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ごー
ごー
タイムアスモデウス
まりもっこす
Katherine
路地裏ヒロイン譚
■タイトル 

処刑人サクヤ 禁断の旋律セイレーン・ソング [No.11607]

■プロット
【あらすじ】

かつて、蹂躙によって己の尊厳を無残に打ち砕かれたサクヤ。

彼女は魔性の存在「セイレーン」と契約し
男たちを絶頂の果てに葬る処刑の技
『セイレーン・ソング』を手に、闇の執行人として生きていた。

復讐のリストを埋めていく彼女の前に現れたのは、
冷酷な知性と底知れぬ生命力を併せ持つ実業家・豪徳寺。

自らの暗殺術に絶対の自信を持つサクヤだったが
豪徳寺の放つ圧倒的な強者の重圧を前に
鉄の意志で制御していたはずの旋律が狂い始める。

【登場人物紹介】

サクヤ(Sakuya)

属性: 闇の処刑人

ビジュアル: 紫のサテン・ドレスに、深紅の革グローブを着用。

特徴: 3年前のトラウマから「性」を激しく拒絶している。
復讐のために魔性と契約し、自らの肢体を
終焉を運ぶ装置へと変えた。

能力: 魔術『セイレーン・ソング』絶頂の瞬間に
相手の心臓を停止させる処刑の術。

豪徳寺(Gotokuji)

属性: 悪徳実業家

ビジュアル: 仕立ての良いスーツに身を包み
すべてを見透かすような不敵な眼差しを持つ。

特徴: 数多の女を組み敷いてきた圧倒的な強者としての
生命力を持ち、サクヤの冷徹な仮面を内側から暴いていく。

【セイレーン・ソング】

絶望の底にいたサクヤが魔性より授かった禁じられた魔術。
対象の心拍を限界まで加速させ、絶頂と共に心停止を招く。
しかし、術者自身がその旋律に呑み込まれれば
その刃は自分自身の心臓へと突き立てられる。


