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ごー
タイムアスモデウス
タイムアスモデウス
Katherine
ごー
モーリー夕
■タイトル 

くノ一戦士 姫奈忍恵里刃~仮初の忠義と苦闘 [No.9745]

■プロット
●あらすじ

手にした者は世界を支配する力を得られるという秘宝ピコロ。ピコロを守り続けてきた沙隠流忍者は、ピコロの力を使い世界を支配しようとする妖魔忍一族によって滅ぼされた。沙隠流宗家の唯一の生き残りである光咲エリ(こうさきえり)は、家臣の祭蔵に支えられ、普段は捜査官として活動しながら、戦闘用強化スーツを装着し、姫奈忍・恵里刃(ひなにん・えりは)として妖魔忍一族と戦っていた。
妖魔忍一族の気配を察知し出動した恵里刃の前に首領・毒鬼斎とその部下が現れる。毒鬼斎らの告白に動揺しながらも必死に戦う恵里刃だったが、毒鬼斎に敗れ、ピコロの秘密を聞かされる。恵里刃は毒鬼斎たちから性的な責めを受けながらも、一瞬の隙を付き沙隠流奥義を放つ。


●登場人物

【光咲エリ/姫奈忍・恵里刃】
妖魔忍一族によって滅ぼされた沙隠流忍者の生き残り。秘宝ピコロを守るため、戦闘用強化スーツを装着し、姫奈忍・恵里刃に変身して妖魔忍一族と戦っている。
元ネタは世界忍者戦〇ライヤの姫忍恵〇破ですが、GIGAさんの作品、シノビテクターMIZUKIやAliceのイメージです。

【毒鬼斎】
妖魔忍一族の首領。ピコロを手に入れるために沙隠流を滅ぼす。

【祭蔵】
沙隠流宗家に仕えていた青年。沙隠流が滅ぼされた時に幼かったエリを連れて逃げ、様々な面でエリを支えている。

【炎忍・赤牙(えんにん・せききば)】
妖魔忍一族の幹部。脇役。


●ストーリー

1 プロローグ

「はっ!やあ!」
白と紫を基調にしたレオタード状の強化スーツ、白を基調に金の装飾が施された胸と肩のプロテクター、目元が覗いたマスクを装着したくノ一、姫奈忍・恵里刃が、妖魔忍一族の下忍たちと戦っていた。小型の忍刀・光輪丸を逆手に構え、次々と現れる下忍たちを華麗な太刀筋で制圧する。

(手にした者は世界を支配する力を得られるという秘宝ピコロ。ピコロの秘密を守り続けてきた沙隠流忍者は、ピコロの力を使い世界を支配しようとする妖魔忍一族に滅ぼされた。沙隠流宗家の唯一の生き残りである私、光咲エリは、沙隠流に代々伝わる戦闘用強化スーツを装着し、姫奈忍・恵里刃として妖魔忍一族と戦い続けている)

「この姫奈忍・恵里刃がいる限り、妖魔忍一族の好きにはさせない!」
恵里刃が立ち去ろうとした時、背後に気配を感じた。
「誰!?」
「オレは妖魔忍一族の幹部、炎忍・赤牙」
「幹部ですって!?」
「姫奈忍・恵里刃、首領・毒鬼斎様の命によりお前を捕える」
赤牙が恵里刃に襲い掛かった。
「私を捕える?何が目的…きゃあ!」
赤牙の猛攻に恵里刃が押される。攻撃を受け恵里刃の刀が弾かれる。赤牙が恵里刃の喉元に刀を突き付ける。
「ヒヒ、大人しくしてもらおうか」
そう言った後、赤牙が恵里刃の体に目をやる。
「ほう…良い体じゃねえか」
恵里刃の魅力的な体に目を奪われ、一瞬の隙ができる。
「隙あり!沙隠流忍法・花吹雪!」
「グア!?てめえ…!」
恵里刃が放った無数の花びらが赤牙にダメージを与える。恵里刃が刀を拾い上げる。
「沙隠流・光輪斬!」
恵里刃が一気に間合いを詰める。赤牙が迎え撃つ。すれ違いざまに2人の技が交差する。
「うっ…!」
恵里刃が膝を付く。
「…クク、1人で妖魔忍一族と戦い続けているだけのことはある。だがこの程度の力では、毒鬼斎様たちには遠く及ばぬ…グフッ!」
赤牙が倒れる。恵里刃の技が僅かに早く決まっていた。
「はぁ、はぁ、ぐっ…隙ができたおかげで何とか倒すことが出来たわ…」
恵里刃が立ち上がり、ダメージを受けた胸を押さえた。


