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■タイトル
ヒロインハンターの封鎖域 〜恐怖を収穫されるヒロインたち〜 [No.10951]
■プロット
ヒロインを狩り、その恐怖をエナジーとして収穫するヒロインハンターたち。失踪したミス・エクシードを探すミス・ユニバースも、ヒロインハンターの封鎖空間に囚われてしまう。ヒロインハンターの圧倒的な力に蹂躙され、命乞いしながら捕獲されるミス・ユニバース。敵の宇宙船の中で、ミス・エクシードとミス・ユニバースはさらなる恐怖の幻覚を見せられ、泣き叫び失禁しながら、溜まった恐怖を吸い取られる。再び狩りをするために、あえて二人を逃すヒロインハンター。結界発生装置を見つけて破壊し、脱出の希望を得るヒロインたちだったが、その装置は偽物の囮だった。結界から抜け出せないと悟ったヒロインたちを、再び残酷に狩っていくヒロインハンターたち。ヒロインハンターの宇宙船に連れ戻されたミス・エクシードとミス・ユニバースは、恐怖のエナジーを収穫する最終儀式の生贄にされる。ヒロインたちは極限の苦痛と恐怖を与えられ、溜まった恐怖とともにすべてのエナジーを搾り尽くされて、泣き叫び命乞いしながら絶命してしまうのだった。【死亡エンド】
プロローグ:消えたヒロイン
──バトルフラッシュ基地・司令室──
暗闇の中、スクリーンに映し出されたのは、沈痛な表情のナイトレッドだった。
「……繰り返す。ミス・エクシードが、レイナが行方不明となった。任務中、通信が断たれ、以後、所在が不明のままだ」
ざわつく司令室。映像越しに映るナイトフィーバー隊のメンバーたちも、その事実を信じきれていない様子だった。
「デロスもエゴマも、既に壊滅したはず……まさか、生き残りが?」
画面に映る女性隊員の一人が問う。
それに応えるように、美咲エリカ──ミス・ユニバース──がモニター前に進み出た。
「まさか……いえ、もしそうなら、私たちの誰かがすでに察知していたはずよ。……これは普通の敵じゃない」
「そうだろうな。俺たちにも分からない。ただ、ミス・エクシードの最後の座標は、この地球の北緯33度線上に集中している。調査のため、君たちバトルフラッシュ隊にも協力を願いたい」
「了解。私たちもすぐに向かうわ」
通信が切れた瞬間、モニターがノイズ混じりにフェードアウトする。
エリカの胸に、不安がよぎった。
(レイナ……本当にどこに行ったの? なにがあったの──)
彼女の瞳に、見えない霧が忍び寄るような不吉なものが宿っていた。
「ミス・ユニバース、出動します!」
司令室に声を響かせ、エリカの姿は夜の闇の中へと消えた。
第一章:恐怖との接触
──深い森。湿った空気の中、ひときわ鋭い足音が響く。
エリカ──ミス・ユニバース──は崖を越え、急斜面を滑りながら洞窟の入り口にたどり着いた。通信は通じない。ここが、ミス・エクシード最後の通信地点だった。
(レイナ……お願い、無事でいて……!)
洞窟に足を踏み入れた瞬間、ぬるりとした血のような匂いが鼻を突いた。嫌な予感が肌にまとわりつく。
──その奥で、小さな呻き声が漏れた。
「……あっ……ああ……やめて……もう……こないで……」
「レイナっ!」
走り寄ったその先、壁にもたれたまま、変身した姿のミス・エクシードが息も絶え絶えに座り込んでいた。ハイレグのバトルスーツは腹部が裂け、所々に焦げ跡のようなものが走っている。
ミス・エクシードは、わずかに顔を上げ、視線を彷徨わせるようにして、かすれた声を漏らした。
「……エリカ……エリカなの……?」
その声は、少女のように細く、怯えに染まっていた。
「レイナ、今助けるから──!」
彼女を支え起こしたその瞬間、ミス・エクシードの膝が崩れ落ち、股間から生ぬるい液体が地面に滴り落ちた。
「……こわかった……あいつに……また、また狩られる……っ」
彼女の手がユニバースの腕に縋りつき、震えていた。涙を溜めた瞳がマスクの中で揺れる。
「何があったの? 誰が……何者なの!?」
「……“ヒロインハンター”よ……あいつは……わたしたちヒロインを“獲物”として狙ってる。痛めつけて、絶望させて、心の奥に溜まった“恐怖”を、エネルギーとして……吸い取るの」
「……吸い取る……?」
「中に入ってきたの……わたしの身体の中に。思考も感情も暴かれて、心の奥を……じゅるじゅると吸われる感覚……」
ミス・ユニバースは唇を強く噛んだ。目の前の仲間は、心まで踏みにじられていた。
「大丈夫、すぐに助けを──」
だが、通信機は反応を示さない。ユニバースは洞窟を飛び出し、森の小道を抜けて、川辺の開けた場所へとたどり着いた──が、そこで彼女は息を呑んだ。
見えない壁のようなバリヤーが、大地と空の境界を覆っていた。足を進めようとしても、そこには確かに“壁”があり、光がゆらめいている。
「……出られない……結界……!」
(もう……わたしも囚われた……!)