ACT-1

湿ったコンクリートの冷気が、肺の奥まで侵食する倉庫の隅。
鋭い悲鳴が静寂を切り裂き、倉庫内に響き渡った。

「やめて! 誰か、助けて!」

地面に組み伏せられた女の震えを
上に覆いかぶさる男が下卑た嘲笑で踏みにじる。

「うるせぇ! 誰も来やしねえよ!」

男の汚れた指先が、衣服を無慈悲に引き裂く。

乾いた破裂音が響いたその時、背後から冷徹な声が降ってきた。

「そこまでよ。その穢れた指先を、今すぐ彼女から離しなさい」

振り返る男の視界に飛び込んできたのは、
妖しく波打つ、紫のサテン・ドレスを纏ったサクヤだった。

肌に吸い付くような生地の光沢が
不気味なほど鮮やかに破滅の予感を描き出す。

サクヤは男が怯んだ隙に女を逃がし、一歩前へ踏み出す。

「なめた真似してくれるじゃねえか」

男の虚勢を、サクヤは無言で迎え撃つ。

深紅の革グローブに包まれた拳が空を割るが
その一撃はあまりに儚く、頼りない。

男は鼻で笑いながら彼女の細い手首を絡め取り
強引に床へ叩きつけた。

「ああっ……!」

背中を打つ硬いコンクリートの感触。

スリットから太ももが露わになる。

「威勢がいいのは口だけか。代わりに
お前で存分に遊ばせてもらうぜ」

男が勝ち誇った重圧でサクヤを組み敷く。
彼女はか細い声を漏らし、男の分厚い胸板を押し返そうとする。

しかし、男の手が彼女の豊かな曲線に触れた瞬間
サクヤの唇から漏れたのは拒絶の叫びではなかった。

「あんっ……んんっ……」

それは、聞く者の脳を麻痺させる、甘美な毒を孕んだ調べ。

「なんだ、お前……。怯えているんじゃないのかよ」

男が冷笑を浮かべ、彼女の唇を奪い、奥深くへと侵攻する。

サクヤはそれを受け入れ、流れるような動作で男の首に腕を回した。

本能が理性を上書きし、彼女の肢体は磁石のように
男を惹きつけて離さない。

「とんだ雌犬だ。いいぜ、最高に鳴かせてやるよ」

男は抗えぬ熱に突き動かされ、サクヤの深淵へと沈み込んでいく。

サクヤの喉の奥から漏れるのは、もはや言葉ではない。
熱く湿った吐息が、細い震えを伴って男の耳腔を濡らす。

「あ……んっ……あぁ……っ……」

不規則に、しかし確実に男の神経を逆撫でする粘りつくような調べ。

サクヤの声は今や、倉庫の壁に反射し増幅する
破滅の罠と化していた。

男はその律動に思考を奪われる。

「だめ……いいの……あ……もっと……深く……」

途切れ途切れに紡がれる言葉は、甘い蜜のように男の脳を灼く。

サクヤの肌に吸い付くサテンの光沢が
激しい摩擦でぬらぬらと闇に光る。

男の視界は白濁し、心臓の鼓動はすでに生存の限界値を超えていた。

「ああ……! 出る……っ!」

サクヤは男の耳元で、氷のように冷たく
極上の慈愛を込めて囁いた。

「そう……そのまま、すべて……」

男が絶頂の極みに指をかけた、まさにその瞬間。

彼の心臓が、限界を超えた機械のように爆音を立てて跳ねた。

「う……あ……がっ……!」

男の瞳は見開かれ
極致の甘露は一瞬にして破滅の劇〇へと反転した。

全身が激しく痙攣し、口から泡を吹いて倒れ伏す。
男は自らの果てなき渇望に食い破られ、静かに事切れた。

サクヤは乱れた髪を優雅にかき上げ、物言わぬ骸を見下ろした。
その瞳には、先ほどまでの熱情など微塵も残っていない。

「ふふっ、良かったわね。おやすみなさい、永遠に」

彼女は立ち上がり、汚れたドレスの裾を冷然と払い
再び夜の帳へと消えていった。


ACT-2

三年前。

街の喧騒から切り離された、無機質な路地裏。

サクヤは街灯の光すら届かない冷たい地面の上に
糸の切れた人形のように力なく横たわっていた。

引き裂かれた服の隙間から覗く肌は、泥に汚れ、彼女の足元には
悍ましい行為の痕跡である白濁した液が、無情にも滴り落ちていた。

視界は涙で歪み、呼吸をするたびに胸の奥が鋭く痛む。

尊厳を粉々に砕かれ、ただの抜け殻となった彼女を
夜の静寂だけが冷たく包み込んでいた。

粗いアスファルトの無機質な硬さと、己の身に付着した汚濁の感触。
その対比が、彼女の心から色を奪い去るには十分だった。

それから、彼女の世界から色彩は消え去った。

カーテンを閉め切った暗い部屋。
サクヤは光を拒み、外界との繋がりを断った。

鏡に映る自分を見るたびに、あの夜の痛みが鮮明に蘇る。
食事も喉を通らず、ただ暗闇の中で膝を抱え
静かに終わりが訪れるのを待つ日々。

そんな底知れぬ暗淵にいたある夜。
部屋の隅で、小さな、しかし強烈に瞬く光が生まれた。

それは形を持たず、ただ星のように明滅しながら
サクヤの意識を直接揺さぶってきた。

「哀れな娘……。その深い悲しみと憎しみを、
男たちを終わらせる旋律に変えてあげましょうか?」

光は自らを「セイレーン」と名乗った。