2 胸騒ぎ

帰還したエリは家臣の祭蔵から手当てを受けていた。
「ついに妖魔忍一族の幹部が…ご無事で良かった」
祭蔵は、孤児であったところを沙隠流宗家の当主であったエリの父に保護され、沙隠流に仕えてきた青年である。沙隠流が妖魔忍一族に滅ぼされた時、幼いエリを連れて逃げ、それ以来エリの身の回りの世話やピコロの秘密の解読、妖魔忍一族の動向調査など様々な面でエリを支えていた。
「隙を突いて何とか勝つことが出来たけど…危なかった」
「エリお嬢様、やはり1人で戦い続けるのは危険過ぎます」
「祭蔵、それは言わない約束でしょ。沙隠流が滅ぼされたとき、幼かった私をあなたが救い出してくれた、そして沙隠流に代々伝わる強化スーツと忍刀・光輪丸を私に託してくれたおかげで、私は妖魔忍一族と戦うことができる」
エリの装着する強化スーツと忍刀・光輪丸は、沙隠流に代々伝わるものであった。
「強化スーツを装着し光輪丸を使いこなせるのは沙隠流の中でも特に優れた忍だけ。それでも危険であることに変わりはない。やはりお嬢様に沙隠流の秘密を話してしまったのは間違いでした」
「そんなことない。あなたのおかげで妖魔忍一族と戦うことができるって言ったでしょ。でも、最近少し気になるの。妖魔忍一族はこれまで、ピコロの捜索や犯罪行為を中心に活動していた。でも最近は、私を狙って来ている気がする」
「お嬢様を?」
「ええ。犯罪行為や破壊活動は、私を誘き出すためにやっているような…私が倒した幹部も、私を捕えると言っていたわ…」
「一体何が目的で…」
「わからない、私を捕えてピコロの隠し場所を吐かせるつもりかしら…でも、ピコロの秘密なんて、幼かった私は聞かされていなかったから何も知らないのに…だからこうしてあなたと調べ続けている。でも、もし私が狙われているとしても、逃げるわけにはいかない…世界の平和のためにも、妖魔忍一族になんか負けない!」
「…とにかく今は体を休めてください」
祭蔵が困ったように笑い、部屋を出る。
「祭蔵…ありがとう」
エリが呟いた。

「えいっ!やあ!」
エリが光輪丸を手に剣術の稽古に励んでいた。祭蔵の前では強がったものの、幹部の強さを肌で感じ、不安を拭えなかった。
「次はもっと強い敵が狙って来るかも…負けるものですか…!」
その時、エリは邪悪な気配を察知した。
「この気配、妖魔忍一族…こんなにもはっきりと気配が感じられるなんて、明らかに私を誘き出そうとしている…いいわ、相手になってあげるわ!」
エリが出動した。