その瞬間──空気が軋むような音と共に、森の奥から異形の存在が姿を現した。
全身に分厚い筋肉をまとい、裂けた皮膚の間から金属めいた器官が覗く。まるで“人間”の成れの果て。半ば崩れた仮面の奥には無数の赤いセンサーが光り、口元には虫の顎のような突起が蠢いている。
それは、機械でも怪人でもなく──“人ならざる狩人”。
ヒロインハンター《ナイトフィーラー》。
背中から伸びた金属の突起がのたうち、異様なうなり声が森を震わせた。
「お前がヒロインハンターね……!私が相手よ!」
ミス・ユニバースはブレードを構え、飛び込む──
だが、瞬間、腹部に撃ち込まれる電磁杭。その感触すら感じぬうちに、彼女の身体は地面に叩きつけられていた。
「く……ああっ……か、身体が……ッ!」
電流が神経に走り、筋肉が痙攣する。マスクの中で息が荒れ、冷や汗が頬を伝う。
──そして、次の瞬間。
ナイトフィーラーがゆっくりと手を伸ばす。黒く節くれだったその手が、ユニバースのマスク越しに頭部をがっちりと掴み、もう片方の手がスーツの股間部分を貫くように圧迫した。
「やっ……ああっ……!」
次の瞬間、彼女の身体を深く貫いたのは──猛烈な振動。
ナイトフィーラーの掌から叩き込まれるそれは、臓腑を裏返しにするような、肉体の奥から神経をえぐる“振動の刃”。
「ぎああああああああああっっっ!!!!」
脳髄を焼かれるような激痛。マスクの中で瞳が見開かれ、口元から涎が溢れる。
「や……やめ……てっ……だめっ……あああああっ……!」
神経が破裂するような衝撃の波が、股間から背骨を駆け上がり、脳に直撃した。思考が白く焼き切れ、言葉が濁る。
(いや……やだ……わたし、壊される……! 心が、吸われてく……!)
