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■タイトル
ヒロイン帰還不能 〜ミス・インフィニティー孤独の終点〜 [No.10955]
■プロット
ミス・インフィニティーこと湊アリサが、敵の策略によって孤立・捕獲され、仲間からも見捨てられて基地への帰還を許されず、徐々に毒に侵されて瀕死の状態となり、最後まで命乞いしながら絶命する物語。【死亡エンド】
<あらすじ>
プロローグ:追い詰められた光
敵の女幹部サドメアによる闇の作戦が発動。孤立した女戦士ミス・インフィニティーは、深い森の中をひとり逃走する。
第一章:超音波と触手の森
コウモリ怪人の超音波と、オクトパス怪人の触手による襲撃。ヒロインは悲鳴と共に蹂躙され、変身エナジーを吸い尽くされてしまう。
第二章:絶望の懇願
インナースーツ姿のまま処刑装置に固定され、電撃と神経毒による残酷な責めを受けるアリサ。仲間に助けを求めるも、救援は拒否される。
第三章:無慈悲な生存条件
ブレスレットを返されたアリサは、変身して“怪人に勝てば助かる”という最後のチャンスに挑む。だが、待ち受けていたのは鱗粉と毒液の連続攻撃。命乞いすら嘲笑される残酷な擬似闘技場だった。
第四章:拒絶の夜、絶望の街
サドメアによって注入された遅効性の毒に苦しみながら、必死に味方の基地を目指すミス・インフィニティー。だが、基地から返ってきたのは、「敵の発信機を埋め込まれた者は受け入れられない」という拒絶の宣告だった。
第五章:死への行進
助けもなく、時間もなく、ひとり毒に蝕まれていくアリサ。汗と涙と涎にまみれ、必死に命乞いを繰り返す瀕死のヒロイン。最後はアリサを憐れんだサドメアの腕に抱かれ、わずかな快楽を与えられた後に、静かに息絶える。
エピローグ:誰にも届かぬ祈り
夜明けの湾岸地帯に残されたのは、インナースーツ姿のまま冷たく横たわるアリサの亡骸。それは誰にも知られず終わった正義の灯火だった。
<本編>
プロローグ:追い詰められた光
暗黒に染まったカオスの司令室。巨大なスクリーンには、深い森をよろめきながら進む銀白のハイレグスーツの女戦士――ミス・インフィニティーの姿が映っていた。
「逃げ場はないわよ、ミス・インフィニティー……ふふっ、もう仲間とも離れ離れね」
スクリーンの前で腕を組み、女幹部サドメアが唇を歪めて嗤う。
「もうじき追い詰められるでしょう。彼女は完全に孤立しています」
報告するのは、背後に控える女怪人。しなやかな肢体と翼を揺らしながら、コウモリ怪人が甘く囁いた。
「いいわ、たっぷりと痛めつけてあげて。死なない程度にね……苦しみと恐怖を、骨の髄まで刻み込むのよ」
スクリーンの中で、ミス・インフィニティーは何かを叫びながら、枝に足をとられて転倒した。
その姿を見下ろしながら、サドメアは満足げに微笑む。
「さあ、始めましょう……闇の儀式を」
第一章:超音波と触手の森
「……はぁ……はぁっ……どこ……どこまで逃げれば……!」
鬱蒼とした森の奥深く。月明かりすら届かぬ闇の中、銀白のハイレグスーツをまとったヒロイン――ミス・インフィニティーが、木々の間をふらつくように走っていた。泥に滑る足元。呼吸は荒く、マスクの内側は汗と涙でぐっしょり濡れていた。
(仲間と……連絡が取れない……! どうして……!)