3 計画

エリは姫奈忍・恵里刃に変身し現場に到着した。辺りを見回し、背後に凶悪な気配を感じ振り返った。
「何者!?」
恵里刃の前に1人の忍が姿を現した。
「何という凶悪なオーラ…赤牙よりもさらに強力な…何者なの!?」
「姫奈忍・恵里刃、たった1人でよく我ら妖魔忍一族と戦ってきたものだ」
「あなたは、まさか…!?」
「お初にお目にかかる。儂は、妖魔忍一族の首領・毒鬼斎」
「あなたが、妖魔忍一族の首領、毒鬼斎!?」
「まずは妖魔忍一族を相手に1人で戦い続けてきたこと、褒めてやろう」
「ふ、ふざけないで!沙隠流を滅ぼし、仲間を手に掛けた妖魔忍一族、絶対に許さない!首領自ら現れるなんて…好都合だわ!あなたを倒し、沙隠流のみんなの無念を晴らして見せる、そしてこの世界を守って見せるわ!」
「慌てるな。我ら魔忍一族は、ついにピコロの秘密を解き明かした。今日はピコロを手に入れる記念すべき日。首領の儂自ら出向いたというわけだ」
「ピコロの?そんな噓を信じると思う?やはり、私を捕えてピコロの隠し場所を吐かせようというのね…でも残念、私もピコロの隠し場所は知らない、ピコロの秘密を聞く前に、沙隠流はあなたたちに滅ぼされてしまったから…!まあ知っていても言わないけどね!」
毒鬼斎の迫力に圧されながらも必死に強がる恵里刃。
「貴様がピコロの隠し場所を知らないことなど承知。妖魔忍一族は長い年月をかけ沙隠流の古文書を解析し、ピコロの秘密を解き明かしたのだ」
「沙隠流の?馬鹿な、残された古文書は全て私が…」
「嘘ではない。のう、祭蔵」
毒鬼斎の呼びかけで1人の男がゆっくりと現れた。恵里刃は目を疑った。現れたのは祭蔵だった。
「祭蔵!?どうして…まさかあなたたち、祭蔵を脅して…許さない!」
「そうではない。祭蔵が貴様と共に調べていた情報は全て我らに伝えられていた。祭蔵は、妖魔忍一族だ」
「何を馬鹿なことを!祭蔵、そいつから離れて!」
祭蔵は離れるどころか毒鬼斎に跪いた。立ち上がり、恵里刃に向かって語り始めた。
「エリお嬢様、騙していてすみませんでした。毒鬼斎様の言う通り、私は妖魔忍一族です」
「祭蔵、何を言っているの!?」
「混乱するのも無理はない。でも事実です」
「そんな、信じない!妖魔忍一族に脅されているんでしょう!?」
祭蔵は答えない。
「答えて!…私を、裏切ったの!?」
「裏切ったのではありません。私は最初からずっと妖魔忍一族、毒鬼斎様の忠実な部下。孤児を装いあなたのお父上に拾われたのも、沙隠流に仕えピコロの秘密を探るため。全ては計画。私は、妖魔忍一族首領補佐、影忍・祭蔵」
祭蔵の手の甲に妖魔忍一族の紋が浮かび上がった。恵里刃が膝から崩れ落ちた。
「うそ、うそ…あなたは、沙隠流が滅ぼされた時、私を助けてくれたじゃない!」
「妖魔忍一族と沙隠流の戦いは避けられなかった。ですが沙隠流がいなくなってしまってはピコロの秘密は闇の中。ならばあなただけを生かし、共にピコロの秘密を解読することにしたのです。ピコロの秘密がわかれば、あなた1人始末するなど容易い」
祭蔵のいつもと変わらない穏やかな口調が、逆に真実味を増していた。
「そんな、そんな…!」
「我々の考えが正しければ、ピコロの力を得るにはあなたの協力が必要。仮初とはいえ長年仕えたあなたに手荒なことはしたくはない。大人しく協力してください」
「さぞショックだろう。祭蔵は儂が手塩に掛けて育てた最も信頼する忍。姫奈忍・恵里刃、我らに協力するというなら迎え入れよう。だが抵抗するなら…」
毒鬼斎が合図をする。下忍たちが一斉に恵里刃に襲い掛かった。恵里刃は混乱で戦いに集中できなかった。普段は敵ではない下忍たちに痛めつけられた。
「うぐっ…祭蔵、お願い、嘘だと言って…お願い…」
いくら呼び掛けても祭蔵は答えなかった。恵里刃は、祭蔵が本当に敵だと悟った。
「祭蔵…本当に妖魔忍一族なのね…私を助け支えてくれたのは、ピコロを手に入れるためだったのね…!」
恵里刃が気丈に立ち上がり光輪丸を構えた。華麗な剣技と体術で、あっという間に下忍たちを制圧した。
「祭蔵…信じたくない…でも、私は沙隠流を継ぐ者、やられてしまうわけにはいかない…あなたが妖魔忍一族なら、この世界を守るために戦うわ!」
「エリお嬢様、やはり心の強い方だ。仕方ない」
祭蔵が構える。
「祭蔵、下がっておれ。仮初とはいえ長く仕えた主を手に掛けるのは酷。儂が相手をしてやる」
祭蔵を制し、毒鬼斎が前に出た。
「毒鬼斎!望むところよ!妖魔忍一族との決着、つけてあげるわ!」
恵里刃と毒鬼斎の戦闘が始まった。恵里刃は剣術と体術を駆使し攻め続けた。だが毒鬼斎は恵里刃の攻撃を全て受け止めていた。
「攻撃が見切られている!?」
恵里刃に焦りの色が見え、徐々に劣勢になる。
「きゃあ!!」
毒鬼斎の攻撃が恵里刃を捉えた。 恵里刃の攻撃は完全に見切られていた。何度挑んでも、恵里刃は返り討ちにされた。
「口程にもない」
毒鬼斎が手を翳し漆黒の刀が現れる。 毒鬼斎の斬撃が恵里刃を襲う。毒鬼斎の斬撃は重く、受ける度に恵里刃は体勢を崩され、何度も斬りつけられた。
「あああぁ!毒鬼斎、何という強さ…!このままでは…沙隠流忍法・花吹雪!」
恵里刃が放った花びらを、毒鬼斎が片手で弾く。
「ああっ!?」
「くだらん技だ」
「…なら、これはどう!?沙隠流・光輪斬!」
恵里刃が必殺の斬撃を放つ。
「小賢しい!」
毒鬼斎が薙ぎ払う。逆に恵里刃が吹き飛ばされる。
「ああああああ!…あぐっ…技が、技が通じない!」
毒鬼斎の一撃が恵里刃に直撃した。
「きゃあああああああ!!」
恵里刃が崩れ落ち、意識を失った。
「姫奈忍・恵里刃を連行しろ!」
下忍たちが恵里刃を担いで連行した。