その声は美しく、それでいて氷のように冷たい。

セイレーンが彼女に授けたのは
禁じられた魔術『セイレーン・ソング』

それは、対象に「逃げ場のない甘美な痺れを与え
絶頂に達した瞬間にその心臓を直接掴んで止めてしまう」
恐るべき処刑の術だった。

「これは、あなたにとっての生きる希望となるでしょう。
けれど、代償を忘れてはならないわ」

光は、その魔術に潜む致命的な牙についても語った。

「もし、あなた自身がその旋律に呑まれ
肢体が叛逆を起こしてしまったなら……。
奪うはずの鼓動は、あなた自身を破壊し、その鼓動もまた
永遠に静寂へ沈むことになる」

サクヤは、その瞬く光に向かって震える手を伸ばした。
自分を壊した世界へ、美しき終焉へ誘う処刑人として生きる。

たとえその果てに、自らの肉体の裏切りによって
命を散らす運命が待っていたとしても
今の彼女には、その残酷な契約だけが、唯一の光に見えたのだ。


ACT-3

夜の帳が下りるたび、サクヤは「処刑人」へと姿を変える。

かつて自分を壊した世界に対し
彼女は『セイレーン・ソング』という終焉の旋律を奏で続けていた。

彼女の戦いに慈悲はない。

強欲な悪徳政治家、弱者を弄ぶ半グレ
法の網を潜り抜ける卑劣な輩。

サクヤは月光を弾く紫のドレスを靡かせ
あえて彼らの欲望の渦中へと飛び込む。

わざと隙を見せ、彼らが勝利を確信して
彼女の身体に触れた瞬間、終わりのカウントダウンが始まるのだ。

サクヤの処刑は、洗練された儀式だった。

甘い吐息で思考を奪い、指先で鼓動を乱し
逃げ場のない密着の中で、心拍を限界まで加速させる。

そして男が絶頂に達した瞬間

「……永遠に、おやすみなさい」

刹那、相手の心臓は限界を超えて跳ね上がり、その拍動を止めた。

熱を失い、静かに崩れ落ちる骸を背に、サクヤは乱れた髪を整え
冷淡に次の獲物へと意識を向けるのだ。

時を同じくして、世間ではある不可解な噂が駆け巡っていた。

「最近、悪名高い男たちが相次いで心不全で事切れている……」

「遺体には外傷一つない。
ただ、誰もが過剰な充足に満ちた顔をして眠りについているらしい」

SNSや裏掲示板、さらにはニュース番組の片隅でも
正体不明の「処刑人」の存在が囁かれ始めていた。

警察は「事件性はない」と発表しているものの
ネット上では獲物となった者たちが果てる直前に
目撃したという、「紫のドレスを着た女」の噂が
都市伝説のように広がっていく。

世間の噂を余所に、サクヤは闇の中に佇んでいた。

彼女の指先が、スリットから覗く自身の脚を静かになぞる。
滑らかな肌を這う指先に、自身の体温が伝わる。

それは、復讐を果たすための熱であると同時に
いつか自分を焼き尽くすかもしれない呪いの余熱でもあった。

(……まだ、足りないわ)

復讐は、まだ終わっていない。

そして彼女自身もまた、己の心臓を止めるかもしれない
「最強の天敵」が近づいていることに、まだ気づいていなかった。


ACT-4

遮光カーテンを閉め切ったサクヤの部屋。
唯一の光源は、モニターが放つ無機質な青い光だけだ。

彼女の指先がキーボードを叩き、情報の海を深く潜っていく。

「……また、この名前ね。豪徳寺……」

検索窓に打ち込まれた特定のキーワード。

そこには、表のニュースには決して出ない
「豪徳寺に壊された女たち」の末路が
断片的な写真やテキストで綴られていた。

サクヤはハッキングで得た裏資産の動きから
彼が今夜、港の私有倉庫で「闇取引」を行う情報を掴む。

夜の倉庫。サクヤはGPS情報を頼りに、重厚な鉄扉の先へと向かう。
正面から堂々と、しかし足取りは「迷い込んだ獲物」のように。

「おい、女! ここは立ち入り禁止だぞ!」

ライトの刺すような閃光を浴びせられたサクヤは
影の中で不敵に微笑む。

男たちが一斉に掴みかかってくるが
サクヤは深紅の革グローブに包まれた拳を迷いなく振るう。
硬質な革が肉を打つ鈍い衝撃。

物理的な破壊の質感を伴い、一人、二人と部下をなぎ倒していく。

全ての障害を排除したサクヤの前に、豪徳寺が姿を現した。

「……面白い。俺の遊び場に、自分から飛び込んできた
小鳥がいるとはな」

「ふん、アナタが豪徳寺? 大したことなさそうね」

サクヤは鋭く間合いを詰め、紫のサテンを靡かせて
豪徳寺の脇腹へ蹴りを放つ。

しかし、豪徳寺は難なくその脚を受け止め
強引な力で彼女を床へと引き倒した。

「きゃあ! ううっ……」

サクヤは床に横たわり、ドレスのスリットから
脚を露わにしながら、わざとらしく震わせる。

視界の端で、豪徳寺が勝ち誇った冷笑を浮かべるのを確認した。

(……乗ったわね。単純な男。
腕力でねじ伏せたと思い込んで
今、最高に支配欲が満たされているでしょう?)