恐怖が濃縮され、芯から搾り出される感覚。ナイトフィーラーの掌から、黒い管のような器官が伸び、それが彼女の胸元へ吸い付く──まるで魂そのものを直接吸い上げるように。
「やだ……いやっ……お願い……命だけはっ……たすけて……っ」
涙が溢れ、泡混じりの息が漏れる。絶叫と共に、ついに限界が訪れた。
「ひっ……うぁあああっ……!」
ぶしゅり──股間から、生温かい液体が流れ出した。
羞恥も、理性も、何もかもが砕けていく音。全身が震え、力が抜けていく。
(……もう、だめ……もう……動けない……)
ナイトフィーラーは満足げにうなると、完全にぐったりとしたミス・ユニバースの身体を抱え上げ、闇の中へと消えていった。
──深い森の中に、絶望と敗北の痕だけが残された。
第二章:恐怖の観察実験
場面はヒロインハンターの宇宙船。
金属の軋む音と共に、ミス・ユニバースは意識を取り戻した。薄暗い室内。視界の端では、無機質な光が点滅している。
動こうとして──動けない。身体は水平に固定された金属製の実験台に磔にされていた。鋼の枷が四肢を挟み込み、微動すら許さない。
「……レイナ……!」
隣の台には、すでにミス・エクシードが同じように磔にされていた。変身状態のまま、彼女の身体は細かく震えている。金髪のマスクから、微かな呼吸音が漏れていた。
天井から吊るされた装置が低く唸り、重々しい電子音とともに二体のヒロインハンターが姿を現した。先の戦闘で出現した個体とは異なる新型。鋼鉄と黒い有機装甲を組み合わせたような機体。その頭部には顔らしき構造もなく、ただ冷たい光のスリットだけが感情のない視線を放っていた。
「観察対象、個体A、個体B──覚醒確認。観察実験を開始する」
合成音声のような無機質な声が、冷たい室内に反響する。
「この実験の目的は、対象の“恐怖エナジー”の最大効率吸収。極限状態に至る心理的変化を段階的に観察・記録する」
ミス・ユニバースの喉が震え、声にならない悲鳴が漏れる。
「まずは、個体Aから実験を開始する。お前が心の底で恐れているもの……すべて、見せてやる」
ミス・エクシードの頭上の装置が起動し、淡い青白い光を瞬く間に発した。脳に直接侵入するような異様な電流が頭蓋を突き抜け、意識の奥底を掻き乱す。
「……や……やめ……やめてぇ……っ……!!」
目の前に現れたのは──見覚えのある仲間たちの断末魔だった。炎の中で倒れていく味方たち、破壊される街、そして──
「嘘よ……これは幻覚……こんなの……!」
幻覚は止まらなかった。今度は夜の街で、ひとり膝を抱えて座り込む自分。誰もいない、呼んでも誰も応えない。孤独という名の闇に、全身が引きずり込まれていく。
「もう……やだ……怖い……お願い……やめて……!」
そして最後に、ヒロインハンターの声が重く響いた。
「次は、自分自身の“死”を味わってもらおう──」
次の瞬間、ミス・エクシードの視界が変わる。彼女は、垂直の十字架に磔にされたまま、身動きひとつできずに立っていた。目の前には無数の機械弓兵が並び、冷酷に照準を定めている。
──放たれた。
無数の矢が、音もなく飛来し、全身を次々と貫いていく。肩、腹、太腿、胸、腕、脚、喉──どこにも逃げ場はなく、矢の一本一本が確実に命を削っていく。
「いや……いやああああああああああッ!!やだぁぁぁっ!!死にたくないっ……やめてぇえええええっ!!」
現実のミス・エクシードは実験台の上で全身を震わせ、涙と唾液を飛び散らせながら泣き叫んだ。マスクの内側は汗と涙に濡れ、すでに言葉を成していない悲鳴が喉を突いている。
「恐怖指数、臨界点──エナジー吸収、開始」
淡く光る透明なチューブが、ミス・エクシードの胸部と股間部に接触する。次の瞬間、目に見えぬ何かが一気に引き抜かれるような感覚が彼女を襲った。
「うっ……く……あ……やめて……お願い、やめてぇっ……!」