4 ピコロの秘密

「う、ここは…?」
恵里刃が目を覚ますと、両手足は拘束され動かすことが出来なかった。
「あ、マスクとプロテクターが…!」
マスクとプロテクターが外され傍らに置かれていた。目の前に毒鬼斎と祭蔵が立っていた。
「我々には勝てぬとわかったろう。大人しく協力しろ」
「くっ、誰があなたたちなんかに協力などするものですか!ピコロの力を手に入れるために私の協力が必要と言ったわね。どういうことなの!?」
祭蔵が前に出た。
「沙隠流の古文書と妖魔忍一族が得た情報から、我々はある仮説に辿り着きました。ピコロとは、遥か昔に宇宙より飛来した光のエネルギー。人の体内に宿り、ピコロを使うに相応しい者が手にすれば力を発揮する。ピコロの秘密を知った沙隠流忍者は、悪用されぬよう、代々、沙隠流の中で最も優れたくノ一の体内にピコロを隠し守ってきた」
「沙隠流のくノ一が、ピコロを体の中に…!?」
「あなたの母上もまた、ピコロを体の中に隠し守っていた」
「私のお母様が!?」
「そしてピコロは、沙隠流が滅びる直前、次のくノ一に託された」
「そんな…じゃあ…」
「ピコロはエリお嬢様、あなたの中にある」
「ピコロが私の中に!?そんなこと…」
「そう考えれば、これまでピコロが誰の手にもわたることなく守られてきたのも納得できる。それに試してみればわかることです。あなたの中のピコロを取り出す」
毒鬼斎が恵里刃の前に立った。
「何をする気!?」
「ピコロを取り出すには封印の力を弱める必要がある。貴様に肉体的な苦痛を与えることで封印の力も弱まるはず」
恵里刃に戦慄が走った。
「ふ、ふざけないで!私の中にピコロなんてあるはずない!」
「そんなことはやってみればわかる」
毒鬼斎が鞭で恵里刃を打ち据える。
「こんなことをしても無駄よ…私の中にピコロが封印されているなんて、そんなはず…!」
毒鬼斎が何度も恵里刃を打ち据える。恵里刃は必死に耐え続ける。
「フン、とっととピコロの封印を解けばよいものを!」
毒鬼斎がなおも恵里刃を打ち据える。
「あああ!うぅ…!」
「強情な…!」
毒鬼斎が鞭から電撃を流し恵里刃を痛めつける。
「ああああぁ!…無意味だと…うああ…言ったはずよ!ぅああああ…こんな拷問…あうぅ!…いつまででも…耐えられるわ!」
恵里刃は拷問に耐え続けた。毒鬼斎が手を止めた。
「生意気な小娘め!」
毒鬼斎が鞭の柄で恵里刃を突いた。切っ先が恵里刃の胸、ちょうど乳首の辺りに触れた。
「は、ぁん!?」
思わぬ刺激に恵里刃の声が漏れた。恵里刃は体に違和感を覚えた。
「卑猥な声を出しおって!」
毒鬼斎が再び恵里刃の胸を突いた。
「はぁ…あゥん…!」
(何、体の中が…?)
恵里刃の息遣いが荒くなっていた。祭蔵が恵里刃の異変に気づいた。
「毒鬼斎様、もしや…!」
祭蔵が毒鬼斎の鞭を取り恵里刃の胸を突いた。
「はぁう!」
(な、何!?体の中が、熱い…!)
「もしや、ピコロの封印は、苦痛ではなく性的な刺激によって解かれる…!」
「な、何ですって!?何を馬鹿な…そんなことあるわけない…それに、私は性的な刺激なんて感じて…はぁん!?」
恵里刃の言葉が終わらぬうちに、祭蔵が再び恵里刃の胸を突いた。
(体の中が熱い…まさか本当に、私の体にピコロが封印されているというの!?そして、刺激によって封印が弱まるとしたら、このままじゃまずい…!)
「これは面白い」
毒鬼斎が祭蔵から鞭を取り恵里刃の胸を集中攻撃し始めた。
「あああぁん!胸ばかり…卑怯よ…!」
毒鬼斎が鞭を置き、恵里刃の胸を鷲掴みにした。
「性的な刺激で封印が弱まるとは、淫乱な」