サクヤは上目遣いで
「逃げ場を失った弱者」の視線を豪徳寺に向ける。

声には出さない。ただ、乱れた吐息と
絹の生地越しに強調される身体の曲線だけで
彼の本能を極限まで煽り立てる。

(……さあ、来なさい。楽にしてあげる)

豪徳寺の体がサクヤを組み伏せ
獣のような吐息が彼女の鎖骨をなぞる。

サクヤは「恐怖に震える獲物」を完璧に演じながらも、
その指先には甘い毒のような秘儀を込めていた。

(……まずは、その昂ぶった神経をさらに過敏にしてあげる)

サクヤは微笑を浮かべながら、深紅のグローブを脱ぎ捨てた。
露わになった指先を、豪徳寺の首筋から背筋へと、這わせる。

それは筋肉の緊張を解き
とろけるような疼きへと誘うサクヤの精密な手技。

豪徳寺の喉から、低く、愉悦に満ちた唸りが漏れる。

(いいわ、もっと熱くなりなさい。
あなたの鼓動が限界を迎えるまで……)

しかし、豪徳寺はただ身を任せるだけの男ではなかった。

彼の分厚い掌が、サテンの布地越しにサクヤの胸を
強引に、かつ正確に捉えた。

「……っ!? あ……っ、ん……っ」

サクヤの喉から漏れた甘い声。

布の上からでも伝わるその指の迷いのなさに
サクヤは内心で舌を巻く。

それは、数多の女を組み敷き、その体の隅々までを
暴いてきた経験に裏打ちされた、容赦のない指使いだった。

(……へぇ。指使いだけは一流ってわけね。
いいわ、その刺激を私の『演技』のスパイスにしてあげる)

彼女は余裕を崩さず、彼の胸元へ顔を埋めた。

乳首を舌先で繊細に転がし
相手の心拍を自らの旋律へと引きずり込んでいく。

だが、豪徳寺も返す。

ドレスの肩紐が無慈悲に引き下げられ
しなやかな胸が冷たい空気の中へ放り出された。

肉厚な舌が、剥き出しの先端を直接、熱い口内へ。

「……っ、ふ、あ……っ」

ザラりとした舌の感触。サクヤは冷徹に観察を続けようとするが、
彼の刻むリズムはこれまで葬ってきた男たちのそれとは
明らかに異なっていた。

指先がドレスの隙間から滑り込む。

(なによ、この熱……。でも、これくらいで私が揺らぐとでも?)

抗うようにドレスを腰まで押し下げ
サクヤはいよいよ彼の「本体」へと手を伸ばした。

指先が触れた瞬間、衝撃が走る。

掌で包みきれない、岩のように硬く逞しい肉の塊。
皮膚の下で膨張した拍動が、掌を力強く突き上げる。

(……嘘でしょ? こんなに……硬くて、熱いなんて……)

一瞬だけ指先が震える。

だが、サクヤはすぐに艶やかな微笑を灯した。
この手強い「素材」を屈服させる期待に、瞳が熱く濡れる。

血管の筋を一本ずつなぞり、亀頭の縁を焦らすように円を描く。
吸い付くような摩擦。

「……ほう」

豪徳寺の吐息が荒く、隠しきれない熱を帯びる。

(さあ、仕上げよ……)

サクヤは潤んだ唇で、その巨大な質量を迎え入れた。

頬が大きく膨らみ、顎の関節が限界まで広がる。
唇の端から溢れた蜜が、白い顎を伝って滴り落ちる。

喉の奥を柔らかく広げ、逞しい脈動を最深部まで招き入れた。

(……ふ、ぐぅっ……んっ、んん……)

粘膜を通して伝わる、破裂しそうな生命力の塊。

時折、視線を上に向け、豪徳寺の表情をじっと見つめる。
眉間の皺と、荒い吐息。

それが彼女にとって何よりの勝利の予感だった。

バキュームのような吸引力。
男を終わらせるための、至高の奉仕。

倉庫の静寂に、濃密な水音が響き渡る。

(来たわ。もうすぐ、この巨躯が弾ける……!)