通信機はノイズすら発しない。ひとり孤立した恐怖が、胸の奥をじわじわと締めつける。
「……見つけた」
背後から響いた、女の低く冷たい声。
「ッ……ッ!? あ……あぁぁぁあッ!!」
その瞬間、空を裂くような衝撃が襲った。コウモリ怪人が翼を広げた刹那、視覚では捉えきれないほどの高周波――超音波が森を貫いた。
「ぎ……ぎゃぁああああああッ!!」
見えぬ刃が、ヒロインの全身を内側から切り裂く。神経が焼かれ、鼓膜が痺れ、頭の芯が揺らぐ。
木の陰に潜んでいたつもりだったが、超音波は容赦なく障害物を貫通し、彼女の脳髄と内臓を直接揺さぶった。
「う゛あ゛あっ……ッが……あああああッ!!」
膝から崩れ落ち、四つん這いに倒れる。喉の奥から漏れたのは、理性のかけらもない悲鳴だった。
「ふふっ、いい声じゃない。壊れかけてるのが、たまらないわ」
コウモリ怪人がくぐもった声で嘲笑する。翼をゆっくり広げ、再び超音波を放つ構えを見せた。
「や……やめ……やめてぇっ!! こないでっ……!!」
ミス・インフィニティーは叫んだ。だが、声はかすれて空に溶けた。
(やだ……いや……身体が……勝手に……)
灼熱のような痺れのなか、股間に奇妙な感覚が走る。下腹部――膀胱のあたりがピクリと震えたかと思えば、ふと、力が抜ける。
「……っ!!あ……やっ……やだ、だめっ……!」
濡れた感触がスーツの内側に広がっていく。股間からあふれた温かい液体が、地面にしみをつくる。
「ふふふ……ついに漏らしたの? 正義のヒロイン様が?」
コウモリ怪人の声が、虫の羽音のように耳の奥をかすめた。
(やめて……見ないで……こんな……こんな恥ずかしい姿……!)
マスクの中で羞恥に顔が熱くなる。だがその一方で、恐怖と絶望が思考を飲み込む。
(助けて……誰か……誰か、助けて……!!)
震える脚で、ミス・インフィニティーは立ち上がろうとする。しかし――
「お前を逃がすわけがないだろう?」
地面が蠢いた。木の根元から伸びる巨大な触手――オクトパス怪人がその姿を現した。
「ッ……!? なっ……なに……っ!!」
ヌメりと光る触手が複数本、音もなく空を裂き、ヒロインの身体に巻きつく。
「うぐっ……くる……しっ……!」
触手の一本が首に絡まり、締めつける。喉が圧迫され、呼吸が途切れる。別の触手は脇腹を、足を、胴を、くまなく絡め取り、動きを封じた。
「ククク……暴れれば暴れるほど、締めつけてやる。苦しいだろう?」
「う……がっ……ぐぅう……ぅっ……やめ……やめてえええええッ!!」
絶叫が喉の奥から漏れる。吸盤のついた触手がスーツ越しに密着し、そこから何かが吸い取られていく――体力、意識、変身エナジー、そのすべてが削られていく感覚。
「まだだ……まだ足りぬ。もっと吸わせろ、もっと絶望しろ」
残忍な声が響く。オクトパス怪人の声だった。
「お願いっ……お願い吸わないでっ……もう吸わないでぇぇぇっ……!」
「ククク……泣いて、命乞いか? その様が見たかったのだよ」
触手がミス・インフィニティーを高く持ち上げ、そして無造作に地面へと叩きつけた。
「きゃ……あああああああッ!!」
背中を強かに打ち、地面に転がる。全身が土と落ち葉にまみれる。
(もうだめ……もう……立てない……)
息も絶え絶えに、ヒロインは仰向けに転がったまま動けない。そこへ――
「さあ、仕上げよ」
上空から再び降り立ったコウモリ怪人。翼が音を立てて震え、次の一撃を放とうとしていた。
「や……やめ……やめてぇっ! お願い……もう……!」
懇願の声が漏れる。だが、コウモリ怪人の冷たい目に、慈悲はなかった。
超音波が再び放たれる。ミス・インフィニティーの身体が硬直し、悲鳴がこだまする。
