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ごー
タイムアスモデウス
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Katherine
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ミス系マニア
■タイトル 

マスク蒐集者ヒロインキラー 〜ミス・エクシード最後のマスク〜 [No.10949]

■プロット
ヒロインを殺してマスクを蒐集する宇宙のハンター、ヒロインキラー。ミス・ハートがその手にかかって殺され、マスクを奪われる。ミス・ハートの仇を打つため敵の宇宙船に乗り込むミス・エクシード。だがその眼前には、ヒロインキラーがこれまでに殺してきたヒロインたちのマスクが、数百も陳列されていた。絶望的な光景に戦慄し、怯え始めるミス・エクシード。何とかヒロインキラーと戦おうとするが、力の差は歴然で、なすすべもなく敗北してしまう。力尽きたミス・エクシードを完全に陥落させ、ヒロインの心まで折ったヒロインキラーは、彼女に処刑を宣告する。マスクを差し出すから助けてと命乞いするミス・エクシードだったが、ヒロインキラーは自分が殺したヒロインのマスクにこそ価値があるのだと残酷に告げる。処刑装置に固定されたミスエクシードは、恐怖で失禁し、泣き叫んで命乞いするが、最後はエナジーをすべて奪い尽くされ、無残に絶命してしまう。ヒロインキラーは息絶えたミス・エクシードからマスクを剥ぎ取り、陳列棚に加えるのだった。【死亡エンド】


■プロローグ:処刑遊戯のはじまり

廃工場の天井からぶら下がる錆びた鉄骨が、風に軋む。そこに、鮮やかなピンクのバトルスーツが擦れ、かすかに火花を散らした。

金髪マスクに身を包んだヒロイン、ミス・ハートが、片足を引きずりながら必死に逃げている。腕と太腿にボウガンの矢が深々と突き刺さり、血がスーツに滲んでいた。

「やだ……お願い……やめて……」

振り返ると、漆黒の外套を纏った獣のような男、ヒロインキラーが静かに、だが確実に彼女を追っていた。
逃げ場を求めて駆け込んだ通路の先は、錆びた鉄の壁。行き止まりだった。

「う、うそ……やだ、ここじゃ……」

壁に背中を押し付けるようにして、ミス・ハートは後ずさる。金髪マスクの中で、呼吸が荒くなる。恐怖に喉が締めつけられ、心臓が爆発しそうなほど脈打つ。

「もう戦えない……お願い……命だけは、命だけは助けて……」

壁に背をして震えるミス・ハートの足元に、ぽたり、と音がした。全身の震えとともに、彼女の膀胱が弛緩し、股間からじわりと温かい液体が流れ出る。ピンクのバトルスーツが股の部分から色濃く染まり、太腿に沿って滴が垂れていく。

「た、助けて……殺さないで……お願い、なんでもするから……!」

しかし、ヒロインキラーはその懇願に一切耳を貸さず、無言でボウガンを構えた。

「いやっ! やめて! お願やめてえええええッ!!」

一発、また一発――

鋭い音とともに、矢がミス・ハートの肩に、腹に、太腿に突き刺さる。そのたびに身体がビクリと痙攣し、バトルスーツが血に染まっていく。足の力が抜け、その場に膝をついた彼女は、前のめりに倒れ込む。

ヒロインキラーは、ミス・ハートの倒れた身体に近づき、その肩をつかんで力任せに仰向けに返した。血と汗、そして恐怖にまみれた彼女の身体がさらされる。

「いや……死にたくない……死にたく、ないのに……」

金髪マスクの中で涙があふれ、口元には涎がにじむ。だがヒロインキラーは冷酷なまでに正確に矢を射ち込み、最後の一撃が彼女の胸を貫いたとき、ミス・ハートの体は崩れるように沈黙した。
動かなくなった彼女の前に、ヒロインキラーがしゃがみこむ。

「地球のヒロイン……弱すぎるな。もう少し抵抗してくれれば、楽しめたものを」

そう呟くと、手を伸ばして金髪マスクを剥ぎ取った。装着機構が外れると同時に、ミス・ハートの素顔が現れる。涙と涎で濡れた顔は、もはや生気を失っていた。

やがて、バトルスーツが静かに粒子となって消え、彼女の身体はピンクのインナー姿を晒したまま、無防備に横たわる。首から股間までを覆うハイレグの戦闘用下着――だがその姿には、もはや戦士としての誇りも、抵抗の意志も残っていなかった。
ヒロインキラーは剥ぎ取った金髪マスクを腰に下げ、影の中へと姿を消した。