トドメを刺そうとした、その時だった。

「ッ……!?」

重心を支えていた豪徳寺の手が
流れるような動作で彼女の体を滑らせ、反転させた。

気づいた時には、サクヤは上下逆さまの体勢で横たわらされていた。

自身の最も秘められた場所が
彼の顔の真上に重なる、無防備なシックスナイン。

(いつの間に、こんな……っ)

頭に血が上り、思考が混濁する。
支配権を奪われたことへの激しい拒絶。

だが、サクヤの矜持は後退を許さない。
逆さまの不安定な体勢のまま、淀みのない舌の動きを再開した。

しかし、彼女が再び「制圧」を確信した瞬間。

「……っ……ぁ……っ!!」

押し殺した悲鳴が喉から漏れる。

豪徳寺の熱い舌が、最も脆弱な一点を
深く抉り取るように突き上げた。

(なによ、これ……熱すぎる……っ!)

正気を保とうと懸命に吸い上げるが、下からの波状攻撃は、
鉄の意志で閉ざしてきた扉を恐ろしい精度でこじ開けていく。

(やだ。リズムが……狂う……!)

サクヤは陰茎を握り締め
彼の「中身」を強引に引きずり出そうと喉を締め付けた。

だが、豪徳寺の大きな掌が腰を固定し
指が秘められた割れ目を深く割り進む。

「……っあ!? ん、ぐ……っ」

未踏の粘膜を捉えられ、中で円を描くように掻き回される。

(そこは、ダメ……っ!)

彼を極限へ追い込むことで
この異常な熱を終わらせようと懸命に吸い込む。

だが、転がし続けられる「芯」への刺激は
彼女の許容量を無情に超えていった。

「――ッ!?」

鋭い衝撃が背筋を駆け抜け、顎の筋肉が抗いようもなく弛緩する。
銀の糸を引き、彼の陰茎が力なく放り出された。

「あ……っ、はあぁ……っ! ……っ、ぁ……!!」

響いたのは、掠れて震える「本当の声」

(……そんな……。私が、声を……?)

サクヤは支えを失い、豪徳寺の体の上に崩れ落ちた。
指先一つ動かせない衝撃。

一人の「女」として無様に暴かれた現実が
熱い痺れとなって彼女を震わせた。

「は……あ……っ、は……っ……」

サクヤは荒い呼吸を乱したまま
豪徳寺の厚みのある掌によって床へと転がされた。

乱れた髪が頬に張り付き、肌は上気している。

豪徳寺が彼女の細い腰を掴み、四つん這いの姿勢へと促す。
膝をつき、腰を高く突き出す不格好な姿勢。

(……いいわ、好都合よ。この体勢なら、私の顔は見えない……)

背後に圧倒的な熱量が迫る。

左右に割り広げられた秘部が冷たい空気に晒され
キュッと小さく震えた。

「――っ」

岩のような硬度が、入り口を容赦なく押し広げていく。

「……あ、……ぐ、ぅ……ッ!!」

内側から物理的に作り替えられていくような、強烈な拡張感。
これまで経験したことのない、容赦のない充填。

だが、最深部を叩かれた瞬間
サクヤはあえて力を抜き、すべてを丸ごと飲み込んだ。

(入ったわね。私に収まらないモノなんて、ないわ……)

重厚なリズム。身体が大きく前へと揺さぶられる。

サクヤは腰を艶めかしく揺らし
粘膜のひだを彼の硬い肉に絡みつかせた。

吸い付くような、粘りのある迎撃。

しかし、一突きごとに、冷徹な思考の隙間に
甘い毒が溶け込み始めた。

それは一気に弾ける衝撃ではない。
じわり、じわりと、理性を蝕む熱の奔流。

「……っ、ふ……あ……」

(おかしいわ。私の、締め付けが……っ)