「ぎゃああああああああああっ!!!」
全身が痙攣する。苦痛のあまり白目を剥いたそのとき、首元に触手が再び巻きついた。
「や……あ……く、る……しっ……!!」
喉が潰れ、声にならない声がもがく。
(たすけて……たすけて……誰か……もう……いや……こわい……)
もはや涙も出ない。ただ恐怖だけが、脳を焼いていく。
「……たすけ……お願いぃ……しにたく……ない……!」
ミス・インフィニティーは、声にならない声で、何度も命乞いを繰り返した。膀胱が再び痙攣し、制御不能の熱が股間を走る。スーツがぬるく濡れ、地面にまた一つ染みが広がった。
その姿を見下ろしながら、怪人たちは笑っていた。
「そこまでにしておきなさい」
ぬるく冷えた、しかし有無を言わせぬ声。
「サドメアさま……」
カオスの女幹部が姿を現した。音もなく近づくその足音を、ミス・インフィニティーはもう聞き取れなかった。
(あ……あたし……もう……)
変身の光がゆっくりと消え、白いボディスーツ型のインナースーツを纏った女戦士――美咲アリサが、地面に力なく横たわっている。
マスクは消え、素顔には涙と汗、涎が混じり、視線は虚ろに空を見上げていた。スーツの股間には濡れた染みが広がり、地面にはぬかるみのような跡が残されていた。
第二章:絶望の懇願
暗く、冷たく、鉄の匂いが立ち込める処刑室。
アリサは意識を取り戻した瞬間、自らが鋼鉄の椅子の上に縛りつけられていることに気づいた。手首、足首、首、腰、それぞれが無機質な金属の帯で固定され、体は微動だにできない。
バトルスーツは解除され、彼女の身体を覆っているのは、白のハイレグ型インナースーツただ一枚。晒された太腿と肩に、冷たい空気が突き刺さる。
その無防備さに、アリサの身体は小刻みに震えた。そして、次に耳へと届いた声が、恐怖を現実のものとする。
「お目覚めね、ミス・インフィニティー」
低く、湿った声。目の前に立っていたのは、カオスの女幹部・サドメアだった。
その手には、まるでリモコンのような、黒光りする装置が握られている。鋭利な突起と複数のボタンが並んだそれは、どこか医療器具のような禍々しさを持っていた。
そして、その横には、アリサの変身ブレスレットが無造作に置かれていた。
「もう必要ないでしょう?あなたはもう、ヒロインではないのだから」
アリサは歯を食いしばり、掠れた声で叫ぶ。
「誰が……あなたたちに……屈するとでも……!」
サドメアは薄く笑い、アリサの白いインナースーツの上から、二枚の黒い接触パッドを丁寧に貼り付けていく。一つは胸部の中心に、もう一つは腹部、臍の下のあたり。
「いいわよ。拒否するのは勝手。でも……その代償は、ちゃんと払ってもらうから」
装置のボタンが押された瞬間、パッドから高圧電流が流れ、アリサの身体が跳ね上がった。
「ぎゃあああああああああああッ!!」
身体が弓なりに反り返り、インナースーツの上からでもわかるほど筋肉が痙攣し、目からは涙、口からは涎が飛び散った。
そして――
「っ……ぁ……!いやああああッ!!」
ビリビリと痺れる下腹部。膀胱が突如として緩み、スーツの股間部が濡れた。
熱い液体が椅子の座面を染め、滴り落ちた音が、静かな室内に残酷に響く。
「く、うぅぅ……いや……やめ、て……やめてぇ……っ!」
「マーシャルヒートに降伏勧告のメッセージを送りなさい。それだけで、この苦しみは終わるわ」
「……ぜ、ったいに……いや……!」
二度、三度と電流が送り込まれるたびに、アリサの体は限界を越えて震えた。
白目を剥き、悲鳴を絞り、もはや理性すらも薄れかけていく。
(だめ……もう、身体が……壊れる……!でも……でも、屈したら……!)
