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タイムアスモデウス
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Katherine
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モーリー夕
■タイトル 

戦隊ヒロイン孤軍奮闘 ~シールドピンク 狙われた最弱の戦士 [No.10919]

■プロット
●あらすじ

地球侵略を企む魔科学帝国デッドダルクと戦う超戦隊シールドファイブ。シールドファイブの紅一点、シールドピンク・桃尾マキは、心優しき戦士だが、他のメンバーよりも戦闘能力が劣ることを気にしていた。デッドダルクの幹部・デッドギル将軍は、女であり戦闘能力の劣るピンクが戦士として戦っていることを苦々しく思っており、ピンクを孤立させ集中攻撃する作戦に出る。
マキは、デッドダルクの攻撃が激しさを増していることを感じ、戦闘能力の劣る自分が仲間の足を引っ張ってしまうという不安に襲われていた。マキは1人でパトロール中に怪しい男に襲われる。怪しい男の正体はデッドダルクの怪人であった。仲間に連絡をしようとするマキだったが、怪人に挑発され、単身で戦いに挑む。マキはシールドピンクに変身し怪人と戦うが、苦戦を強いられ、デッドダルクの本拠地デッドピアに連れ去られてしまう。
脱出不可能な空間で、仲間とも連絡が取れない絶望的な状況の中、デッドダルクの怪人が次々とピンクに襲い掛かる。必死に戦うも、戦闘能力の低いピンクでは歯が立たず、デッドダルクの怪人たちは弄ぶかのようにピンクを追い詰めていく。


●登場人物

【シールドピンク・桃尾マキ】
シールドファイブの一員で、才色兼備で心優しい女戦士。戦闘能力は男性メンバーに劣るため、デッドダルクとの戦いでも度々ピンチに陥り仲間に助けられることも多く、本人もそのことを気にしている。
※元ネタは大戦隊〇ーグルファイブのゴーグ〇ピンクですが、各名称、変身前のコスチューム、変身後の強化スーツ(縦伸び仕様、レザーグローブ、マスクの唇を象ったデザインなど)はGIGAさんのシールドファイブをモデルにさせていただいています。

【デッドギル将軍】
デッドダルクの指揮官。残忍な性格だが卑怯な手段を好まない武人としての誇りも持つ。シールドレッドをライバル視し正々堂々と勝負することに闘志を燃やす一方、力の劣る女性でありながら戦士として前線で戦うシールドピンクを快く思っていない。

【デッドダルクの怪人】
ピンクを狙う怪人たち。
※複数登場しますが、登場する人数にこだわりはありません。


●ストーリー

1 序章

シールドピンクがデッドダルクの怪人と戦っている。だが他のメンバーよりも戦闘能力の劣るピンクは窮地に陥っていた。
「ああぁ!」
怪人がピンクにとどめを刺そうとしたその時、シールドレッドが加勢し、必殺技で怪人を倒した。
「ピンク、大丈夫か!?」
「ええ、ありがとうレッド」
ピンクがレッドの手を借り起き上がった。
「デッドダルクの攻撃が激しさを増している。だがオレたちは負けるわけには行かない」
「ええ、地球の平和を守るのが私たちシールドファイブの使命ですもの」
2人は基地へと帰って行った。


2 作戦

デッドダルクの指揮官・デッドギル将軍が戦いの映像を悔しそうに見ていた。
「おのれ、またも失敗とは、シールドファイブめ。それにしても、我慢ならんのはシールドピンク、たいした実力もなく仲間がいなければ何もできぬくせに、いい気になりおって!」
一体の怪人がデッドギル将軍の前に現れた。
「デッドギル将軍、シールドピンクなど所詮1人では何もできない女。仲間から孤立させ、集中攻撃を浴びせればイチコロではありませぬか」
「このデッドギル将軍にそのような卑劣な手を使えと言うのか!?しかもシールドピンク如きに。そんな手を使わずともシールドピンクを始末することなど容易い!」
「しかし、そのようなことを言っていてはまたいつものように仲間が助けに入るのがオチ。シールドピンクを孤立させ、自分の無力さを思い知らせてやるのです。それに、これ以上失敗を重ねては、デッドギル将軍のお立場も危ういかと…」
デッドギル将軍は小細工を好まぬ武人であり、シールドピンクを仲間から孤立させて集中攻撃する作戦など好むところではなかった。だが、度重なる失敗により立場も危うく、手段を選んでいる場合ではなかった。
「…よし、ではお前に任せる」