体内を掻き乱されるような異物感。生きる力が抜き取られ、筋肉の一つ一つが悲鳴をあげる。痙攣する身体。実験台の上で絶叫するミス・エクシードは、極限の苦痛の中で──
「もう……許して……こわい……死にたくないっ……!」
――ぶしゅっ、と音を立てて、下腹部から生暖かい液体が滲み出す。インナースーツの内部を濡らし、実験台に染みを広げた。
「エナジー吸収、完了──」
次の瞬間、変身エネルギーが剥がれ落ち、光の粒子とともにミス・エクシードの姿が崩れていく。その下に現れたのは、インナースーツ姿の響レイナだった。汗と涙と失禁で濡れたまま実験台に固定され、ぐったりと脱力したその身体は、もはや自力では動けない。
「次は、貴様だ──個体B、観察開始」
ミス・ユニバースの全身が強張った。幻覚装置が再び起動し、光の奔流が彼女の脳を貫く。
「うあああっ……やっ、やめてぇええっ!!」
脳裏に浮かんだのは──幼い頃に交わした家族との記憶。笑顔。あたたかい手。けれど、それが次の瞬間、惨たらしく殺されていく光景へと変貌する。
「いや……そんなの……うそ……やだっ……!」
戦友たちの死。自分だけが生き残り、瓦礫の中に立ち尽くす幻影。誰もいない世界。責める声が響く──「なぜ、お前だけが生き残った?」
「やめて……お願い……やめてよぉ……!」
そして、最後の幻覚──自分が処刑される未来。
エリカの身体は、無数の触手に絡みつかれて宙吊りにされていた。喉に巻き付いた太い触手が、じわじわと締まり、呼吸を奪っていく。
「ぐ……く……うあっ……っ……!」
苦しみのあまり目がひっくり返り、涙が溢れ、身体中の血が沸騰するような圧迫感。視界が暗くなっていく。
「いやあああああああああっ!!死にたくないっ……お願い、やめてぇぇっ!!」
身体は現実の実験台の上で痙攣し、涙と汗と鼻水がマスクの内側に張り付く。肢体は恐怖で跳ね、叫び、許しを乞う。
「恐怖指数、臨界点──吸収、開始」
チューブが胸部と股間部に接触した瞬間、ミス・ユニバースの身体は弓なりに反り返った。体内の「核」が吸い出されるような異様な感覚。
「あああっ……やだっ……やめてぇ……いやあああああっ……!」
下腹部に熱が走り、生暖かい感触がスーツの内側に広がっていく。実験台にじわりと滲み、ぬめった液体が広がる。
「吸収完了」
光が走り、ミス・ユニバースの姿が崩れ落ちる。バトルスーツが消滅し、残されたのは、実験台に横たわるインナースーツ姿の美咲エリカ。全身は濡れ、蒼白に染まり、目には涙だけが残っていた。
「十分なデータ取得完了。今回はここまで」
手枷足枷が静かに解放される。だが、二人とも、台の上でぐったりと動かないまま、ただ脱力していた。
「観察継続のため、逃走を許可する。次回、最終吸収儀式を実施予定」
ヒロインハンターは無言で姿を消した。
しばらくして、ようやく身体を動かせるようになったエリカが、震える手で隣のレイナの身体をそっと抱き起こした。ふたりのインナースーツは、汗と涙と失禁で濡れきっていた。
「レイナ……もう……今のうちに、逃げなきゃ……!」
よろよろと立ち上がりながら、ふたりは壁を伝い、這うようにして暗い廊下へと消えていった。
第三章:偽りの出口
深い森の中。濃霧に包まれた地面を、二人のヒロインが必死に逃げていた。
「……まだ、追ってきてる……」
再び変身した姿のミス・ユニバースは、傷だらけのミス・エクシードを支えながら、木々の間を縫って進む。地獄のような実験からどうにか逃れ、残されたエネルギーで変身を再起動したばかりだった。だが、すでに二人とも限界に近い。
「レイナ、もう少しだけ……頑張って……!出口は、もうすぐのはず……!」
「……ごめん……でも……もう……身体が……」
その瞬間――
鋭い風を裂く音が響く。二人の肩に、再び矢が突き刺さった。
「っ……ああああっ!!」
膝から崩れ落ちるミス・エクシード。視界の端に、霧を切り裂いて現れるヒロインハンターの影。