最後の一撃で背中が跳ね上がり、アリサは完全に脱力した。顎がぶら下がり、口元からは涎が糸を引く。
「ふふ……やっぱり、まだ抵抗するのね。いいわ、次は“内側”から責めてあげる」
サドメアが新たに手に取ったのは、細いチューブが伸びた奇妙な金属製の装置。
その先端にはマスクのような覆いがついている。
「これはね、神経に作用する特製の毒ガス。逃げ場はないわよ」
アリサがかすかに首を振ったその瞬間、マスクが口元へ押し付けられる。金属の冷たさとゴムの感触、そして――
「むぐっ……っ!!んっ……ごほっ……が、がはっ!!」
チューブの奥から吹き出す淡いガスが、一気に彼女の呼吸器を満たした。喉の奥が焼けるように熱く、肺の中が刺すような痛みで満ちる。
「っ……!やめ……てぇぇぇぇっ!!」
全身に痙攣が走る。視界が霞み、耳鳴りがひどくなってくる。
そして、先ほどとは異なる種類の震えが下半身を襲い――
「うあっ……ああっ、いや……ぁあっ!」
再び、股間部が濡れた。痙攣する膀胱から熱い液体が流れ出し、椅子を濡らしながら床に滴り落ちていく。もはや羞恥すら、痛みに溶けていくようだった。
(わたし……もう、限界……!助けて……誰か……お願い……)
霞んだ視界の中で、うめき声だけが響き続ける。
(見えない……聞こえない……でも……苦しい……怖い……!)
世界が歪み、感覚が崩れる中――
「……やめて……もう……わかりました……言います……降伏を……勧告します……」
絞り出すような声。もう、それ以上は何も言えなかった。
――場面は変わって、マーシャルヒート基地の通信室。
大型モニターに映し出されたのは、汗と涙、そして失禁の跡にまみれたアリサの姿。
インナースーツは変色し、無惨に濡れていた。
その映像の前で、サドメアが宣言する。
「この女を処刑されたくなければ、今すぐ降伏なさい!選ぶ時間は――ないわよ?」
その言葉に続き、アリサが泣きながら懇願する。
「カオスに……降伏してください……お願い……私を……見捨てないで……」
だが、返ってきたのは希望ではなかった。
「……アリサ……すまない……」
指令官の声が震える。
「我々は、正義を守るために戦っている。カオスには……屈するわけにはいかない。君の犠牲を無駄にはしない……!」
「……うそ……助けに……来てくれるって……!」
絶望と混乱が入り混じる叫び。だが、サドメアはその通信を切り捨てるように遮断し、嘲笑を浮かべた。
「ほら、言ったでしょ。仲間なんて、そんなものよ」
力なくうなだれ、アリサは背もたれにぐったりと体を預けた。
目に浮かんだ涙は、もはや止まることはなく――
「……見捨てられたの……私……もう、終わり……」
すすり泣きの声だけが、処刑室の静寂にいつまでも響き続けていた。
第三章:無慈悲な生存条件
アリサの視線は虚ろだった。
処刑室の椅子から解放されたときも、もはや身体に力は残っておらず、ただ床に崩れるように倒れた。
インナースーツ姿のまま、かすれた呼吸だけが、かろうじて命の存在を示していた。
だが、サドメアはそのまま終わらせはしなかった。アリサを見下ろしながら、女王のような冷笑を浮かべる。
「まだ終わらせてあげないわ。仲間に見捨てられた哀れなヒロインに、もう一度チャンスをあげる」
その声と共に、処刑室のドアが開き、二体の怪人が姿を現す。
ひとりは毒粉を撒き散らす女性型の蛾の怪人・チャドクガ。
もうひとりは、ぬめる毒液をまとうスライム怪人だった。
サドメアは、アリサの前に奪った変身ブレスレットを落とす。
「その二人を倒せたら、命くらいは助けてあげる。もちろん、変身していいわよ。やる気があるなら、だけど」
その提案は希望ではなかった。
むしろ生かして嬲るための、残酷な戯れだ。
アリサは、震える手でブレスレットを拾い上げる。
「……バトルチェンジ!」
閃光とともに、彼女はハイレグのバトルスーツに包まれた姿に戻る。
だが、その立ち姿には、かつての自信も威厳もなかった。あるのは、ただ、生き延びたいという本能だけ。
――でも、私はまだ……終わってなんかいない……!