3 不安

シールドファイブの基地ではマキがこれまでの戦闘データを分析していた。
「デッドダルクの攻撃が日に日に激しさを増してきているわ。今までは5人の力を合わせて勝つことができたけど、戦いはさらに厳しいものになるわ…」
マキは、前回の戦闘中にレッドに助けられたことを思い返していた。
(私の戦闘能力はレッドたちには及ばない。今のままでは、私がみんなの足手纏いになっちゃう…)
レッドがマキに声を掛ける。
「マキ、どうしたんだ?」
「え?いいえ、何でもないの。1日も早く戦いを終わらせて、平和を取り戻さなくてはね」
「ああ、そうだな」
(そう、私たちシールドファイブの使命は、地球の平和を守ること。弱気になんてなっていられないわ!)
マキはパトロールに出掛けた。


4 罠

パトロール中のマキの前に怪しい男が現れた。
「どうかされましたか?」
「フフ、1人でどちらへお出掛けかな、シールドピンク?」
男が突然マキに襲いかかる。マキが攻撃を受け止める。
「何をするの!?まさか、デッドダルク!?」
男が笑みを浮かべて走り去る。
「待ちなさい!」
マキは男の後を追い廃墟に辿り着いた。周囲を警戒しながら中に入ると先ほどの男が待ち構えていた。
「何者なの!?正体を現しなさい!」
男は笑みを浮かべ、怪人へと姿を変えた。
「やはり、デッドダルクの怪人!何を企んでいるの!?」
怪人は答えない。マキはすぐに右手のブレスで仲間に連絡を入れようとしたが、思い止まった。
(ここで連絡をしたら、またみんなを頼ることになる…それじゃあ今までと何も変わらない…!)
怪人がマキの心を見透かしたように笑う。
「どうした、シールドピンク、1人で戦うのが怖いか?そうだろうな、貴様は1人では何もできぬ小娘、シールドファイブの足手纏い。いつものように仲間を呼んで助けてもらったらどうだ?」
怪人がマキを挑発する。
「な!?馬鹿にしないで、私だってシールドファイブの一員、足手纏いなんかじゃない!1人でも戦えるわ!」
マキが右手の変身アイテム・シールドブレスを翳した。
「シールドチェンジ!」
ブレスが呼応し光を放つ。桃色に輝くパンツスタイルの強化スーツがマキの体を覆う。マスクが装着され、額に埋め込まれた宝石が光を放つ。桃色の戦士・シールドピンクに変身が完了する。
「シールドピンク!」
ピンクが勇ましくポーズを決めた。挑発に乗り仲間に連絡せずに変身したピンクを見て、怪人が笑みを浮かべた。怪人がピンクに襲い掛かる。ピンクも応戦するが、次第に怪人のパワーに押され始めた。
「ああ!きゃああ!」
怪人の攻撃を食らい、武器で体を抑え付けられた。必死に藻掻くが、怪人の力は凄まじく身動きができなかった。
「うう、ぐう…!」
「ピンク1人では相手にならんな」
ピンチに陥ったピンクの前に、デッドギル将軍が現れた。
「まんまと罠に嵌りおったな、シールドピンク」
「デッドギル将軍!?罠、ですって…!?」
「オレは、女のくせに戦士だなどと粋がって戦場に出る貴様に我慢ならなかったのだ。1人では何も出来ぬ小娘。仲間から孤立させ、自分がいかに無力かを思い知らせるために誘き出したのだ」
「私を、孤立させるため…!?」
ピンクは焦りを隠せなかった。怪人が武器に力を込め、ピンクの体を持ち上げた。
「うう…ぐ、ああああああ…!」
異次元空間の扉が現れた。怪人がピンクを空間の入り口に放り込んだ。
「あ、きゃああああ!」
「シールドピンク、女のくせに我らデッドダルクに楯突いたこと、後悔するが良い」


