよ、SD」
安い挑発だが、SDは睨むことでしか抵抗できない。
「…大丈夫そうだね。皆、SDに触りたくはないかい?」
SDを締め上げながら怪人が提案すると、ただの人間であるSDFCたちが恐る恐るSDの体に触れ始めた。SDは筋弛緩精液と関節技で動けない。
「す、凄い…!初めてSDに触った!」
「どんな攻撃も効かないのに、こんなに柔らかいんだ」
「綺麗だ…」
怪人に痛みを与えられる最中、自分の体を好きに触られる〇〇にSDは震えた。
「この…離しなさい…触らないで…んん!」
SDFCの指が不意打ちで乳首に触れた途端、SDは嬌声をあげてしまった。しまった。と思ったが遅い。SDFCたちの目の色が変わり、触り方に遠慮がなくなった。
「なあ、SDの胸を突き出すようにできるかい?」
「いいとも」
怪人はSDを膝立ちにさせ自らの膝をSDの背に押し当て、SDの両腕を思い切り後ろに引っ張った。
「あああ!」
(肩が…!)
SDの胸がピンと前に突き出て、カメラのフラッシュがスピードを上げた。
「SD…気持ちいいかい?」
SDFCたちがSDのおっぱいを揉みしだいた。
「ぅぅ…気持ち悪いわよ!離して!」
「じゃあ、SDが気持ちよくなるように頑張るね」
それからSDは何種類かの関節技をかけられた。そして体勢ごとに突き出た女性の弱い部分を中心に全身を弄られた。
(いつになったら動けるの…このまま責められたら…私…!)
痛みと快楽を与えられ続けた体は次第に気力と抵抗力を失っていった。そしてSDFCの行為はエスカレートする。
「SD、そろそろここを触って欲しいんじゃない?」
「待って!?そこはダメ!」
SDFCは鋏を使いSDのコスチュームのクロッチ部分を大きく裂くと、SDの体で最も大事な部位が剥き出しになった。クロッチは左右に大きく分れ、2度とSDの秘所を隠すことはできなくなった。
「なんてことを…」
愕然とするSDと対局的に、SDFCたちは湧き上がった。
「こ、これがSDのおま○こ!」
「こんな色なんだ…!」
「なんてえろいんだ!」
パシャパシャ!
SDは開脚させられ集中的に写真を撮られた。
(こんなの、恥ずかしすぎる…!)
「でも良かったよ。SDも感じてくれていたんだね」
SDFCのひとりがSDの陰部をまじまじと見つめながら言った。散々体を弄られたSDは目に見えて分かるほど濡れていたのだ。それを指で拭い、糸が引っ張るのをSDに見せつけた。タガが外れたSDFCたちは大興奮でSDの陰部を弄った。
「ダメ!そんなこと…あああ!」
乱暴に指を入れられしつこく舐められ、SDは簡単にイかされてしまった。ただでさえ力の入らない体から、更に脱力感を与えられた感覚。SDの心は折れ始めた。
「SD、イキ易いんだね。SDが可愛すぎてもう我慢できないよ!挿れるね!」
待ってと言う間もなく、小刻みに痙攣するSDの陰部に挿入するSDFC。充分に濡れているマ○コは、易易と異物の侵入を許してしまった。
「くぅぅううう!?」
「ああ!僕のアソコが!SDの中に入ってる!凄い締め付けだ!」
それからSDFCたちはSDの中を交代でかき混ぜた。体勢を変えさせられ、口にもアソコにも何度も出し入れされて、何度イってしまったかわからない。しかし光も見えた。時間経過からか、少しずつ手に力が入るようになってきた。
(力が戻り始めた…?もう少し耐えれば…きっとチャンスがあるわ…!)
しかし、怪人もSDに飲ませた精液の効果時間は察していた。
「SD、動けるようになってきたかい?じゃあそろそろ、僕の筋弛緩精液を直接流し込もうかな」
「え?待って!まさか…」
ビュルビュルビュルビュル!
怪人はSDに中出しをした。今度はたっぷり15秒は出し続けた。
(ウソ!中に直接!しかも、こんなに!!!)
「ぁぁぁああ!」
「こっちから注入した方が効果が長持ちするんだ。切れかけたらまた中に出してあげるよ」
お腹が膨張するような感覚。
(もう駄目…この子たち、本気で私を…)
SDはたっぷり中出しされたあと放されたが、ビクンビクンと大きく痙攣して動かなくなった。
「SD、気絶しちゃった」
股間から精液を垂れ流しながら失神する情けない姿を激写するSDFCたち。
「じゃあ、ぼくらの部屋で続きをしようか」
怪人は気絶したSDを担ぎ、歩き出した。
10.
SDがハイキックしている写真を見ながらSDFCの一人が喋る。
「SDの魅力はさ、何と言っても脚だよね。際どいハイレグから伸びた逞しい脚で、何体の怪人を葬ってきたことか。正義の赤を纏ったブーツもかっこいいしさ」
そう言いつつ写真を下ろすと、本物のSDのブーツが力なく揺れていた。何体もの怪人を葬ってきた脚は抱きかかえられ、男の腰の動きに合わせて揺れていた。正義の赤がむなしい。
「…あん、あン♡」
ハイキックをするSDの写真と、自分に組み伏せられて肉棒を出し入れされてヨガるSDを見比べて、男は言葉では言い表せない満足感を感じていた。
「う!出る!」
SDFCは中出しをすると肉棒をSDの口の前に運んだ。するとSDは当然のようにそれを咥えてきれいにした。SDが横たわる真っ白いベッドには大量の写真がばら撒かれていた。全てSDの写真だ。
「君を僕たちの部屋に招待してしばらく経つけど、SDもようやくこの生活を気に入ってくれたみたいで何よりだよ」
SDFCたちは代わる代わるSDとまぐわった。廃工場ではSDFCたちを精一杯睨み、反抗的だったSDだが、今は声を我慢することなくされるがままに〇されていた。
「SDってなんでこんなにエロいんだろう」
「出しても出してもまた挿れたくなるもんな」
「これじゃSDFCスパンデクサーファンクラブじゃなくて、スパンデクサーファ○ククラブだね!」
あははは…
陽気な笑い声が響く部屋で、SDもまた笑っていた。その笑みは楽しそうで、どこかが壊れたようにもみえた。
【BADEND】
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