傷だらけの身体を震わせながら、ミス・インフィニティーはわずかな気力を振り絞って構えを取った。
たとえ勝ち目がなくても、ここで倒れたらすべてが終わる。
闘いの幕が切って落とされた瞬間、彼女は毒粉の嵐に襲われた。
チャドクガが羽ばたくと同時に、無数の鱗粉が辺りに舞い散る。
粉塵はマスクを貫通して肺と神経を蝕み、彼女の体内に入り込んで暴れ回る。
「が……ぁっ、苦しい……!」
咳き込みながらも反撃の一撃を放とうとしたその瞬間、スライム怪人が飛びかかり、ねっとりとした毒液を全身に浴びせかけてきた。
バトルスーツにじわじわと染みて、内部の肌にまで侵食していく。
「うあああああああっ!! だめっ、熱いっ……痛いっ!!」
焼けつくような痛み。
神経が直接焼かれているかのような感覚が、腹部から胸元へと這い上がってくる。
「いやあああああっ!やめてぇえええっ!!」
鱗粉と毒液の連続攻撃が止まらない。
逃げようとするたびに毒粉が舞い、倒れたところに毒液が降りかかる。
「やだっ……やだっ……やめてええぇぇっ……!!」
マスクの中で涙と涎が混じった顔を歪め、ミス・インフィニティーはのたうち回る。
鱗粉が喉を焼き、息すらままならない。
「だれか……助けてぇ……もう、無理……っ」
言葉にならない声が喉の奥から漏れた瞬間、スライム怪人に引きずり起こされ、羽交い締めにされる。
そこへチャドクガの羽が大きく広がり、容赦ない鱗粉が再度襲いかかる。
「うぐっ……っ、あぁっ……ぁあああああああああっ!!」
――やだ……また来る……!もう、やめてっ……!!
ミス・インフィニティーの意識が飛びかけた瞬間、下腹部に鈍い感覚が広がった。
バトルスーツの股間部が濡れ、ぬるりとした温かさが太ももを伝って地面へ垂れていく。
「う、うそ……いやあっ……やだっ……!」
こらえきれなかった。恐怖と痛みに晒され、羞恥と絶望が爆発する。
涙が溢れ、声にならない嗚咽が喉を震わせた。
「ううう……もう、やめて……お願い……お願いだからぁ……っ」
痙攣しながら、地面に倒れこむ。
全身が焼けるように熱く、意識の縁が霞んでいく。
「たすけて……殺さないで……お願い、しにたくないよぉ……!」
そんなミス・インフィニティーに、サドメアがゆっくりと歩み寄ってくる。
「まったく、みっともないわね。女としても、戦士としても最低よ。……でも、哀れで、可愛いわ」
彼女はミス・インフィニティーの腕をつかみ、注射器を突き立てた。
「これはね、解毒剤よ。毒の苦しみからは、ちょっとだけ解放してあげる」
ミス・インフィニティーは呻きながらも、少しずつ呼吸が整ってくる。
が、それは嵐の前の静けさだった。
「でも、これが最後のチャンスよ。今度は——これ」
サドメアは新たな注射器を取り出し、ためらいもなくそれをミス・インフィニティーの腕に打ち込んだ。
「これはね、遅効性の毒。じわじわ効いてくるの。……ふふっ、1時間後には、あなたの心臓、止まっちゃうわよ」
マスクの中で、ミス・インフィニティーの目が大きく見開かれる。
「1時間以内に基地に戻って、解毒剤を打ってもらえれば助かるわ。……急がないと死んじゃうわよ、ヒロインさん?」
もはや問答無用だった。
ミス・インフィニティーはふらふらと立ち上がり、処刑室を後にしていく。
マスクの中で苦痛に顔をゆがめながらも、生き延びるために、カオス基地からの脱出を開始する。
部屋の外でその姿が完全に消えたのを確認し、サドメアは静かに笑った。
「かわいそうに……あの子、自分に発信機が入ってること、まるで気づいてないのね」
彼女は振り向いて、二体の怪人に命じた。
「いい? さっきの毒にはマイクロ発信機が仕込んであるわ。すぐに居場所がわかるの。
追跡して、秘密基地の位置を突き止めなさい。そして——逃げたヒロインの絶望を、じっくり見届けてあげましょう」
怪人たちは静かに頷き、影のようにミス・インフィニティーの後を追っていく。
第四章:拒絶の夜、絶望の街
——走る。
喉が焼けつき、視界が霞む。
足元がふらつき、呼吸がうまくできない。
それでも走る。
それしか、できることがなかった。
カオス基地を脱出したミス・インフィニティーは、変身した姿のまま、人気のない夜の湾岸地帯を駆け抜けていた。
かすかな街灯が途切れ途切れに差し込む中、港の倉庫群と朽ちたフェンスが影絵のように迫る。
彼女の目的はひとつ——マーシャルヒートの作戦本部。
あの基地にたどり着ければ、解毒剤も、仲間の手も、きっと……。
だが、時間はない。
体内に仕込まれた毒は、じわじわとその効力を発揮し始めていた。
(毒が……毒が回ってくる……。はやく……はやく戻らなきゃ……!)