「逃げろ。逃げれば逃げるほど、恐怖のエナジーは濃くなる。ふふ……実に理想的な被験体だ」
それでもミス・ユニバースは矢を引き抜き、呻きながらミス・エクシードを抱えて進み続けた。
「見て……あれ……!」
丘の先に、鉄塔のような構造物――結界装置らしきものが霧の中に浮かび上がる。
「……あれが……きっと……!」
二人は内部へと突入し、塔の中で倒れ込む。ミス・エクシードはその場にへたり込んだまま、か細く呟いた。
「もう……逃げられないよ……」
力尽きたように彼女の股間が濡れ、液体が床へと染み広がる。羞恥も恐怖も、すでに限界だった。
ミス・ユニバースはなんとか装置の自爆スイッチを探し当て、押し込む。
二人が塔から離れて身を隠すと――
爆音――火柱――空間が揺れる。
「……これで……きっと……!」
だが――森を抜けたその先に、出口はなかった。
光がゆらめく“壁”が、彼女たちの前に立ちはだかっていた。
「う、そ……」
ミス・ユニバースが拳を打ち付けるが、そこには確かな「境界」が存在していた。あの“見えない壁”。
「やっぱり……抜けられない……!あれは囮だったんだ……!」
背後から冷たい声が響く。
「当然だ。本物の結界装置は、別にある……」
ヒロインハンターたちの影が、再び彼女たちを包囲する。
「……絶望の深淵へ、ようこそ」
「……いや……いやぁ……!」
ミス・エクシードは結界の前に崩れ落ち、声にならない嗚咽を漏らした。
「もう逃げられない……どこにも……!」
ぐしゃり――と濡れる音。彼女の下半身が震え、再び温かい液体がバトルスーツを濡らす。
「おねがい……もう、逃げないから……だから、ころさないで……!」
涙と嗚咽が交じる声。マスクの内側は、すでに湿りきっていた。
(……怖い……身体が震えて止まらない……)
ヒロインハンターはその姿を見下ろして、嘲笑を浮かべる。
「まだだ。最終吸収儀式のためには、もっと……もっと恐怖を溜めてもらう」
その瞬間、鋭い音とともに黒い鞭が唸りを上げ、ミス・エクシードの首に巻きついた。
「ぐっ……けほっ……が、はっ……!」
喉を締め上げられ、彼女は呼吸を奪われる。視界が揺れ、酸素が足りない。もがく手に力が入らない。
(……しぬ……いや……くるしい……!)
首が解放されたその瞬間、今度はハンターの腕から毒針が伸び――
「がはっ……!!」
ミス・エクシードの腹部に、深々と突き刺さる。強烈な灼熱感。彼女の身体が仰け反り、絶叫が喉からちぎれた。
「ひぐっ……い……や……!」
身体が痙攣し、意識が崩れていく――その直前、最後の絶望とともに、ミス・エクシードはまたも失禁。がくりと首を垂れ、ついに完全に意識を失った。
「レイナッ!!」
ミス・ユニバースが叫ぶ。怒りと恐怖が入り混じる声だった。
「もう許さない……あんた達なんかに、レイナは渡さないッ!!」
だが――その想いは通じない。次の瞬間、もう一体のヒロインハンターの手から鋭い「毒爪」が伸び、彼女の肩を貫いた。
「があっ……!」
吹き飛ばされるミス・ユニバース。その腕が痺れ、力が抜けていく。
「な……に……?」
「神経封鎖毒だ。少しずつ、感覚が壊れていく。楽しめ」
「やめっ……!」
その叫びとともに、金属のような機械アームが彼女の胴体を捕えた。圧縮――
「ぐぐっ……があっ……く、くるし……!」
肋骨が軋み、内臓が圧迫される。痛みと呼吸困難で視界が真っ白になる。
(だめ……壊れる……わたしの身体……!)
ようやく解放されたと思った瞬間、棘のついた打撃棒が振り上げられた。
「ひぎぃっ!!」
腹部に炸裂する一撃。全身が跳ね、悲鳴が空を裂く。
「う……うああああああああっ!!」
涙、鼻水、涎が混じり、マスクの内側がぐしゃぐしゃに濡れていく。
「こわい……助けてぇ……お願い……しにたくない……!」
だがそこにヒロインハンターの一言が響く。
「まだ恐怖が足りない」
ヒロインハンターの一言とともに、ミス・ユニバースの身体に打撃棒のさらなる一撃が加えられる。
