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おおたこ
■タイトル 

電影戦隊チャージマン 宇宙戦闘母艦に幽閉された白き人魚戦士 (第2版) [No.10686]

■プロット
第一章 希望の煌めき

宇宙暦2XXX年。銀河連邦の輝かしい時代は、人々の胸に未来への希望を灯していた。
星間交易は活発化し、地球の文化は銀河の隅々にまで届き、人々は互いに語り合った。
「未来は、きっと素晴らしいものになる」と。

しかし、宇宙は広大であり、未知の脅威は常に暗闇に潜んでいた。
平和という名の薄いベールは、容易く引き裂かれる脆さを持っていた。
それを知る者たちは、決して安穏とはしていなかった。
彼らは、静かに、嵐の前の静けさを感じ取っていた。

電影戦隊は、その最前線に立ち、人類の平和を守る最後の盾として存在していた。
連邦の栄光の影に隠れ、決して表舞台に姿を現さない、漆黒の守護者たち。
それは、銀河の闇に咲く、一輪の儚い花のような存在だった。

葵七海は、スペースホームと呼ばれる電影戦隊の最新鋭宇宙戦闘母艦で、通信士として勤務していた。
巨大なパノラマウィンドウの外には、漆黒の宇宙に無数の星々が散りばめられ、まるで神が気まぐれに宝石箱をひっくり返したような光景が広がっている。
故郷である地球は、ここからでは小さな青い点にしか見えない。それでも、七海は故郷への想いを胸に、日々の任務に励んでいた。地球を、そしてそこに暮らす人々を守り抜くという強い意志が、彼女の心を支えていた。

七海の胸には、もう一つの秘密があった。
それは、彼女の上官であり、幼い頃から彼女を見守り、導いてくれた義賀野正樹への、密やかな恋心。彼は、七海にとって父親のような存在であると同時に、憧れの男性でもあった。
彼の背中を追いかけ、いつか誰かの希望の光になりたいと願う。その想いを胸に秘め、七海は日々の任務に邁進していた。

今日は、七海にとって特別な日だった。数週間ぶりに、電影戦隊長官である義賀野正樹と通信できる機会が与えられたのだ。

「七海隊員、聞こえるか? こちら義賀野だ」

無線から聞こえてきた、少しばかり低く、それでいて七海の心を震わせるような声に、七海の心臓は高鳴った。まるで、初恋の相手に電話をかける少女のように、胸がドキドキと音を立てる。

(長官……!)

「はい、長官。聞こえています。お久しぶりです。お元気そうで何よりです」

「ああ、特に用事というわけではない。ただ、君の元気な声を聞きたくてな。最近、ゴルア星団の動きが活発になっているという報告を受けている。くれぐれも気を抜くなよ。何かあれば、すぐに私に連絡してくれ」

義賀野の優しい声に、七海は胸を温める。まるで、凍てつく宇宙空間の中で、太陽の温もりを感じるようだった。こんな他愛もない会話が、孤独な宇宙での任務を支える力になっていた。

(長官……ありがとうございます。でも、何か……おかしい……)

義賀野の声は、いつもより僅かに硬く、どこか重苦しい響きを含んでいた。そして、何かを隠しているかのように、言葉の端々に微かな影が差している。その違和感を、七海は感じ取っていた。彼女の第六感は、まるで嵐の前の海のように、静かに、しかし確実に、不穏な気配を捉えていた。

長官の言葉は、まるで予言のように、不吉な未来を告げていた。この後、七海の人生は、そして人類の歴史は、永遠に、血塗られた深淵へと突き落とされることになる。彼女はまだ知らない。彼女の純粋な想いが、悪夢のような現実によって、無残にも打ち砕かれることを。そして、彼女自身が、絶望の淵に突き落とされ、希望を奪われることを。

第二章 奈落への転落


けたたましい警報音が、七海の甘い感傷を無慈悲に切り裂いた。艦内全体が、深紅の警告灯に染まり、それはまるで血の色のように、七海の鼓膜を強く叩いた。それは、悪夢の始まりを告げる、不吉な合図だった。モニターには、異形の姿が映し出されていた。コウモリのような翼を持ち、その顔には、嘲笑を浮かべた、銀河獣士ドラキュズマ。

(嘘……まさか……!)