走るたびに、脈打つような熱が四肢を突き刺す。
皮膚の下を這うような灼熱感と、断続的な痺れ。
呼吸は浅く、胸の奥で重苦しい痛みが広がり、視界はじわじわと黒ずんでいく。
マスクの内側に汗がにじみ、喉の奥からかすれた咳と、わずかに涎が垂れ始めていた。
『——1時間以内に……解毒剤を……』
サドメアの声が、頭の奥で嫌なほど鮮明に蘇る。
(お願い……助けて……。もう……時間がないのに……!)
彼女は手首の通信機に何度も呼びかけた。だが、信号強度は極端に低かった。
何度送ってもノイズしか返ってこない。
「……お願いっ、誰か、誰か応答してっ!あと……あと30分しかないのっ、たすけてぇっ……!」
ミス・インフィニティーはついに足を止め、膝をついた。
手首の通信装置を握りしめた手は震え、焦燥と毒による痺れが指の先まで広がっていた。
(だめ……このままじゃ……ほんとに……死んじゃう……っ!)
彼女の声はもはや悲鳴に近かった。
——そのとき、通信機が微かに反応した。
ザザッ……という雑音の向こうから、懐かしいレッドの声がかすかに届いた。
「こちら、マーシャルヒート作戦本部……ミス・インフィニティーか!?」
「そう……私よっ……お願い……助けて……っ 毒を……サドメアに……毒を打たれて……もう……もう時間がないの……!」
彼女の声はかすれていた。だが確かに届いた。
「アリサ、落ち着け。場所は——」
そのとき、別の隊員の声が割り込んだ。
「待て、彼女の体内から信号が出ている……!これは……追跡用の発信機だ!」
空気が凍りついた。
「……まさか……そんなの……知らなかった……!気づかなかったの……っ!」
「それが事実でも関係ない。君は今、カオスに発信器を埋め込まれた状態で動いている。
このまま君を基地に連れ戻せば、敵に場所が割れる。……そんな危険は冒せない。」
レッドの声は、機械のように冷たかった。
「じゃあ……私は……どうすればいいの……!?」
「現時点で、君を助けに向かうことはできない。
発信器の信号がある限り、どこにいてもカオスの追跡を招く。
このまま君を回収すれば、部隊は壊滅する。」
ミス・インフィニティーの口元が震えた。
敵の言葉よりも冷たく、鋭く、心に突き刺さる。
「……私を、見捨てるの……?」
「違う。君は仲間だ……だが、今は、自力で信号を断ち切り、逃げきってくれ。
それができるなら、我々は必ず迎えに行く。……だが今は、君を迎えることはできな
い。すまない。」
「そんな……そんな……!