彼女の身体が震え、バトルスーツの下で、熱い液体がまた広がっていく。
「た……すけ……て……レイナ……」
その一言を最後に、ミス・ユニバースもまた、悶絶したまま意識を手放した。
二人のヒロインが無力に崩れ落ちた地に、再び静寂が訪れる。
ヒロインハンターは淡々と呟いた。
「……よし。次の段階へ進む」
第四章:儀式の終焉
再び、宇宙船内の実験台。
ミス・ユニバースとミス・エクシードの二人は、それぞれ冷たく無機質な手枷足枷に縛られ、両手両脚を広げられたまま台の上に固定されていた。
身動きはできない。助けも来ない。ただ、終わりのときを待つしかなかった。
天井に設置された巨大な儀式装置がゆっくりと動き出し、金属音と共に無数のアームとチューブが展開される。
「最終恐怖吸収儀式──開始」
まずはミス・エクシード。
頭上から噴き出す緑色の毒霧が彼女の全身を包み込んだ。
「っぐ……がっ、ぁああああっっ……!!」
「た、たすけて……やだ、やだあっ!!」
マスクの内側へと侵入した毒霧が喉を焼き、肺を締め付けるような熱と圧迫感に彼女は激しく咳き込む。
マスクの奥では、涙と唾液と泡がぐちゃぐちゃに混ざり、息も絶え絶えだった。
「マスク内部への浸透確認。次段階──毒液注入」
チューブ状の触手が静かに降下し、ミス・エクシードの胸部と股間部に接触する。
胸部では、触手の先端が花のように開き、スーツの乳房部分にぴったりと吸い付いた。
粘性のある紫色の毒液がじわじわと染み出し、密着したスーツ素材を浸透して肌へと届いていく。
「ひ、ひあっ……!な、なにか……胸の中に……っ!!」
スーツの内側で蠢くような異物感と、刺すような焼けつく熱。
乳房の柔らかな肉にまで毒液が染み渡り、痺れがじわじわと神経を蝕んでいく。
同時に、股間部にも別の触手がにゅるりと滑り込み、ハイレグスーツの隙間から侵入する。
内部へと差し込まれた触手の動きに、ミス・エクシードの身体が反り返った。
「やっ、だめっ……やめてっ、こっちまでっ……!!」
毒液は脚の付け根の敏感な部分を濡らし、痺れと灼熱感を残しながら体内へと侵食していった。
彼女は声にならない悲鳴を吐き、全身がビクンと跳ねるたび、汗が飛び散る。
「さらに電撃注入──開始」
触手がいったんミス・エクシードの胸部と股間部を解放すると、別のアームが腹部と太腿に触れ、ビリビリと細かく痙攣する高圧電流を送り込む。
ミス・エクシードの全身が硬直し、白目を剥きながら悲鳴を上げた。
「ぎゃあああああああああっっっ!!!!!」
「やだ、もう……やめてっ……こわいっ、しにたくないっっ!!」
体内の限界が近づく中、動けない彼女の下腹部から水音が聞こえる。
制御を失った膀胱から液体が溢れ、スーツ越しに股間と太腿を伝って実験台の上を濡らしていった。
《お願い……助けて……もういやっ……死にたくない……っ!!》
心の叫びすらも、苦痛にかき消される。
「恐怖指数:最大到達。最終吸引──開始」
透明な吸引触手が再び降下し、再びミス・エクシードの胸部と股間部にゆっくりと接触。
ぴたりと吸い付いた触手の先端から、微細な突起がスーツの表面を通して内部へと侵入する。
胸部では、じっとりと濡れたスーツ越しに密着しながら、毒液で麻痺した乳房にさらに吸引圧がかかる。
股間部では、ハイレグの隙間から侵入した触手がそのまま吸引を開始し、内部から恐怖のエナジーを一滴残らず搾り取っていく。
「っひあああっ……ああああっ、な、なにか抜けて……!やめて……助けてぇえええっ!!」
スーツの下で、吸引孔が蠢きながら螺旋状に締めつけ、奥の奥から命をえぐり取っていくような感覚。
声にならない嗚咽と、喉の奥から漏れる濁音のような悲鳴。
もはや逃げる術はなく、胸と股間からすべての力が吸い出されていく――。
(だめっ……もう……身体が、壊れる……!私、ころされちゃう……!)