■第一章:ミス・エクシード、出撃

廃工場の床に横たわる、インナー姿のミス・ハート。
その顔は冷たく、青ざめ、あらゆる感情を失っていた。股間からは乾きかけた失禁の痕が見え、バトルスーツが消えた後の無残な姿が、惨たらしい結末を物語っている。

そこへ現れたのは、同じく金髪マスクにピンクのバトルスーツを纏ったヒロイン、ミス・エクシードだった。

「……ミス・ハート……! こんな、こんな……!!」

拳を握りしめ、悔しさに震える。すると、死体の傍にふわりと揺れるようにして、ヒロインキラーのホログラムが出現した。

「来ると思っていたぞ、ミス・エクシード。お前が最後の獲物だ」

怒りに震えるミス・エクシードを見下ろすように、ヒロインキラーは座標を告げた。

「仇を討ちたければ、座標Z23へ来い」

ホログラムが消えると、ミス・エクシードはすぐに工場を飛び出した。

座標Z23――森の中に隠された、異形の宇宙船。
ミス・エクシードは船体の傍に近づき、慎重に内部へと足を踏み入れた。艦内には不気味な静寂が支配し、床を踏みしめるたびに靴音が反響する。

「……出てきなさい、ヒロインキラー。あたしが、お前を……!」

そこへ、正面から現れたのは、待ち構えていたヒロインキラーだった。

「来たか。これで、俺のコレクションも完成する」

その背後には、数百に及ぶヒロインたちのマスクが陳列されたショーケースが並んでいた。

「これが……全部……!」

視界が歪むような衝撃が、ミス・エクシードの全身を包んだ。自分と同じように戦った仲間たちのマスクが、冷たく無機質なガラスケースの中に、静かに並んでいる。

(こんな……こんな数……!?ありえない……!まさか、こんなに……!)

目の奥が痛む。喉がひりつく。指先がじわりと震え始める。

(違う……これは、怒りなんかじゃない……私……いま、怖がってる……)

足がすくむ。吐き気がこみ上げる。生きては帰れない——そんな予感が、はっきりと心に突き刺さる。

(私も、あの中に加えられるの……?殺される……このままだと、本当に……)

「地球のヒロインはつまらん。だが、最後の一人は……ゆっくり味わわせてもらう」

「……う……うう……まっ……負けるもんですか!」

かすれる声を無理やり張り上げ、ミス・エクシードは戦闘ポーズを取ると、一気に飛びかかった。だが、ヒロインキラーの動きはまるで獣。圧倒的な力で返され、肘打ちが脇腹を砕き、蹴りが腹を抉った。

さらに、彼はビリビリ放電する鞭を取り出し、それをミス・エクシードの首に絡めて締め上げる。電流が皮膚を走り、彼女の身体が大きく痙攣した。

「くっ……あああっ……!」

ぎりぎりと首を絞められ、電撃が断続的に流される。その苦痛に耐えきれず、彼女は泣き叫ぶ。

「い゛ぎゃあああああっ!!やだっ!やめてぇぇぇっ!!ううう゛ああああっ!!」

(……だめ……こんな……これじゃ……殺されちゃう……!)

「お願い……もうやめて……もう……やめて……!」

だが、ヒロインキラーは無言で出力を上げた。

「ぎゃあああああっ!!やだっ……やだやだやだっ!!やめでぇぇぇぇぇっ!!」

次の瞬間、全身の緊張が極限を超え、ミス・エクシードの膀胱が限界を迎える。

「ひぐっ……あ゛あ゛っ……やだぁ……いやぁああっ……も、もれちゃ……!」

スーツの股間部が一気に濡れ広がり、温かい液体が太腿を伝って流れ落ちた。羞恥と絶望が一気に押し寄せ、マスクの中で彼女の瞳が潤む。

「弱い。やはり地球のヒロインは、脆くて、壊れやすい」

ヒロインキラーはじわじわと迫り、拳を叩き込む。鳩尾、肋骨、肩……一撃ごとに全身が軋む。すでに立ち上がる力も残されていない。

「や……やめて……もうやめてぇ……!!おねがい……殺さないで……!!」

呻くように、叫ぶように、命乞いの声が洩れる。

(もうやだ……痛い……苦しい……誰か、誰か助けて……!)