このままじゃ……このままじゃ死んじゃうの! お願い、お願いだからたすけてぇぇぇっ!!」
叫びは空しくも、ただのノイズと共に消えていく。
通信が切れた。
彼女を繋ぎとめていた唯一の希望は、闇に吸い込まれ、跡形もなく消えた。
「……もう、いや……っ こんなの……こんなのいやだよぉ……」
バトルスーツの変身エネルギーが剥がれ落ち、光の粒子とともにミス・インフィニティーの姿が崩れていく。
変身解除。
残されたのは、ハイレグのインナースーツに身を包んだ、美咲アリサという一人の若い女戦士。
防御力も、戦闘力も、大義さえも剥ぎ取られ、ただ膝をついたまま、震える人間としてそこにいた。
アリサは、その場に崩れ落ちた。
顔を覆い、肩を震わせ、かすれた嗚咽を吐き続ける。
孤独と拒絶と、近づく死の気配が、全身を絞めつけていく。
「私は……正義のヒロインだったはずなのに……」
地面は冷たく、闇は深い。
毒のせいか、心臓の鼓動が不規則に跳ね、何度も息が詰まりそうになる。
「こわいよ……だれか……だれか、たすけて……しにたくない……こわいよぉぉぉ……っ」
その言葉は、もはや誰にも届かない。
哀願も祈りも、虚空に溶けていく。
その瞬間——
膀胱が、痙攣した。
(あ……いや……!)
彼女の股間から、熱い液体がじわりと染み出し、インナースーツの布地を伝って地面を濡らしていく。
音もなく、抵抗もなく、アリサの尊厳は崩れ落ちた。
——誰も来ない。
——誰も助けてはくれない。
港の風は冷たく、鋼鉄の骨組みが軋む音だけが夜を支配していた。
アリサの瞳に、光はなかった。
第五章:死への行進
時間は残酷だった。
体内に流れ込んだ遅効性の毒は、静かに、だが確実にアリサの命を蝕み続けていた。
「……はぁっ……うぅ……っ」
湾岸地帯に吹きつける潮風が、汗と涙とを乾かしていく。
白のインナースーツをまとったアリサは、足を取られながらも、ふらつく脚で必死に歩みを進めていた。
何度もつまずき、よろけ、膝をつきかけながらも、それでも前に進もうとする。
(あと……20分……20分しかない……)
唇をかみしめ、痛みと毒に耐える。だが、血の気を失った唇からは、すでに涎が垂れていた。
両目は涙と充血で曇り、鼻水が頬を伝って流れ落ちていく。
「う……っ、くっ……ああっ!」
突然、胸を鋭い痛みが貫いた。
一瞬、心臓が止まったような感覚。痙攣するように震える脚に力が入らず、アリサは崩れるように転んだ。
膝を打ち、倒れ伏す。そして、次の瞬間——股間から温かい液体が滲み出した。
薄汚れたインナースーツがじわりと濡れていく。
(立たなきゃ……進まなきゃ……っ)
だが、もはや立ち上がることはできない。
彼女は地面に這いつくばり、手のひらを叩きつけながら前へと進む。
その姿は、もはや女戦士ではなく、死を拒むだけの生き物だった。
(助けて……誰か……誰か……っ)
——残り15分。
「うぅっ……はぁっ……ごほっ、ごほっ……」
肺の奥が焼けるように熱い。毒は確実に心臓へと迫っていた。
アリサの顔は涙と鼻水、涎でぐしゃぐしゃになっていた。
地面を這う指先は力なく震え、擦り傷から滲む血がアスファルトに染み込んでいく。
「……もう……やだ……やだよぉ……」
ぼろぼろの声で、誰に向けるでもなくつぶやく。
泣きながら、鼻をすすりながら、それでも彼女は這うのをやめなかった。
(あと……15分……こんなところで……死ねない……っ)
遠くで何かが軋む音がした。アリサはぎょっとして後ろを振り返る。
だが誰もいない。ただ、夜の闇が彼女を嘲笑うように広がっていた。
——残り10分。
「っ……あぁ……あああああっ!」
全身を痙攣させ、アリサは最後の力で、わずかに腕を伸ばした。
だがその先にあったのは、サドメアの影だった。
「ふふ……よく頑張ったわね。さすがに正義のヒロインね。でも、そろそろタイムリミットよ」
目の前に現れたサドメアの気配に、アリサは恐怖に凍りついた。