「緊急事態発生! 銀河獣士接近! 全隊員、戦闘配置! 繰り返す! 緊急事態発生! 銀河獣士ドラキュズマ接近! 全隊員、戦闘配置!」

司令官の緊迫した声が響き渡り、艦内は一瞬にして戦場へと変わった。訓練で何度も聞いたはずの警報音が、今日はやけに耳に突き刺さる。それは、死神の足音のように、七海の鼓膜を震わせた。

「レッツチャージ! チャージマーメイド!!」

七海は即座にチャージマーメイドに変身、仲間たちと共にドラキュズマを迎撃するため、戦場へと向かった。

チャージマーメイドは、彼女自身の生体エネルギーと、宇宙最強の金属と言われるオリハルコンを精製した特殊なナノマシンによって形成されたパワードスーツである。その動力源は、七海の魂と共鳴する『ガイアフォース』と呼ばれるエネルギー生命体であり、七海の場合は、純白の人魚のガイアフォースに宿っていた。七海の肉体とガイアフォースの完全融合こそが、チャージマーメイドの力の源泉なのだ。

スペースホームの艦内は、張り詰めた空気に満ちていた。チャージドラゴン、チャージグリフォン、チャージペガサス、チャージフェニックス、そしてチャージマーメイド。五人の戦士たちは、それぞれの持ち場につき、迫り来る脅威に備えていた。

「みんな! 必ず、生きて帰るぞ!」

チャージドラゴンの力強い言葉に、七海は力強く頷いた。仲間たちの顔には、決意と、そして、わずかながら希望の光が灯っていた。

だが、ドラキュズマの力は、想像を遥かに超えていた。

ドラキュズマは、漆黒の翼を広げ、その口から禍々しい紫色に輝く電磁淫波を放った。それは、まるで闇そのものを具現化したような光線だった。その電磁淫波は、チャージマンたちの精神と肉体を同時に攻撃する、恐るべき兵器だった。

チャージドラゴンの体は、電磁淫波を受け、痙攣するように震え始めた。彼の両目は虚ろになり、苦痛に歪んだ表情が露わになる。

「ガ……ア……」

チャージグリフォンは、自分の意思とは裏腹に、快楽を求めるかのように、恍惚とした表情を浮かべ始めた。彼の口からは、意味不明な喘ぎ声が漏れる。

チャージペガサスは、電磁淫波によって、正気を失い、自分の体をコントロールできなくなっている。彼の顔には、恐怖と快楽が入り混じった、複雑な感情が浮かんでいた。

チャージフェニックスは、自身のガイアフォースとの接続を遮断され、苦痛に満ちた表情で、地面に倒れ伏した。

チャージマンたちは、まるで玩具のように、ドラキュズマの電磁淫波の前に蹂躙され、次々と戦闘不能に陥っていく。電磁淫波は、彼らの神経系を麻痺させ、脳を直接冒し、羞恥心を破壊し、快楽を強制的に与える。ガイアフォースとの接続を遮断し、心と体を支配し、そして、宇宙空間へと吹き飛ばしたのだった。

まるで、電子レンジに入れられたミカンのように、内側からグツグツと破壊され、見るも無残な姿で宇宙へと投げ出されたのだ。その光景は、七海の目に深く刻み込まれた。

電磁淫波の効果は、それだけではなかった。それは、精神汚染とも言える恐るべきもので、受けた者の脳に、ドラキュズマへの絶対的な服従心と快楽を植え付け、抵抗する意思を完全に奪い去る。それは、まるで、深紅の薔薇のように美しいが、その棘は、触れる者の心を深く傷つける。

「みんな!」

チャージマーメイドのマスクの下で、七海は叫んだ。仲間の名前を一人ひとり叫び、手を伸ばしたが、彼らの姿は既に暗黒の宇宙に呑み込まれ、二度と帰らぬ人となっていた。

(嘘だ……そんな……嘘だと言ってくれ……! みんな……死んだの……?)

七海の心は、絶望の淵に叩き落とされた。目の前の光景は、まるで悪夢のようだった。希望は、一瞬にして消え去り、彼女は、深い孤独の中に、一人取り残された。

ゴルア星団の真の目的は、スペースホームの完全占領、そして地球への侵略だったのだ。それは、周到に計画された罠だった。

七海は、たった一人で、この巨大な敵に立ち向かわなければならない。

(私が……みんなの仇を……そして……地球を守らなければならない……!)