だが、哀願の声も届くことはなかった。
ヒロインキラーは無言のまま、再び電撃を帯びた鞭を手に取ると、その先端をミス・エクシードの首に巻きつけた。

「や……あ……っ、やめ……やめて……っ!」

バチバチと火花を散らしながら、鞭が首を絞め上げる。喉に強烈な圧迫感が走り、言葉にならない嗚咽がもれた。

(息……できない……!)

マスクの中で瞳が見開かれ、舌がだらしなく震える。喉元にまとわりつく熱と電撃の痛みが、じりじりと意識を焼いていく。

(やだ……やだ……もう……これ以上……)

手足が痙攣し、視界がチカチカと明滅し始める。思考が霧に包まれ、身体から力が抜けていく。

「う……ぐぅ……っ……あ……」

そして、最後の一撃のように電流が喉を貫いた瞬間——
ミス・エクシードの身体がぐったりと脱力し、鞭が静かに解かれると、彼女はその場に崩れ落ちた。

仰向けに倒れたその身体は、まるで人形のように動かない。意識はすでに闇の底。反応も、声も、何ひとつ残されていなかった。

だが――その静寂のなか、敗北の余韻のように、小さな音が響く。
じわ……と、彼女の股間から染み出す温かい液体が、スーツを濡らしながら太腿を伝って広がっていく。

すでに羞恥も、抵抗の意志もない。全身の力が抜けきった彼女の肉体は、意識を手放した後もなお、無様なサインを刻み続けていた。
冷たく光る床の上に、その液体が静かに広がる音だけが、残酷な勝者の前で響いていた。

意識が暗転し、ミス・エクシードは深い闇へと沈んでいった。


■第二章:完全なる陥落

――意識が、にぶく戻ってくる。

深く、濁った底。水のような重さの中で、ミス・エクシードはゆっくりと浮かび上がっていた。

視界はまだ霞んでいて、全身がぬかるみに沈んだように重たい。四肢には痺れと粘つく鈍痛がまとわりついており、まるで自分の身体ではないようだった。バトルスーツの内側で、汗とも違うじっとりとした湿り気が肌を撫で、吐き気にも似た違和感が下腹を満たしていく。

(……ここは……?どうして……身体が……動かない……?)

意識は覚めているのに、手も足も指先さえも言うことをきかない。意志と肉体の接続が断たれたような、いやらしい空虚感。神経だけが生々しく活きていて、周囲の空気や湿度、スーツ越しの圧迫感すら異様に感じられる。

足音が――重く、獣のようにうなる気配とともに、近づいてくる。

「……最後の獲物だ。少し楽しませてもらうぞ」

視界の端に映った影。漆黒の外套をまとったヒロインキラー。
“人”ではない。だが“機械”でもない。本能でこちらを喰らおうとする肉食獣のような男。
その“獣”のような指先が、ぐいとスーツをつかんで彼女の身体を引き起こす。そして、爪のような感触を残しながら、胸、腹、下腹部へと、スーツ越しにぞわぞわと這い回るように触れてきた。

(ひっ……や、やめっ……さわらないでっ……!)

言葉は出ない。喉が震えているのに、声にならない。目が開いているのに、涙が滲んで視界が歪む。何より、スーツ越しの刺激が、皮膚に直接焼きつくように感じられた。

「……おまえの声……いい声だ。苦しみと……甘さが、溶け合っているな」

低く、獣の喉を鳴らすような声が、耳元で囁かれる。ぞわり、と背中に寒気が走った。

(ちがう……ちがうっ……! わたしは……っ!)

羞恥と恐怖。否定したいのに、身体がわずかに反応してしまっている。
震え、息が浅くなり、喉の奥がひくひくと痙攣する。スーツの内側で肌が粟立ち、吐息がマスクを曇らせていく。

(お願い……動いて、わたしの身体……動いてよ……っ!)

「抗っているのか。……では、刻んでやろう。おまえの芯に……敗北の記憶をな」

その言葉とともに、ヒロインキラーの獣爪が再びスーツ越しに這い回る。
胸元をなぞり、腹を押し、股間にじっとりと圧をかけてくる。
スーツは破かれていない。だが、何重にも重ねたその特殊素材ですら、感覚の“鋭さ”を遮ることはできなかった。

(やめてっ……やめてってばっ……身体が……身体が勝手に……!)