「だ、黙りなさい!侮辱は許さないわ…あぁん!」
毒鬼斎が恵里刃を拘束から解放した。
「くっ!」
逃げようとする恵里刃を取り押さえ、下忍も加わり、恵里刃への快楽責めが始まった。
「ああぁ…んん!」
(沙隠流宗家のくノ一は、なぜか自慰行為を禁じられていた。それは、ピコロの封印が弱まるから?だとしたら、本当に私の中にピコロが…体が火照る…ダメ、精神を維持できない!)
下忍たちは如何わしい器具で恵里刃の胸や股を刺激し始めた。
「あっ、あっ…やん、やめて…」
(体が熱い…間違いない、私の中にピコロが封印されている。だとしたら、奴らに渡すわけには…!)
「妖魔忍一族がこんな卑猥なことを…は、ぁん…忍として恥を知りなさい!こんな無意味なことは…ぅん…やめなさい…!」
「クク、見え透いた挑発を。先ほどから貴様の様子がおかしいことは明らか」
恵里刃への責めが強くなる。
「あぁ…ん!」
(このままじゃ、まずい…!)
男性経験のない恵里刃は、性的な刺激を受け精神を維持するのは難しかった。体はどんどん火照っていった。
(私のせいで、ピコロが妖魔忍一族の手に渡ってしまう…そんなのダメ!でも…もう…!)
「あっ!あっ!あっ…ぅん!もう、ダメ…あああああぁん!」
恵里刃が絶頂に達した。恵里刃の股から眩い光の塊が現れた。
「おお、これはまさしく、ピコロの光!」
「私の中に…ピコロが…ダメ、渡さない…」
「そこで見ているが良い」
「だめ…!」
(私のせいで、沙隠流が守り続けてきたピコロが、妖魔忍一族の手に渡ってしまう…!)
毒鬼斎がピコロに近づく。恵里刃は傍らに光輪丸が堕ちていることに気付いた。
(いいえ、最後まで諦めてはダメ、まだチャンスはある!)
恵里刃が毒鬼斎に気づかれぬよう光輪丸を拾い上げた。祭蔵がその様子を黙って見ていた。
(毒鬼斎がピコロを手にした瞬間、隙ができるはず…チャンスは一瞬、一撃で決めるしかない…でも、光輪斬は効かない。毒鬼斎を倒すには、沙隠流奥義・百華光輪斬しか…!)
毒鬼斎がピコロの前に立った。
(百華光輪斬、私にできるの?いいえ、やるしかない!)
恵里刃が光輪丸にありったけの力を集中させる。毒鬼斎がピコロを手に取る。
「ついに手に入れた、秘宝ピコロ!これで、世界は妖魔忍一族のもの」
毒鬼斎が恵里刃に背を向け高笑いする。
「今だ!はああああ!」
「なにっ!?」
恵里刃が瞬時に毒鬼斎との間合いを詰める。
「沙隠流奥義・百華光輪斬!」
「グアアア!」
恵里刃の斬撃が毒鬼斎を一閃した。
「油断した…沙隠流奥義を放つとは…姫奈忍・恵里刃、み、見事…!」
毒鬼斎が倒れ、同時に力を使い果たし恵里刃も倒れた。
「はぁ、はぁ、やった、やったわ…!早く、ピコロの封印を…」
恵里刃が這い蹲ったままピコロに手を伸ばす。祭蔵が恵里刃の手を踏み付けた。
「あうっ!?」
「本当は私が隙を突いて毒鬼斎様を手に掛けピコロを手にするつもりでしたが…まさか毒鬼斎様を倒すとは、思いもしませんでした」
「祭蔵…!」
祭蔵がピコロに手を伸ばす。
「毒鬼斎様は偉大な忍です。でも、あの方のやり方は古過ぎて時代に合わない。妖魔忍一族が世界を支配するには新しい指導者が必要。ピコロの力を得て、私が新たな指導者となる」
「あなたまさか、最初からそのつもりで…だめ、やめなさい!」
祭蔵がピコロを握り締める。ピコロの光が祭蔵を包む。
「力が溢れる!」
「あ、そんな…ピコロの力が…!」
「エリお嬢様、私はピコロの力を使って世界を支配する。妖魔忍一族に忠誠を誓うのなら迎え入れましょう。従うか、戦うか、明日この場所で答えを」
「祭蔵、待ち、なさい…!」
祭蔵が姿を消した。