その後ろには、コウモリ怪人、オクトパス怪人、そしてチャドクガ怪人とスライム怪人たちが並んでいる。
四肢に残っていたわずかな力が抜け、アリサは這いつくばったまま、その場で小さく震えながら、完全に脱力した。
「ここまで来れたのは立派だったわ。でも、もう終わりにしましょう」
サドメアはそっとしゃがみこみ、力尽きたアリサの上半身を優しく抱き起こす。
重力に負けて首を垂れた彼女の顔を、指先でそっと持ち上げた。
その目は涙に濡れ、すでに光を失っていた。
「……解毒剤……おねがい……なんでも……するから……たすけ……て……」
アリサの声は、震え、かすれ、もはや聞き取れるかどうかの境界だった。
サドメアは静かに微笑んだ。
「ふふ……哀れなものね。お前の最期は、この私が看取ってあげるわ」
「……さ、サドメア……さま……なんでも……します……っ……」
「可愛い子なのに、正義のヒロインになったのがいけなかったのよ」
「しにたくない……しにたくないよ……サドメアさま……助けて……」
サドメアはその涙に濡れた頬にそっと手を添え、まるで母のように顔を寄せた。
「さあ……可愛い子。もう、終わりよ」
そして——彼女は唇を近づけ、静かに口づけた。
その瞬間、アリサの目が大きく見開かれる。
「……っ……あ……」
彼女の口から、微かに甘く切ない声が漏れた。
ぞくりとした感覚が、痺れた神経の中を這い上がってくる。
サドメアの指が、インナースーツ越しにアリサの胸元へと滑っていく。
もう片方の手が腰を這い、やがて股間へとたどりついた。
「いまさら助からないけど……せめて、最期くらい……少しは気持ちよくしてあげる」
「あ……あっ……」
アリサの瞳が揺れる。
恐怖と苦痛に震える中、体のどこかでわずかに快楽の波が混じり込んだ。
背筋が痙攣し、口の端から涎が垂れていく。
(やだ……やだ……でも……なんで……体が……っ)
「ほら……気持ちいいでしょ? ふふ……可愛いわ」
サドメアは耳元で優しく囁いた。
「さようなら。ミス・インフィニティー——」
アリサの身体がぴくりと跳ねる。
そして次の瞬間、全身の力が抜け、崩れ落ちた。
「……心停止。これで終わったわね」
サドメアは静かに、彼女の身体を地面へと横たえた。
白のインナースーツは、汗と涙、涎と失禁で濡れていた。
力尽きたその身体から、温かな液体が流れ出し、舗装の隙間へと染み込んでいく。
「哀れで、美しい子だったわ……」
彼女は一瞬、寂しげに微笑むと、ゆっくりと立ち上がった。
エピローグ:誰にも届かぬ祈り
夜明けの光が、静まり返った湾岸地帯を淡く照らしていた。
貨物クレーンの影が長く伸び、海面には鈍く光が反射している。
その中を、サドメアが静かに歩き出した。
その背後には、忠実なる怪人たちが従っていた。
「これでマーシャルヒートは一人消えた。残る者たちも、順番に狩っていくまでよ」
風に乗って潮の香りが流れ、濡れたアスファルトが冷たく反射している。
そこには、ひとりの女戦士——美咲アリサの亡骸が、静かに横たわっていた。
白いインナースーツは全身が濡れ、苦悶の表情がかすかに残っている。
その股間には、最後に漏れた液体がまだ乾かずに残っていた。
助けが来ることはなく、仲間からの応答もないまま——
彼女の命は、ただ静かに、ひとり、終わりを迎えた。
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2人
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ひろひろいん
すごく良いですね。ただ、プロローグより前に、仲間の協力がない単独戦でも十分強くて敵を圧倒して倒すヒロインのシーンがあると惨めな最期が引き立つと思いました。
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