5 孤軍奮闘

「う、ここは?」
ピンクは広い空間に放り出されていた。
「デッドダルクの魔城、デッドピアへようこそ、シールドピンク」
「デッドギル将軍!ここが、魔城デッドピアですって!?く、こちらピンク、応答願います!応答願います!」
ピンクは瞬時に危険を察知した。ブレスで仲間に連絡を試みるも応答はなかった。
「デッドピアは超次元空間、助けを呼ぶことなどできん」
「そんな…!」
(助けを呼ぶことはできないなんて…ううん、弱気になってはダメよ。私1人でも戦うのよ!)
ピンクは、単身で敵の本拠地に連れてこられたことに狼狽しながらも必死に強がった。
「デッドギル将軍、わざわざデッドダルクの基地まで連れて来てくれるなんて好都合だわ!ここであなたたちを倒してやるわ!」
強い言葉で自らを奮い立たせた。
「クックック、たった1人で、しかもシールドファイブの中で最も戦闘能力の劣るピンクが笑わせる!」
「くっ…!」
先ほどまで戦っていた怪人が再び姿を現した。ピンクが身構える。
(デッドダルクの本拠地ともなれば、いったいどれほどの敵がいるのか想像もつかないわ!新たな敵が現れる前に何とか脱出を…!)
怪人がシールドピンクに襲い掛かった。新たな敵が現れる前に決着をつけたいピンクであったが、怪人のパワーとスピードに圧倒され苦戦した。
「きゃああ!」
「口ほどにもない」
ピンクが怪人の猛攻に晒される。強化スーツを斬り付けられ吹き飛ばされた。強化スーツが火花を上げる。
「ハッハッハ!どうだ、1人では歯が立つまい!たいした実力もないくせに、仲間の陰に隠れていい気になりおって。己の無力さを思い知れ!」
デッドギル将軍が高笑いする。怪人がなおもピンクを攻め立てる。戦いは一方的だった。
「はぁ、はぁ…負けない…私だってシールドファイブの一員、私だって…!」
「まさかもう終わりか?これでは全く張り合いがない」
一方的な展開に、怪人が余裕を見せる。ピンクはその隙を見逃さなかった。状況を打開すべく必殺の武器を取り出し構えた。
「今だわ…シールドリボン!とう!」
ピンクの最強の武器が怪人を締め上げる。
「何っ!?」
「リボンスパーク!」
ピンクがリボンから電流を放つ。怪人が倒れ込んだ。
「はぁ、はぁ、やったわ!」
「ぬうう、あの馬鹿者が油断しおって!シールドピンクに思い知らせてやるはずが、これでは逆効果ではないか!」
ピンクがデッドギル将軍に向き直った。
「どう!?私1人でも戦えるわ!女だからといって甘くみないで!」
「おのれ調子に乗りおって!…だがまあ良い。貴様の地獄はこれからよ」
デッドギル将軍が悔しそうな表情を浮かべるが、すぐに落ち着きを取り戻す。ピンクがたじろぐ。デッドギル将軍が手を翳すと、新たに2体の怪人が出現した。
「そんな、新たな怪人が!?」
「何を驚いている。ここは魔城デッドピア、貴様を狙う怪人は無限に現れると思え」
次々に敵が現れる絶望的な状況でも、ピンクは果敢に立ち向かって行った。だが1対2では太刀打ちできず追い詰められていく。
「きゃあああ!やはり、2体の怪人が相手では…!」
「1人でも勝てるのではなかったのか?もっと本気で戦ったらどうだ?」
必死のピンクをあざ笑うかのように、怪人たちは余裕でピンクを甚振っていた。
「ああ!くっ、こいつら、私を甚振って楽しんでいるわ…!」
不利を悟ったピンクは、何とか攻撃を逃れその場から退却する。
「ハッハッハ、敵を目の前にして尻尾を巻いて逃げるとは無様な!」
デッドギル将軍たちがゆっくりと後を追った。