5 訣別

帰還したエリは、祭蔵との日々を思い出していた。自然と涙が溢れた。
「祭蔵…私を助け、支えてくれた…それも全て、ピコロを得るための計画…どんなに不安でも、心細くても、祭蔵が居てくれたから、戦って来れたのに…私、本当に1人になっちゃった…」
エリは静かに泣き続けた。
「そんなの嫌だよ…祭蔵…!」
しばしの静寂が流れた。恵里が顔を上げ、大きく息を吐いた。
「泣くのはもう終わり…!妖魔忍一族、影忍・祭蔵、あなたは倒すべき敵…毒鬼斎の右腕になる程の忍であり、ピコロの力を得た、いったいどれ程の力を得たのか想像もつかない…でも、たとえどんな強敵でも、私は沙隠流宗家の忍として最後まで戦うわ!」
エリが拳を握り締めた。


6 対決

エリが約束の場所にやって来た。背後から祭蔵が現れた。
「エリお嬢様、答えを聞きましょう」
「聞くまでもないはずよ。私は、沙隠流宗家の忍、妖魔忍一族には屈しない。たとえあなたが相手でも戦うわ!」
「あなたならそう言うと思いました…残念だ」
祭蔵の目つきと声が変わった。
「ならば容赦はしない。エリお嬢様…いや、姫奈忍・恵里刃!」
ドスのきいた低い声だった。エリが右手を高く掲げた。
「光輪丸!」
エリが光輪丸を呼び寄せた。
「あなたは、私が止めて見せる!光鎧変化!」
エリの体を白と紫を基調にしたレオタード状の強化スーツが包む。白を基調に金の装飾が施されたプロテクターが肩と胸に装着される。最後に目元が覗いたマスクを装着し、戦闘用強化スーツを纏ったくノ一、姫奈忍・恵里刃に変身する。
「姫奈忍・恵里刃、推参!」
恵里刃が勇ましく名乗る。祭蔵が見下すように笑う。
「ピコロの力を得た私の力は毒鬼斎様を凌ぐ。そんな強化スーツを装着した程度で勝てる相手ではないことくらいわかっているだろう」
祭蔵がピコロの力を解放する。
「たとえどんなに強い相手でも、私は最後まで戦うわ!やあ!」
恵里刃が祭蔵に斬りかかる。華麗な動きで次々と技を炸裂させる。だが祭蔵がダメージを受けている様子はなかった。
「言ったはずだ。お前程度の力では相手にならぬと」
「くっ…やああ!」
祭蔵が恵里刃の斬撃を片手で受け止め、恵里刃を吹き飛ばした。
「きゃあああァ!!ぐうぅ…沙隠流忍法・花吹雪!」
恵里刃が放った花びらを、祭蔵が気合いだけで霧散させた。
「ああっ!?」
「そんなものが効くか」
祭蔵が手を翳すと漆黒の刀が現れた。
「それは、毒鬼斎の!?」
「そう、毒鬼斎様の黒刀・奈落。この刀は私が受け継ぐ。行くぞ」
祭蔵の猛攻の前に、恵里刃は為す術無く斬られた。
「あああああ!この力…本当に毒鬼斎を超えている!」
何とか祭蔵の刀を往なし、距離を取った。
「負けない…沙隠流・光輪斬!」
恵里刃の必殺の斬撃を、祭蔵が片手で受け止めた。
「光輪斬を、片手で…!?」
「無駄なことを」
祭蔵の強烈な突きが直撃し、恵里刃が地面を転がる。祭蔵が手を翳す。起き上った恵里刃を、四方から蜘蛛の糸が搦め取った。