レイナの意識が、焼けるような激痛と共に泡のように浮かび、遠のいていく。
自分の絶叫すら、もはや他人のもののように感じられる。
全身が痙攣し、最後の絶叫が響く。
「ぎゃああああっ!!ぎゃあああああああああっっっ!!」
それは、戦士としての終焉を告げる断末魔だった。
心が軋むように折れ、魂の奥底が引き剥がされる感覚――。
(いや……死にたく……ない……)
意識が断絶寸前のなかで、ミス・エクシードの変身が解けた。
光とともにボディスーツが姿を消し、汗と失禁にまみれたまま、響レイナのインナースーツ姿が現れる。
実験台に縛られたその姿は、まるで人形のように動かず、すでに息をしていなかった。
「個体A──吸収完了。生体反応、消滅」
「レ……イナ……っ」
ミス・ユニバースのかすれた声が実験台に響いた。
だが、彼女自身も震えていた。全身を襲う恐怖と震えで、声すらまともに出せなかった。
「個体B──儀式、継続」
今度はミス・ユニバースの番だった。
毒霧が再び噴き出し、彼女の全身を包む。
喉に焼けるような熱が走り、視界が白く歪んだ。
「っ……がっ……あああああっっっ!!!!」
息を吸うたびに焼けつくような苦痛が肺を満たし、意識が遠のきそうになる。
涙がマスクの中であふれ、鼻水と混ざって彼女を濡らす。
「毒液注入──実行」
胸部と股間部へ伸びた触手が接触し、ぴたりと吸い付く。
胸部には花のような口を広げた触手が吸い付き、スーツ表面から乳房の内部まで毒液をじわじわと浸透させる。
「い、いやっ……!いや胸が……胸が……っ!!」
股間部には、ハイレグスーツの隙間から侵入した触手が、内部にねっとりと絡みついていく。
「うっ……あっ、だ、だめぇっ……!中に……なにか、入って……っ!!」
触手の毒液が股間の敏感な部分を濡らし、神経を痺れさせながら体内の奥深くへと侵入していく。
全身が痙攣し、ミス・ユニバースの膀胱が制御を失って、スーツの下半身から液体があふれ出した。
毒液の刺激と恐怖による失禁が実験台の上を濡らしていく。
激しく失禁したミス・ユニバースの体から触手が離れると、また別のアームが腹部と大腿に吸着する。
「電撃注入──開始」
更なる刺激が体中を襲い、ミス・ユニバースは絶叫した。
「ぎゃあああああああああっっっ!!助けてぇええええっ!!」
《嫌だ……もう無理……お願い、やめて……助けて、誰か……誰か……っ!!》
意識が砕けそうになる中、最後の装置が静かに降下した。
「最終吸引──開始」
透明な吸引触手が、胸部と股間部に再び接触。
胸部では濡れたスーツの胸に吸い付き、毒液の浸透した乳房から吸引を開始する。
股間部では、ハイレグの隙間に侵入した触手が蠢き、身体の内側から残されたエナジーを激しく、容赦なく吸引していく。
「い……いや……やだぁっ、たすけ……っ、あああっっっ!!」
吸い取られる感覚は、ただの痛みではなかった。
奥の奥から、女としての誇りも魂も、ぐしゃぐしゃに絞り取られていくような……。
血管が裏返るほどの激痛と、頭の芯まで貫く電撃のような衝撃。
全身がひくつき、呼吸も、涙も、声さえも制御できない。
(だめっ……いやっ……お願い、もうやめて……こんなの、こわれちゃう……!)
(力が……力がどんどん……身体の奥から消えてく……!私……私、もう……っ!)
悲鳴が絶頂に達し、全身がのけ反った。
「ぎゃあああああああああっっっ!!!!!」
その叫びは、決して届かない。誰にも、何にも、届かない――
宇宙の真空に吸い込まれるような絶望と、沈黙が彼女を呑み込んでいく。
視界が白く霞み、痛みすら遠くなっていく中で、最後の一滴まで吸い尽くされる感覚が残る。
(ああ……もう……おしまいなんだ……)
そして光が弾け、変身が解けた。
ミス・ユニバース──美咲エリカは、汗と涙、そして失禁に濡れたインナースーツ姿のまま、ぐったりと脱力し、沈黙した。
「個体B──吸収完了。生体反応、消滅」
エピローグ:死の静寂
静まり返った実験台の上。
命尽きた二人のヒロインが、静かに横たわっていた。
変身はすでに解け、マスクとバトルスーツは消えている。無防備なインナースーツが、汗と毒霧、涙と失禁で濡れていた。
股間から流れ出た水の跡が、無惨な最期を静かに物語っている。
「恐怖エナジー収穫完了。回収率:最上級」
冷たい合成音声が満足げに鳴り響く。
誰も来ない。誰も助けない。
ただ記録装置だけが、すべての光景を黙々と記録し続けていた。
──ヒロイン狩り、完了。
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