ピンクはデッドピアの中をさ迷っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ…このままではやられてしまう、何とか脱出する方法を…」
出口もわからず走り続け、やがて広間に辿り着いた。そこは先ほどまで戦っていた場所であった。
「はぁ、はぁ、ここは、さっきと同じ場所!?」
「ハッハッハ!この魔城デッドピアは通路を操作することも容易い。逃げても無駄だ」
デッドギル将軍が怪人たちを引き連れて追いついてきた。
「そんな…デッドギル将軍、見損なったわ!あなたは敵ではあっても、正々堂々と戦う武人だと思っていたわ。でも、こんな卑劣な手を使わないと戦えないなんて!」
「だ、黙れ!貴様などオレの相手ではない!仲間の助けがなければ何もできんことを思い知らせるため、敢えてこの作戦に出たのだ!」
再び怪人たちがピンクに襲い掛かった。応戦するピンクだったが、やはり2体を相手にしては太刀打ちできず甚振られた。吹き飛ばされ倒れこんだピンクの前に、新たに2体の怪人が現れた。怪人がピンクのマスクを蹴り上げた。
「うああ!そんな…また新たな怪人が…!」
4体の怪人がピンクを囲む。
「このままじゃ…これ以上敵が現れたら本当に太刀打ちできない!」
「己の無力さがわかったか、シールドピンクよ。貴様は足手纏いに過ぎん!」
「私は、足手纏いなんかじゃない…!私だって…私だって!」
ピンクが何とか怪人たちと距離を取る。
「シールドリボン!はっ!とう!」
ピンクが華麗にリボンを操り怪人たちを攻撃する。だが怪人たちに決定的なダメージを与えることは出来なかった。
「そんな攻撃でどうしようというのだ」
「くっ…やあ!」
ピンクの放ったリボンを怪人が受け止める。
「ああっ!?くっ、リボンスパーク!」
ピンクがリボンから電流を放つ。だが怪人には通じず、逆にリボンからエネルギーを流し込まれた。
「きゃああああ!」
強力なエネルギーがピンクの体を蝕み、逆にピンクが大ダメージを受ける。怪人たちがピンクからリボンを奪い、破壊した。
「シールドリボンが!?」
「まだまだ地獄はこれからだぞ、シールドピンク!」
デッドギル将軍の合図に呼応するように新たに2体の怪人が現れる。
「そんな…そんな、いったいどれだけ現れるの!?このままじゃ、このままじゃ…!」
怪人たちが一斉にピンクに襲い掛かった。
「ああああああああ!」
敵は増え続け、武器も破壊され、状況はどんどん悪化していく。怪人たちは余裕の笑みを浮かべながら容赦なくピンクを傷つける。
「こいつら、何ていう強さなの!?完全に、遊ばれているわ!」
ピンクも応戦するが、多勢に無勢で集中攻撃を受ける。
「うう!ああああ!耐えるのよ、きっと今頃みんなが、この超次元空間に来る方法を探してくれているわ…それまで、耐えるのよ!ぐう!」
「結局仲間が助けてくれるのを期待するのか。だが残念だったな。地上にも攻撃を仕掛けている。お前の仲間たちは地上を守るので精一杯、助けにくることはない!」
「そ、そんな…!」
怪人の強烈な一撃がピンクに直撃する。
「きゃああああああ!」
攻撃を受けるたびピンクの叫び声が響き渡った。
「はぁ、はぁ、シールドスティック!やあ!」
ピンクは残された武器、ホルスターに携行した短剣で必死に抵抗した。だが多勢に無勢で勝負にならなかった。怪人たちは余裕の表情で容赦なくピンクを傷つけていく。
「ぐ、うう…うあああ!」
攻撃を受け続けたシールドスティックが折られてしまう。丸腰になったピンクを怪人たちが襲う。鋭い爪がピンクを切りつけ、強化スーツが火花を散らす。
「きゃああああ!ああああ!」
容赦ない攻撃が続く。強化スーツにダメージが蓄積していく。バイザーが警告を告げる。
「はぁ、はぁ、そんな!バイザーが警告を!?強化スーツの防御機能が限界だというの!?」
武器も失い、ピンクにとって強化スーツが守ってくれていることが最後の希望であった。だがバイザーは無情にも強化スーツの防御機能が危険水域に達していることを告げていた。ピンクを一層の絶望感が襲った。
「敵は次々と現れ、みんなの助けも期待できない、そのうえ強化スーツまで破壊されてしまったら…どうすればいいの!?」
怪人の強烈な一撃がピンクを切り裂いた。
「ああああああ!」
強化スーツが爆発を起こした。破損箇所から内部メカが露出し、火花を上げていた。
「うう、ああ、そんな、強化スーツが…破壊されてしまうなんて…ああああ…!」
ピンクはダメージが大きく起き上がることができなかった。
「頼み綱だった強化スーツが無残だな。次はここだ」
怪人がゆっくりとピンクに近づき、ピンクの股を切り裂いた。
「ああああ!」
ピンクの強化スーツの股の部分が破壊され内部メカが露出していた。
「あああ!?そ、そんな、強化スーツが、股が…!」
ピンクが呻き声を上げ股を覆い隠す。怪人たちがピンクをあざ笑う。
「情けない姿だな、シールドピンク!」
傷ついたピンクに怪人たちが近づく。
「あ、うう…こちらピンク、応答願います…レッド、ブラック、みんな、応答して…!」
無駄とわかりつつも通信を試みた。
「無駄だと言ったはず。貴様は1人で戦うしかないのだ!」
「くっ、うう…!」
怪人たちがピンクを担ぎ上げた。
「あ、な、何をするの!?離して…降ろして!」
ピンクを揶揄う様に弄ぶ。
「ハッハッハ、どうだ、良い眺めだろう」
「離しなさい!やめて、降ろして…!」
「そんなに降ろして欲しければ望み通りに」
怪人たちがピンクを放り投げた。
「きゃあ!」
怪人たちがピンクににじり寄る。
(完全に遊ばれている…このままじゃ…このままじゃ…!)
怪人たちが一斉に攻撃を仕掛ける。ピンクは避けることも何度も切り裂かれる。
「きゃあああああ!ああ!ああああああん!」
ボロボロのピンクに、バイザーが一層激しく警告を告げる。強化スーツはあちこちから内部メカが見えている。
「強化スーツが…もう、持たない…!」
「そろそろ止めだ」
怪人たちが力を集中し、ピンクにエネルギーを放った。
「きゃあああ!うあああああ!あああああ!」
傷ついた強化スーツがあちこちから火花をあげた。ピンクが崩れ落ちた。