「これは…ぐううぅ、ああああァ!!」
何本もの糸が恵里刃を縛り上げる。祭蔵がさらに力を込める。恵里刃は必死に藻掻くが全く逃れることが出来なかった。
「何という力…苦し…うああああぁ…!」
祭蔵が糸からエネルギーを流し込む。
「あああああああ!」
(パワー、スピード、技、全て私を上回っている…太刀打ち、できない…!)
糸が恵里刃を解放する。崩れ落ちた恵里刃を、祭蔵が容赦なく斬り刻んだ。
「きゃああ!」
斬られる度に恵里刃のプロテクターが火花を上げる。堪え切れず恵里刃が片膝を付く。祭蔵の攻撃を受け切れず、肩を直撃し、肩のプロテクターが破壊された。
「あああああ!ぐぅ…そ、そんな、強化スーツが…!」
「強化スーツなど我が力の前では無力」
祭蔵の刃が恵里刃を蹂躙する。プロテクターから激しく火花が散り、ところどころ焼け焦げていた。
「あああぁ!きゃあぁ!」
(うう、うう…このままでは強化スーツがもたない…祭蔵を倒すには百華光輪斬しか…!)
傷ついたプロテクターを押さえながら、恵里刃が立ち上がり、光輪丸を構えた。
(今の私では、百華光輪斬は一発が限界…絶対に外せない…!)
恵里刃が祭蔵の隙を伺う。
「フ、私を倒すには沙隠流奥義しかない、だが今のお前では奥義を撃てるのは一発が限界、絶対に外せない、そのための隙を伺っているといったところか」
「なっ…!」
(私の考えが、全て見透かされている…!)
思考を完璧に見透かされ恵里刃が狼狽する。
「良いだろう、受けて立ってやる。来い」
「何ですって!?」
余裕の祭蔵に、却って恵里刃が後ずさりする。
「どうした、ラストチャンスだぞ。それとも恐いか?」
「ふ、ふざけないで!言われなくても、やってやるわ!はあああ!」
恵里刃が光輪丸に全パワーを集中させる。
「行くわよ!沙隠流奥義・百華光輪斬!」
恵里刃が沙隠流奥義を放ち、祭蔵が受け止める。2人の刃が火花を散らす。
「百華光輪斬を、受け止めた!?」
「ぐうぅ…さすがは沙隠流奥義、凄まじい威力だ、だが…ヌぅう!」
恵里刃が押され始める。
「ぐううう…弾かれる…ああああああ!」
恵里刃が吹き飛ばされた。光輪丸が折れていた。
「そんな…百華光輪斬すら、通じないなんて…あ、光輪丸が…!」
「万策尽きたな」
「そんな、そんな…くぅ…やあ!」
フラフラになりながら体術で挑む恵里刃だったが、通じるはずもなかった。祭蔵が恵里刃の首を締め上げた。
「うあぁ…かはっ…ああああぁぁ!」
恵里刃の足が宙に浮く。恵里刃が足をバタつかせ藻掻く。
「ここまでだな」
祭蔵が恵里刃を放り投げる。力を集中させた一撃を放つ。恵里刃に避ける術はなかった。
「きゃあああああああ!!ああああぁぁぁ!!」
恵里刃は直撃を受けた。プロテクターは焦げて傷だらけになり、マスクが吹き飛ばされた。
「ぅああああぁ…強化スーツが…マスクが…あぅ…!」
祭蔵が恵里刃を見下し微笑んだ。
「よく戦いました。でも、ここまでです」
祭蔵が元の優しい口調で言った。恵里刃が意識を失った。