股間部に重たく生ぬるい感覚がたまっていく。痺れと圧迫と緊張。
それを“快感”と呼ぶにはあまりに異質で、不快で……でも抗えない。

(こんなのおかしい……反応なんか、してない……してないってば……!)

身体が震えている。自分のものではないように、勝手に震えている。
それを自覚するたびに、心の奥底がざらざらと削れていくような羞恥が押し寄せた。

(感じてない……感じてない……私はミス・エクシードなんだから……!)

そう叫ぶ声と同じくらいの強さで、別の声が心の中で囁いてくる。

――「もう、無理でしょ?だってあなた……」

(ちがう……ちがう……っ!!)

マスクの中で涙があふれる。喉は焼けるように乾き、口元から唾液が垂れていた。

「ほう……息遣いが変わってきたな。そろそろ、限界か?」

彼の手が股間部に圧をかけた瞬間――
びく、とミス・エクシードの身体が大きく跳ねた。
張り詰めていた感覚が弾け、強烈な放出感が襲ってくる。

(あっ……や……やだっ……!)

次の瞬間、スーツの内側を熱が伝った。
ぬるく、止めどなく溢れる感覚――彼女はそれが何か、すぐに理解した。

(……うそ……やだ……うそでしょ……?)

膀胱が痙攣し、熱い液体がスーツの中を伝っていく。
その感触は、あまりに生々しく、そしてあまりに明確だった。

(わたし……また……失禁……?こんな……こんな、あたしが……!)

羞恥の頂点。陥落の証。
敗北ではない――完全なる陥落。身体が敵の前で勝手に崩れていく。そんな自分を、彼女自身が許せなかった。

「ふふ……やはり、いい身体だったな。地球のヒロインとは……かくも脆い」

耳元で獣が笑う。

(お願い……もう……やめて……わたし……壊れちゃう……)

限界だった。心も、身体も。
マスクの中を涙と涎が濡らし、彼女の視界は白く霞んでいく。

そのとき、何かが――音もなく、ミス・エクシードの中で崩れ落ちた。
力が抜けていく。最後に響いたのは、どこか遠くで響くような、ヒロインキラーの声だった。

「……では、眠るがいい。おまえの恐怖を、たっぷりと刻んだままな」

ミス・エクシードの身体は、ぴくりとも動かなくなった。
深く、暗く、冷たい底へ――
彼女の意識は、再び、沈んでいった。


■第三章:マスクが剥がれる時

処刑室は、音もなく暗かった。

鉄の扉が開き、二体の警備ロイドが運んできたのは、力尽きたミス・エクシード。
その身体はバトルスーツ越しでもわかるほどに細かく震え、意識は朦朧としていた。

「……お願い……やめて……もう、やめて……」

すがるような声で泣きながら懇願する彼女を、ヒロインキラーは無言で見下ろす。
処刑台に横たえられた彼女の腕と脚は、無機質な金属の手枷足枷で固定された。

「最期の時間だ。ミス・エクシード」

ヒロインキラーの声は冷たく、乾いていた。

「このまま首を落とすのもいいが……それではせっかくのマスクが血で台無しだ」

彼は処刑装置のスイッチを操作しながら続けた。

「お前のエナジーを、すべて吸い尽くす。それで死ぬがいい。お前の力が尽きたとき、マスクは簡単に外れる。それが理想だ」

「マ……マスクは、差し上げます……差し上げますから……お願い、命だけは……お願い……たすけて……」

マスクの中で涙を流し、声を震わせながら、ミス・エクシードは哀願する。
その心には、かすかな希望と絶望が混じり合い、冷たい恐怖が背筋を這い上がっていた。

(嘘……こんなの現実のはずない……誰か、誰か助けて……!
こんな死に方、いや……死ぬなんて、まだ……まだ生きていたいのに……!)