6 戦士の誇り

「はぁ、はぁ、はぁ…あうう!」
「シールドピンク、己の無力さを思い知ったか。だがオレとて、女1人を集中的に狙う作戦は好むところではない。負けを認め、シールドファイブの基地の場所を言えば、助けてやっても良い」
ピンクは震える手を無理やり押さえつけた。
「女だからといって甘く見ないでと言ったはずよ!私はシールドファイブの一員…自分が助かるために、シールドファイブの基地の場所を言うなんて絶対できない!」
「な、何だと!?」
ピンクが応じると思っていたデッドギル将軍には予想外の答えだった。
(この絶望的な状況の中でも、自分の命よりも戦士としての誇りを選ぶというのか?シールドピンク、女とはいえ、戦士としての誇りと覚悟は他のシールドファイブにも引けを取らぬというのか。それに引き換え、オレは、女1人を相手に卑劣な作戦を…いや、だが、もう失敗は許されぬのだ!)
「ええい、生意気な!ならば望み通り、このオレ自らさらなる絶望を味わわせてやる!」
デッドギル将軍は自らの葛藤を振り払うようにピンクを押さえつけた。
「触らないで、離して!」
抵抗むなしくピンクはあっという間に取り抑えられた。
「あ…あぁん!やめ、て…!やめなさい…いやぁ!」
デッドギル将軍がピンクの体を撫でた。
「何を…きゃっ!」
「フン、いい体ではないか」
「やめて、触らないで!」
デッドギル将軍がピンクの胸を揉み拉く。
「はぁ、ん!」
ピンクは必死に抵抗するが、美しい光沢の強化スーツで体を捩る姿は一層官能的だった。デッドギル将軍がピンクのマスクを何度も踏み付け蹴り飛ばした。
「ああっ!やめ…あああ!マ、マスクが…」
ピンクのマスクが吹き飛ばされた。露になった素顔は言葉とは裏腹に恍惚としていた。
「気持ちよさそうな顔をしている」
デッドギル将軍がピンクの股を撫でる。
「強化スーツの下では、ぐっしょりと濡れているのだろうな」
「そ、そんなわけ…!」
デッドギル将軍がピンクの股にエネルギーを流した。
「ああああああぁ!…はっ!?いやああぁ!」
ピンクの強化スーツがさらに破壊され、秘部が覗いていた。デッドギル将軍が自らの男性器を露出させた。
「いやっ…なに!?」
デッドギル将軍はピンクの背後に回り、男性器をゆっくりとピンクの秘部に擦り付けた。
「な、何をする気!?やめて、そんなこと、許さない!ま、待って、お願い、私、今までそんなこと…あぁんん!」
ゆっくりと挿入された。
「いや…いや…あっ…痛ぃ…あっ…ああぁ…ん、やめて…うっ…くっ…こんなこと…痛ッ…許さないから…お願い、抜いて…!」
デッドギル将軍が腰を振る。
「いや…もうやめて、こんなことしないで…!」
デッドギル将軍の腰の振り方は、荒々しくもどこかピンクに対する慈悲が感じられた。それが一層ピンクを惨めにした。
「やめて…お願いだから…あぁ…あぁ…やめてぇ…早く…抜いてぇ…!」
言葉とは裏腹に蕩けた様な表情になっていく。
「段々と良くなってきたようだな。いい加減負けを認め、基地の場所を言うのだ!」
「そ、そんなこと…う、うぅ…」
(私…私…!)
ピンクが唇を噛んだ。
「私は、シールドピンク…正義の戦士よ!デッドダルクなんかに…絶対に、負けるものですか…!」
「チッ、まだ心が折れないとは」
デッドギル将軍がいっそう腰を強く振る。
「あん、ああぁん!」
(うそ、さらに激しく…!)
デッドギル将軍が一段と激しくなる。フィニッシュが近づいていることがわかる。
「あ、あ、あ…ぅうん…ダメ、それだけは、やめて…ダメぇ!」
デッドギル将軍がピンクの中に出した。
「あ…あ…うぅ…許さない…」
ピンクがデッドギル将軍を睨みつけた。ピンクを淡い光が包み、変身が〇〇解除された。
「あ、ぐう、変身、が…!」
変身が解けたマキのダメージは大きく、衣服はボロボロになっていた。