追い詰めようと力を込めるほど密着度は増し
強烈な熱が神経を焼き焦がしていく。

「ん……ッ……はぁっ……あ、ぁ……ッ!!」

ついに、制御不能な生の喘ぎが溢れ出した。

唇を噛んでも、喉を締め直しても
奥を突き上げる衝撃がそれを許さない。

(だめ……止めなきゃ……)

サクヤは混濁し始めた意識の中で頭を振り、
床を掴む指に爪が白くなるほど力を込める。

だが、豪徳寺の太い指が彼女の脇腹を掴み
逃げ場を塞いで弱点を正確に突き上げた。

「――ぁああッ!! ……っ、あ、……んんんッ!!」

脳裏が白い火花で満たされる。

自律を失った粘膜は、皮肉にも彼を逃がさない
「至高の受け皿」へと変容していた。

それはもはや彼女の武器ではなく
自分自身を焼き尽くすための猛火だった。

「ん、ぐ……ぅ、あ……っ! あああッ……!!」

削り取られる自制心。

豪徳寺はサクヤの腰を掴んでいた手を離すと
その体を逃がさないように反転させた。

「ッ……!? あ、あ……っ」

一瞬の浮遊感の後、サクヤの背中が床に沈む。

視界を覆う闇が消え、目の前には
自分を暴き立てる男の余裕に満ちた顔。

(いやっ!顔を見ないで……ッ!!)

サクヤは反射的に顔を背けようとした。

今の自分の顔が、どんなに無様に、どんなに熱く上気しているか
想像するだけで指先が震える。

豪徳寺の掌が彼女の頬を包み込み、真正面へと固定した。

「……あ、ぁ……っ!!」

彼の肉体的な重みが、細い身体を押し潰す。
聖域を抉り抜く、あまりにも深く、重厚な一突き。

「……はぁっ、……ん、んんッ!! ……あ、あああぁっ!!」

視線が絡み合い、理性が音を立てて崩壊する。

(……やだ。……こんな顔、見ないで……。
私が、壊される……ッ!!)

サクヤは自身の脚を彼の腰に絡め、懸命に耐えようとした。

しかし、真正面から真っ向に叩きつけられる熱は
心の境界線を無残に突き崩していく。

「あ……ぁ、は……あ……っ、ん、んんっ!!」

背中と床の間に挟まれたシルクの衣装が
摩擦をより鋭敏に研ぎ澄ませる。

(……温かい。……なんで、こんなに、温かいの……?)

瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちた。

かつて自分を蹂躙した手は、氷のように冷たかった。
だが、豪徳寺の腕の中にある今は、違う。

物理的な太さ以上に凄まじい「生命の重圧」が自分を満たしていく。

自分を損なうためではない、自分を「満たすため」の情熱。

重なる唇。熱い舌が口内を支配した瞬間
かつての絶望の記憶が蘇る。

だが、その記憶が完成する前に
豪徳寺の陰茎が最深部を力強く突き上げた。

「――ぁあああッ!!」

凄まじい熱量が過去の暗闇を焼き払う。

かつての傷跡が、目も眩むような
「至極の光」へと塗り替えられていく。

(……ああ……気持ちいい……こんなに、幸せだったのね……)

初めて知った。誰かに抱かれ、中を暴かれることが
これほどまでに魂を安らぎで満たすものだったとは。

抗いようのない、生の快感。

サクヤは自らの意志で豪徳寺の首に腕を回し、彼を強く抱きしめた。
身体の裏切り。理性の敗北。それが彼女にとって唯一の救済だった。

「んんんっ!! ああああぁぁぁぁぁっ!!」

豪徳寺が最深部へとすべてを解き放つ。
サクヤの旋律が自らの快感に共鳴し、制御不能な逆流を始めた。

過去の記憶は、真っ白な光の渦に消えていく。

その中でサクヤは、ただ一人の女として
安らかな沈黙へと沈んでいく。

(……やっと、終われるのね……)

心臓の最後の拍動。世界から音が消える。

去来したのは孤独ではなく、彼の体温が残る
どこまでも温かい幸福感。

唇にわずかな満足の笑みを浮かべ、サクヤの腕から力が抜けていく。

絶頂の果て、彼女は地獄から解き放たれ
最愛の殺意に抱かれたまま、その永い旅路を終えた。



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