七海の心に、復讐と希望の炎が燃え上がった。


第三章 希望の灯火と、絶望の淵

「こんな……絶対に諦めない……! 私は……負けない!」

孤独と恐怖に押し潰されそうになりながらも、七海はチャージスーツに宿る、白い人魚のガイアフォースをその身に纏い、ドラキュズマに立ち向かう。

水流を自在に操り、『マーメイドタックル』という体当たり攻撃などでドラキュズマの巨体を拘束しようと試みる。強力な水撃を叩き込み、深海の圧力をもって押し潰そうとする。当初は互角以上に戦いを進めていた。白い人魚のガイアフォースは、宇宙空間でもその美しさを損なうことなく、強力な武器となった。

(みんなの仇を討つ! そして、必ず、地球を守り抜く!)

七海の心には、復讐と、未来への希望が入り混じっていた。まるで、深海に咲く一輪の花のように、その美しさを失わず、力強く咲き誇っていた。

しかし、ドラキュズマは、七海の攻撃パターンを学習し、徐々にその猛攻を激化させていく。激しい攻防の中、ドラキュズマの鋭い爪がチャージマーメイドの左腕をかすめる。チャージスーツの特殊繊維が引き裂かれ、七海自身の肌が露出し、熱い痛みが走る。

「くっ……!」

七海は、痛みに顔を歪ませながらも、歯を食いしばり、戦い続ける。彼女は、獣士を倒し、仲間の仇を討たなければならない。そして、地球を守らなければならない。その強い使命感と、深い悲しみが、彼女の体を動かしていた。けれど、心の中では焦りが募っていく。まるで砂時計が落ちるように、自分の力が尽きていくのを感じていた。

(ダメだ……このままじゃ……時間がない……)

「七海隊員! 聞こえるか!?」

無線から聞こえてきたのは、義賀野長官の、いつもより僅かに震える、心配そうな声だった。その声は、闇夜に灯る一筋の光のように、七海の心を照らした。

「長官! 私……一人で……みんな……!」

涙声になりながらも、七海は必死に状況を報告する。彼女の心には、恐怖と悲しみ、そして、この状況を打破したいという、強い願いがあった。

「落ち着け、七海隊員! 今、君と同じ周波数の電波を送信する! それでドラキュズマの電磁淫波に干渉を起こすんだ! わずかな時間だが、反撃のチャンスが生まれるはずだ!」

長官の言葉は、七海にとって一筋の希望の光だった。彼女は、その言葉に縋るように、最後の希望を託し、反撃の機会を伺う。

(まだだ……まだ終われない! 長官を……みんなを……地球を……守り抜くんだ!)

第四章 光と闇の交錯:自己の喪失

長官の指示に従い、七海は最後の希望を託し、反撃の機会を伺う。義賀野長官が送る特殊な電波は、ドラキュズマの電磁淫波に干渉し、確かにその力を弱めていた。しかし、それはほんの一瞬の隙に過ぎなかった。ドラキュズマはすぐに干渉を察知し、その邪悪な知性で、さらに強力な、そして、周波数の違う電磁淫波を放つ。

(来る……! 覚悟を……!)

その時、七海は、自分が絶望の淵に立っていることを悟った。

一発目。

チャージスーツ全体に強烈な電磁波が奔る。チャージマーメイドの心臓部、胸の中心に埋め込まれていた、純白の人魚のガイアフォースが、内側から赤く発光し始める。その輝きは、まるで、今まで平穏だった湖に巨大な岩が投げ込まれ、底の方からマグマが沸き上がってきているかのように激しく、不安定だった。同時に、七海の体は、今までに経験したことのない激痛に襲われる。まるで、体内の全てが焼かれるような、激しい苦しみ。脳髄を直接かき回されるような、耐え難い痛み。

(ああ……やめて……お願い……もう……やめて……)

二発目。

さらに強力な電磁淫波が襲い掛かる。激痛と吐き気に七海は嘔吐しそうになるのをこらえていた。白い人魚のガイアフォースは、今まさにチャージマーメイドのチャージスーツから剥がれようとしてして、内部に無数のひび割れが発生していた。そして、その光は消えていき、まるで、死を悟ったように、沈黙し、七海との繋がりを断ち切ろうとしていた。同時に、チャージスーツを動かすための力が急速に失われていき、人魚の力を象徴する各部位から力が失われ始め、チャージスーツの一部は溶解し始める。

(お願い……行かないで……私を……見捨てないで……ガイアフォース……)