7 戦士の誇り2

「次はオレたちの番だ」
今度は怪人たちがマキを取り囲み、愛撫と呼ぶには荒々しい力でマキの体を弄んだ。
「いや…やぁ…!」
マキは必死に体を捩り抵抗するが、力が残されておらず、為されるがままであった。怪人たちがマキの下着を捲り上げた。
「きゃああ!何をするの、やめてえ!」
露になった美しい胸を、激しく揉み、乳首を指で弾いた。
「硬くなっているんじゃないか?」
「あっ…ん!だ、黙りなさい…!やめてえ!」
指に力を入れマキの両乳首を摘む。
「あ、やっ…痛…!」
怪人たちがマキの胸を揉み始めた。マキは体を捩り必死に抵抗した。怪人がマキの下半身に手を伸ばす。
「あ…何を…いやぁ!」
怪人がマキの衣服を剝ぎ取り、体中を愛撫し始めた。
「…ん…あぁ…ん…!」
マキは声を出さぬよう耐えていたが、それでも時折喘ぎ声が漏れた。
「弱過ぎて戦いでは使い物にならないが、体は極上だ」
「戦士として戦うよりも、体で仲間を慰めてやった方がよほど役に立つんじゃないか?」
「黙れ…黙りなさい!」
マキにとってこれ以上に悔しいことはなかった。
(悔しい、悔しい…こんな奴らに…!)
「さて、そろそろ…お楽しみだ」
怪人たちが、男性器のような肉棒を露出させた。
「な、いや…そんなもの…!」
嫌がるマキの姿を愉しむように挿入した。
「いや…いや…あっ…あっ…ああぁ…ん!」
ゆっくりと腰を振り始めた。前からは別の怪人が肉棒を無理矢理マキに咥えさせた。
「うっ…くっ…許さない…うぷ…ん…!」
マキが怪人を睨みつけた。必死に戦士の誇りを保つ。
(私はシールドファイブの一員・シールドピンクよ…こんな、こんなことで…!)
しかし、怪人たちの肉棒は太く、刺激に段々と喘ぎ声を我慢できなくなっていく。マキの表情も、凛々しく抵抗する正義の戦士から、恍惚とした表情に変わっていった。
「私は…あぁ…絶対に…あふン…ならな…んんん、あぁん!」
マキの喘ぎ声が響きわたる。長時間続いたご奉仕の時間は終幕を迎えようとしていた。
「あっ、あっ、あっ…もう…あああぁん!」
恍惚とした表情、虚ろな目、怪人が肉棒を抜き取った。
「ご褒美だ」
怪人たちは、マキの体に精液のような液体を次々とぶちまけた。
(デッドギル将軍だけでなく、怪人たちにまで…)
打ちひしがれるマキの前にデッドギル将軍が現れた。
「さあ、シールドピンクよ、これでもまだ戦うというのか。今度こそ、負けを認めるのだ」
デッドギル将軍は、今度こそマキを陥落させたと思った。マキは、液にまみれながらもデッドギル将軍を睨み返した。恐怖を感じながらもなお誇りを失わない眼のマキに、デッドギル将軍は驚嘆せずにはいられなかった。
「…何度も言わせないで!私は…シールドピンクはデッドダルクなんかに負けないわ!」
「これほど穢されても、戦士としての誇りは失わないというのか」
(力は弱くとも、戦士としての誇りは本物。シールドピンクの心は折れぬ)
「シールドピンクを連れていけ!」
「いや、は、離して…!」
デッドギル将軍の号令で、マキは怪人たちに連行されて行った。