だが、ヒロインキラーは口元を歪めた。

「俺さまが欲しいのは、“自分が殺したヒロインのマスク”だ。生きたまま差し出すなど、興ざめにもほどがある」

彼が再度スイッチを押すと、処刑装置が起動。
複数の細い触手が天井から伸び、ミス・エクシードのバトルスーツの上から身体を包み込んだ。

「やっ、やめて……やめてぇっ!!」

触手が彼女の全身からエナジーを吸引し始める。
バトルスーツは悲鳴のような電気音を立てながら赤く点滅し、エネルギーが急速に失われていく。

「いたい、いたい、やだっ……やだあああっ……!」

絶叫の中、彼女の身体が何度も痙攣する。
バトルスーツの内側では、緊張と恐怖でまたしても膀胱が制御を失った。
熱い液体がスーツの股間から漏れ出し、処刑台を濡らしていく。

(なにこれ……身体の中、引き剝がされてるみたい……!
骨の奥が燃えてる……心臓が、抜き取られる……!
やだ……怖い……怖い……怖いっ!!)

「エナジー残量、60%以下」

機械音声が無慈悲に告げた瞬間、彼女の身体がびくりと跳ねる。
それは、自身の命がすでに削られ始めているという宣告だった。

「お願い……許して……マスク、マスクだけじゃなくて、なんでもあげる……お願い、死にたくない……死にたくないよぉ……っ!!」

哀れな命乞いは、何の慈悲も引き出さない。
ヒロインキラーは無言で処刑装置の出力を上げた。
触手の動きが激しくなり、吸引が加速する。

「ひぃっ……ああああああっ!!痛いっ、やめてっ、もうやだぁぁっ……っ!」

マスクの内側は涙と涎でぐっしょりと濡れ、口元からは泡混じりの唾液があふれた。
視界がぐらつき、全身から力が抜けていく。

(だめ……もう、戻れない……!
このまま全部吸い尽くされて……私、私ころされる……!
やめて……やめてっ……死にたくない、死にたくない……!)

「エナジー残量、40%以下」

再び冷酷な声が響いた。
それに合わせて触手の吸引は一段と鋭くなり、彼女の肩と胸が跳ね上がるように痙攣する。

「あぐっ……っあ……ぅぅ……!」

喉から漏れる苦鳴は、もはや言葉にならなかった。
脳が熱に焼かれ、身体の芯から命が削られていくのを、彼女自身が感じていた。

(終わる……私、死んじゃう……!
暗い……何も見えない……!私、怖いよ……死ぬの、こわい……!!)

「エナジー残量、20%以下。対象の生命力、臨界点を突破」

その声に合わせて、彼女の四肢が大きく跳ね、またしてもスーツの中で温かい液体が広がる。

「もぅ……イヤ……ママ……たすけて……」

意識の底で、彼女はかすかに幼い記憶を呼び戻す。
だが、それも空しく、やがてマスクの中の瞳が完全に虚ろに染まった。

「エナジー残量、0%。対象の生命活動、停止を確認」

処刑装置が静止し、触手がゆっくりと引き戻される。
処刑台に残されたのは、すでに息絶えたミス・エクシードの亡骸だった。

バトルスーツは機能を喪失し、全身に貼りつくように密着している。
股間部には、失禁と汗が混じった液体が滲み、無様に濡れ広がっていた。
ヒロインキラーはその亡骸に近づき、丁寧に金髪マスクを外す。

「……実にいい顔だ。恐怖と絶望、そして死。それを包んでいたマスク……これこそ、最高のコレクションだ」

マスクを手に取り、陳列棚へと向かうヒロインキラーの背後で、命を失った女戦士の素顔が、光の届かない処刑台に静かに晒されていた。


■エピローグ:仮面の行方

処刑室には、もう音ひとつ残されていなかった。

ミス・エクシードのマスクはすでに外され、無機質な台座に陳列されている。金髪マスクの内側には、彼女の涙と汗、そし絶望の痕跡がかすかに残されていた。

そのすぐそばに、命を失った彼女の姿が横たわっている。

変身は解除され、戦士の証であったバトルスーツは消え去っている。
代わりに晒されたのは、首元から股間までを包むピンクのインナー――無防備な下着のような布地。

もはやそれは、ヒロインとしての防具ではなく、敗北と晒しの象徴だった。
その姿には、抵抗の意志も、誇りも、正義も、何ひとつ残ってはいない。

彼女は最期まで足掻いた。
だが、足掻いた末に待っていたのは、尊厳を剥がされ、力を奪われ、マスクを剥ぎ取られた“ただの人間”としての終焉だった。

そのすべてを、ヒロインキラーの宇宙船のシステムが静かに記録し、無言でアーカイブに追加する。

コレクションルームの棚には、彼女の仮面が新たな戦利品として、無数のマスクのひとつとして飾られている。

静寂の中、ヒロインの物語は終わった。





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