七海の心の叫びは、宇宙の虚空に吸い込まれ、誰にも届くことはなかった。

三発目。

白い人魚のガイアフォースは、遂に、激しい光と共に破裂した。同時に、七海は体の中身が、根こそぎ抜かれたかのような錯覚に襲われる。七海のガイアフォースは、分離し、虚空に吸い込まれるように姿を消した。チャージスーツも、ナノマシンレベルでその構造を破壊され、各機能が完全に停止して、動力を失ったガラクタと化した。それは、もう、戦うことのできない、ただの『白いチャージマンっぽいコスプレ』と化して、その意味を失った。

(ああ……終わった……私は……もう、何も……。長官……ごめんなさい……)

四発目。

マスクが粉々に砕け散り、七海の素顔が露わになる。恐怖に歪む表情、そして溢れ出す涙。その痛ましい姿は、ドラキュズマの歪んだ笑みをさらに深くさせた。ドラキュズマの口からは、嘲笑と共に電磁波が放射された。同時に、チャージスーツの機能も完全に停止し、完全に力を失った七海の身体は、奴の毒牙を、肌で感じるほど、至近距離で感じることができた。そして完全に無力になった七海に、媚薬を混ぜた特殊な電磁波が襲い掛かる。彼女の脳を直接刺激し、理性を破壊しようと。快感と恐怖が入り混じり、七海の意識は混濁していく。彼女の体は、熱く火照り、微かな震えを帯び始める。

(いや……だめ……やめて……お願い……長官……助けて……)

「無駄な抵抗だ、チャージマーメイド。いや、もはや貴様はただの人間か。そのような者に、我々ゴルア星団の野望を止めることはできん! 貴様は、我々の愉悦のために存在するのだ!」

ドラキュズマは、勝利を確信し、高らかに笑った。その笑い声は、七海の心に、更なる絶望を刻み込む。そして、彼女の心に、更なる恐怖を植え付けた。

五発目。

ドラキュズマの放つ電磁淫波が、容赦なく七海を襲う。彼女の意識は混濁し、身体は内側から熱く燃え上がっているかのように感じる。理性が崩壊し、思考はまとまらず、抗う術もなく、意識が薄れていくのを感じる。

ドラキュズマの電磁淫波は、七海の脳に直接作用し、彼女の記憶を改竄し、快楽を植え付け、服従心を芽生えさせようとしていた。それは、精神的なレイプに等しい行為だった。彼女の脳裏には、ドラキュズマの醜悪な顔が焼き付き、そして、快楽に歪む自分の姿が、走馬灯のように駆け巡る。それは、彼女の心を支配し、自己同一性を破壊しようとする、悪夢のような体験だった。

(私は……私は……もう……何者でもない……)

「あ…熱い……体が……変な感じがする……いや……だめ……やめて……快楽……いや……いやだ……」

七海は呻き、膝をついた。もはや戦う力も、立ち上がる力すら残っていなかった。チャージマーメイドとしての力を失った彼女は、文字通り、生きた屍同然だった。

ドラキュズマは、冷酷な笑みを浮かべながら、七海に近づき、こう告げた。

「さあ、チャージマーメイド。いや、もうお前はチャージマーメイドでもない。ただの人間だ。その無様に濡れそぼった体で、我々ゴルア星団の戦士たちを喜ばせろ。お前の悲鳴は、最高に美しいだろうな? さあ、もっと喘げ……もっと感じろ……それが、お前の運命だ」

七海の心は、完全に打ち砕かれた。希望は、一瞬にして消え去り、彼女は、深い絶望の淵に沈んでいった。


第五章 閉ざされた未来、そして、永遠の夜

抵抗する力も、叫ぶ力も、拒否する力も失った七海は、ドラキュズマの淫辱の玩具と化す。

(私は……私は……もう、何も……)

意識が朦朧とする中、七海は薄れゆく意識の中で、自分の名前を呼ぶことすら、もうできなかった。

(長官……みんな……)

パンパンと音を立てて七海の秘裂を突く銀河獣士の醜悪なイチモツ。それはまるで、希望を打ち砕く鉄槌のようだった。それから流し込まれる淫らで穢らわしい精子は、チャージマーメイドの白い強化服コスプレと化した七海の体と精神を、容赦なく蝕んでいく。それは、単なる性的虐待にとどまらず、彼女の人格を破壊し、精神を支配する、悪夢のような行為だった。