8 最後の戦い

目を覚ましたマキの目の前に、デッドギル将軍が立っていた。
「シールドピンク、どうやらオレは、女だからと貴様の戦士としての覚悟を甘く見ていたようだ。痛めつけられ、穢されても負けぬ心の強さはシールドレッドたちにも引けを取らん。見事だ」
「当然よ…女であっても、地球の平和を守るためなら命を懸けるわ!」
「だが、シールドファイブは憎き敵、逃がすわけにはいかん。せめてもの敬意を表し、このオレ自ら一対一で葬ってやる」
デッドギル将軍がマキのブレスを放った。マキはブレスをキャッチし、戸惑いながらも右手に装着した。
「私は、最後まであきらめないわ!シールドチェンジ!」
マキがシールドピンクに変身した。
「シールドピンク!」
勇ましくポーズを決めたが、強化スーツのダメージは回復しておらず、胸や股の内部メカが露出していた。
「貴様では絶対にオレには勝てん」
「やってみなければわからないわ…行くわよ!とう!」
ピンクは果敢にデッドギル将軍に挑んでいった。だが、ただでさえ圧倒的に格上のデッドギル将軍を相手に、傷ついた体と強化スーツでは到底太刀打ちできなかった。
「きゃああ!」
攻撃を受け、崩れ落ちた。
「デッドギル将軍、何という強さなの…!?」
正々堂々と戦うことで、逆にデッドギル将軍との力の差が浮き彫りになっていた。
「シールドピンク、これがオレと貴様の力の差だ」
「負けない…負けないわ!」
なおも諦めないピンクにデッドギル将軍は攻撃の手を緩めなかった。
「止めだ」
デッドギル将軍がフラフラのピンクに渾身の一撃を放った。
「あああああああああ!」
ピンクが崩れ落ちる。強化スーツが火花を挙げている。
「最後だ、シールドピンク。シールドファイブの力の源である額の宝石を破壊する」
デッドギル将軍がピンクの額を鷲掴みにする。
「ぐうう、無駄よ、シールドファイブの力の源、簡単に破壊されたりしないわ…離して!」
「どうかな?フン!」
デッドギル将軍がピンクの額にエネルギーを流し込んだ。
「あ、うああ!む、無駄よ…こんなことでは…あああああ!」
バイザーがピンクのエネルギーが低下していることを告げる。
「そ、そんな、シールドファイブの力が…!?」
バイザーの警告が激しさを増す。
(このままじゃ、このままじゃ…!)
「ああああああああ!いやああああああ!」
ついに、ピンクのマスクの額の宝石が破壊された。ピンクの体から力が失われていく。
「ああ…ううう…ぐうう…そんな、力が…!」
ピンクが力尽きる。
「1人でよく戦ったシールドピンク。止めは、このオレ自ら刺してやる」


9 終章

ピンクがマスクを外され、磔にされている。大きく股を開かされ、無残に破壊された強化スーツが強調されていた。足元には額の宝石が破壊されたマスクが添えられており、ピンクの完全敗北を演出していた。
「最期の時だ、シールドピンク。命乞いをする気にはならんか?」
「たとえ…たとえ私が敗れても、レッドたちがデッドダルクを倒してくれるわ!シールドファイブは負けない!」
「よかろう、他のシールドファイブも、すぐに後を追わせてやる」
(ごめんなさい、みんな…地球の平和を、頼んだわよ…!)
ピンクに向けてデッドギル将軍が剣を振り下ろした。



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