7 陥落

恵里刃は牢の中で意識を取り戻した。まるで蜘蛛の巣にかかった美しい蝶のように、四肢を蜘蛛の糸で拘束されていた。
「エリお嬢様、お目覚めですか?」
目の前に祭蔵が立っていた。
「祭蔵…!」
「私の力は理解できたはず。改めて、私と共に世界を手に入れる気はありませんか?」
「愚問ね、お断りよ!私をどうする気!?」
「まずはこの邪魔なプロテクターを外させてもらいましょう」
祭蔵が恵里刃のプロテクターにエネルギーを流し込み、力任せに外そうとする。
「あああああ!や、やめて…ああ!」
プロテクターが外され恵里刃の美しいボディラインが露になる。
「やはり、美しい」
祭蔵が恵里刃を舐め回すように見る。
「近寄らないで…触らないで…あ…あぁん!」
祭蔵が恵里刃の体を優しく愛撫する。恵里刃は必死に体を捩り抵抗する。祭蔵が強化スーツの隙間から恵里刃の胸を露出させる。
「いや…!」
祭蔵が露になった美しい胸を優しく揉み、乳首を指で弾いた。
「フフ、硬くなっていますね」
「あっ…ん!だ、黙りなさい…!」
指に力を入れ恵里刃の乳首を摘む。
「やっ…痛っ…!」
恵里刃の下半身に手を伸ばす。
「あ…何を…いや…!」
祭蔵が強化スーツの上から恵里刃の秘部を撫でる。恵里刃の喘ぎ声が漏れる。
「気持ちよさそうな声を」
「黙って…!気持ちよく、なんか…んん!」
祭蔵が恵里刃の胸を揉み拉く。
「エリお嬢様、あなたが私に好意を抱いていたことは知っています。こうなることを望んでいたのでは?」
「ふ、ふざけないで!私が、あなたのことを…そんなこと…!」
図星だった。幼い頃から支え続けてくれた祭蔵に恵里刃は好意を持っていた。祭蔵が勝ち誇ったように笑った。
「私も、あなたに好意を持っていましたよ。美しい容姿と魅力的な体が堪らない。私と共に、世界を手に入れましょう。妖魔忍一族として」
「は…ぅん…!誰が、あなたなんかと…はぁん…!」
恵里刃が体を捩って抵抗するが、逆に恵里刃の体が強調され官能的だった。祭蔵が恵里刃の股を撫でた。
「どこ触ってるのよ…!」
祭蔵が恵里刃の股に手を当てエネルギーを流した。
「ああああぁん!…はっ!?いやああぁ!」
強化スーツがさらに破壊され、恵里刃の秘部が覗いた。
「濡れていますね」
「濡れてなんか…!」
祭蔵が濡れた恵里刃の秘部をさらに弄くり回す。
「やめ、て…!」
祭蔵が不敵に笑い、恵里刃を拘束から解放する。
「拘束を…ダメ、体が動かない…!」
祭蔵が自らの男性器を露出させた。
「いやっ…何を!?」
恵里刃の背後に回り、男性器をゆっくりと恵里刃の秘部に擦り付けた。
「な、何をする気よ!?やめて…!」
祭蔵がお構いなしに擦り付ける。
「ま、待って、祭蔵、お願い、私、今までそんなこと…あぁんん!」
ゆっくりと挿入した。
「いや…いや…あっ…痛ぃ…あっ…ああぁ…ん、やめて…お願い、抜いて…!」
祭蔵が腰を振る。恵里刃にとって初めての感覚だった。
「エリお嬢様、あなたもこうなることを望んでいた」
「違っ…あ、あ…ぅん…!」
(確かに、私は、祭蔵のことを…でも、こんなの嫌…!)
初めてだが、祭蔵の腰の振り方は、激しいが恵里刃に対する優しさが感じられた。それがなお悔しかった。
(祭蔵…激しいけど、優しくて…強く抵抗できない…悔しい…!)
「やめて…お願いだから…」
時間が経つにつれ、次第に快感が屈辱感を上回って行く。恵里刃の抵抗が弱々しくなっていく。
「ハァ、ハァ…抵抗が、弱くなってきているのでは?」
「あぁ…あぁ…やめて…早く…抜いて…!」
恵里刃が段々と蕩けた様な表情になっていく。祭蔵がいっそう腰を強く振る。
(うそ、さらに激しく…!)
祭蔵が一段と激しくなる。終幕が近づいていることがわかる。
「あ、あ、あ…ぅうん…ダメ、それだけは、やめて…ダメぇ!」
祭蔵が恵里刃の中に出した。
「あ…あ…うぅ…祭蔵…許さない…」
恵里刃が祭蔵を力なく睨み付けた。
「私と共に来るなら、いつでもこの快感をあげますよ」
祭蔵がそう言い残しその場を去った。


8 エピローグ

祭蔵による調教が続いている。だが恵里刃もギリギリのところで心を保っていた。
「エリお嬢様、思っていたよりずっと強い精神力だ。ですが必ず堕として差し上げます」
祭蔵がより激しく腰を振る。
「はっ、はっ、ああ…あぁん!」
いつ陥落してもおかしくなかった。
「くっ、うう…はぁ、はぁ、私は、沙隠流を継ぐ、忍…あなたなんかに…あなたなんかに負けてたまるものですか…!」
気力を振り絞って強い言葉を吐いた。
恵里刃の喘ぎ声が響いていた。




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