(いや……やめて……助けて……長官……誰か……私を……)

彼女の悲鳴は、冷たく暗い宇宙の闇に吸い込まれ、誰にも届くことはなかった。心身共に傷つき、深い絶望を抱えたまま、意識を失っていった。それは、永遠の夜への入り口だった。

そして、目覚めたとき、七海は、見たこともない部屋に囚われていた。そこは、かつて通信士として働いていたスペースホームの通信室だった場所が、グロテスクな生物的な質感を持つ壁に覆われた、忌まわしいドラキュズマの私室に変わり果てていた。彼女は、金属製の拘束具によって磔にされており、チャージスーツは、ズタズタに引き裂かれ、その欠片が床に散乱していた。それは、彼女の希望が打ち砕かれた象徴だった。彼女の下腹部は、幾重にも銀河獣士にイチモツを挿れられた傷跡で覆われていた。それは、彼女が受けた屈辱の証だった。彼女の脚は、まるで玩具のように開かれ、そして、辱められていた痕跡が、そこかしこに残されていた。

けれど、最も深刻だったのは、彼女の内面、精神に与えられた傷であった。チャージマーメイドであった頃の輝きは、その残像さえも失い、目の焦点は合わず、まるで、魂の抜けた操り人形のようだった。白い人魚のガイアフォースとの分離による精神的な消耗は、チャージマーメイドとして二度と変身できないほどの損傷を引き起こしていた。加えて、彼女は、意識のあるうちに、数えきれないほどの蹂躙を受けたために、自我はほとんど崩壊寸前だった。彼女は、もう感情を抱くこともできず、ただドラキュズマの欲望の捌け口として存在することを強要されていた。それは、永遠に続く、絶望的な日々だった。

(私は……誰……? ここは……どこ……? 私は……何をすれば……?)

七海の脳裏には、何も残っていなかった。彼女は、記憶を失い、感情を失い、ただ、ドラキュズマの言いなりになるだけの、抜け殻になっていた。彼女の体は、もはや彼女のものではなかった。それは、ドラキュズマの所有物となり、彼の快楽のために利用されるだけの存在になっていた。

スペースホームは、ゴルア星団の旗艦として地球軌道を周回し、地球の人々を支配下に置き、その恐怖を支配していた。人々は奴隷として過酷な労働を強いられ、自由と希望を奪われた。かつての活気は失われ、街は廃墟と化し、人々の顔には深い絶望が刻まれていた。地球の美しい自然は破壊され、資源は搾取され尽くし、死の星へと変貌しつつあった。七海は、そのような世界で、ただ一人だけになっていた。

七海のチャージスーツも、体も、そして何よりも、心が深く傷つけられ、壊れていた。希望は完全に失われ、故郷の地球、愛する人々を守るという、彼女の願いは無残にも打ち砕かれた。彼女は、チャージマーメイドではなく、希望も自我も奪われた、【生ける屍】になっていた。他のメンバーも同様に……。彼女たちの体は、今やドラキュズマとゴルア星団のの兵士たちの、慰み者となっていた。

義賀野長官は、地球で起こっている惨状を知りながらも、為す術を知らなかった。彼の心には、深い後悔と絶望が渦巻いていた。彼は、自分が七海を救うことさえできずに、何故、無力なままで、ただ時だけを過ごしていたのかと、自らを責め続けていた。

「なぜ……俺は……何もできなかったんだ……? 七海……すまない……」

彼の胸には、怒りと後悔、そして深い絶望が渦巻いていた。この状況で、電影戦隊は本当に復活するのだろうか?そして、彼女、七海の未来には、本当に、希望の光は戻らないのだろうか?このまま、世界が終わるのを、ただ傍観しているだけなのだろうか?そんな問いが、彼の頭の中を駆け巡り続けていた。

しかし、絶望の淵に沈んだ七海の心の中に、僅かながら、希望の火種が残っていた。それは、彼女自身の記憶ではなく、彼女が守りたかった、地球とそこに生きる人々の記憶だった。

たとえ、彼女自身が絶望に染まろうとも、その火種は、いつか必ず、希望の光を灯すだろう。そして、その光が、暗闇を打ち払い、新たな未来を切り開くことを、彼は信じていた。それが、映画戦隊の最後の希望、そして、七海の未来への、僅かな希望だった。

【前回から書き直してみました】
最後までお読みいただきありがとうございました!


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